金曜日、本日は珍しく、飛行機ではなく新幹線で大阪へ。朝飯は500円で飲み物も付いたこれ
スポーツ新聞を読んで、昨日までのサヨナラ三連勝を噛みしめながら大阪へ。お仕事、昼飯、打ち合わせ、打ち合わせ、はい、夕方、終わり。そして京阪で京都は四条京阪へ
もちろん、行くところはひとつであります、遊亀祇園店。金曜日の夜なのにあっさり入れた。開店客が一段落ついた6時過ぎくらいは存外、穴なのかもな。そして、江州音頭のリズムに身を任せながら、眺めるメニューの楽しさよ…
メニュー眺めているだけでニヤニヤしてしまう店はそうそうない。そしてこれらが、すべて安くて美味いことも私は知っているのだ。まずは生ビールの小さいのを飲み干しつつ、お刺身貰おう。食べたいお造り三種盛り、天然真鯛、のどぐろ、はもおとしと選びまして
ああ、見た目も華やか、そして美味い…。鯛のコリっとした旨味、のどぐろの奥深い旨味、鱧のふわっとした…。お酒は金亀、本日は黒50の純米大吟醸からスタート。お刺身にはこういう綺麗なところも合う合う
岩がきのカキフライである。牡蠣の旨味が凝縮されていて、まあほんとに…お酒も開きましたので、次に金亀のしぼりたてを選んで、ついでのおつまみ追加、生ほやの塩辛である
いや、あなた、これが、あなた、京都でほやなんて…と思うじゃないですか。なんですかこれは。あくまでも生のフレッシュさと、磯の香りと、塩辛の旨味の凝縮がいっぺんに口の中に飛び込んできて、なんですかこれ犯罪的に美味いですよ。濃い味のしぼりたてを飲み、ほやを口に運んでうまい、わはは、と唸り、また酒を飲み、ほやを口に運んで、さっき食べたばかりのはずなのに、なぜかまた新鮮な驚きの美味さがある。なんだこれは
座席から奥のほうを眺めると、燦然とかがやく、赤100の文字。まってろすぐにそこにたどり着くから。しかし遠回りしたい。早くたどり着きたい。どうしよう。左を向けばば、魅力的な何かが山積みになっている
はい頼みましょう、頼んでしまいます、マツタケの天ぷら。お酒は金亀の青90を
この、松茸の香り、口に含むとふわっと口中に香る松茸と、フレッシュな青90の味わいの鮮烈さがまじりあって、ああ、至福至福。しあわせ…。そういうしている間もほやの塩辛を口に運ぶたびに、わははは、なんだこれは。ついでにさらにおつまみ追加
酒蔵から、野菜の粕漬け。そういう漬けこんでいるんだろうなあ、これまた、とんでもない酒泥棒である。泥棒だらけである。お店も忙しいのに、いちいちお酒を頼むのもお手間をかけるのである。ふたつまとめてもらおう
酒蔵の伝統的な黒松金亀と、赤100です。黒松も味わい深い、そしてこの赤100、コメをまったく精米しないで造られた赤100、梅酒、みたいな、熟成古酒みたいな、それでいてとてもフレッシュで、なんとも形容できない味、うまいよう、うまいよう、これを250円で出す、なのかおかしいのではないか
ほやの塩辛がまだ一切れ残っていて、うふふふふふふふ、うまいよう…
じっくり魚が焼けるのを待ちながら、〆に向かって、ちりめん茶漬け。さわやかなお茶漬けがするする進む。そして真打登場である
ぐじの塩焼である。これがね、もうね、塩加減といい、焼き加減といい、満点である。さらにお酒が欲しくなるが、もう5合ばかりいただいた、これ以上はさすがに帰れない、ひとくちひとくち、じっくり、慈しむように味わったのでした…。はあ…尊い
お会計はそれなりになりましたが、満足です。時々、こういうお店で、後先考えずに好きなものを好きなように飲み食いできる。それだけの稼ぎがあれば、ほかになにが必要か。はい
あとは、八坂さんにぶらっとお参りして、京都駅に向かい
最終の少し前の新幹線で無事に
横浜に帰ったのでありました。よい出張でありました…