5月5日、子供の日。6時20分に家を出て、品川から7時15分のときわ51号に乗る。あさごはんは、いつものです
この特急を友部まで乗りたいところだけれど、友部だと微妙に100kmを越えてしまい、特急料金が1000円から1550円に一気に上がるので、一つ手前の石岡で下車。さらに一旦改札を出ると運賃が130円安くなるという…まあ、お遊びですが
石岡で普通列車に乗り換えて友部に向かい、8時44分到着。笠間の『ひまつり』会場行の臨時バス、8時50分発の始発に無事間に合った。15分ほどで会場へ
笠間で開かれる陶火祭(ひまつり)は、茨城県陶芸美術館もある笠間芸術の森公園のイベント広場で、毎年GWに開催される大規模な陶器のお祭り。
公園の駐車場は9時には一杯になり、周囲に臨時の駐車場が多数作られて、そこを結ぶバスがピストン輸送…という、とにかく人がたくさんくるお祭りなんであります。公園に陶芸の店が200店ほど出ていて、全部の店を見るだけでキャパオーバーする感じだ…。お店によってはこんな展示物もあったり。これも売り物だけど
いろいろ見る中で、近藤文さんの陶器がいいなあ、と思い、購入。どうも自分は、白山陶器のようなかっちりしたものか、あるいはグッと民藝に寄ったものか、どちらかが好きなようで
作家ものの抹茶碗を選んで、抹茶をいただける野点コーナーとかもあった。柏餅つきで500円
ひまつりに来場している人か、それ以外か、公園内には多数のテントが出ており。最近みんな、こういうテント持参で公園に来るのね
茨城県立陶芸美術館はフィンランド陶器展とマリメッコ展をやっていてこっちも興味深いけれど、今日はパス。ほいでもって、ひまつりの会場の隣、笠間民芸の里へ。こちらに『Tea Happiness』という中国茶専門のお店がありまして
ただでさえ難しい中国茶の店なのに、こちらは単欉を中心に扱うというニッチぶり。心配になるお店ですが、そもそも通販を中心にやっていて、実店舗も…ということみたい
中国茶としてもなかなかマニアックなものを、店主が中国大陸で買い付けてきている
お店で試飲もさせて貰えて中国茶の奥深い世界の一端に触れられるので、茨城県陶芸美術館に来た美術クラスタの人にも立ち寄って欲しいのです。
自分は2年前まで鳳凰単欉なんて聞いたことも無かったし、いまでもなんなのか、ちゃんとは解っているとは言えないし。単欉って青茶(烏龍茶)かと思ったら、紅茶とか緑茶もあって、いろいろ謎なんだけど。しかし、飲んで美味いもんは美味いからよいのだ。
昔から茶道楽の恐ろしさみたいなのは冗談みたいに聞かされていたけど、ほんとにいろいろ楽しいけど恐ろしい世界でありますね…。
いろいろお茶を飲ませてもらって買って、民芸の里の中にあるお店で揚げ栗を食べたり
手打ちそばを食べたり
どちらも美味い。この民芸の里、道の駅とはちょっと違うみたいだけれど、気軽に店舗が出せるレンタルスペースが並んだ場所みたいですね。しかし、ひまつりの時期以外は笠間の観光の中心は笠間稲荷と笠間日動美術館なので、なかなか辛い立地ではあります。自分的には笠間観光のメインは茨城県陶芸美術館ですが
なんだ、自分、3年前にひまつりの時期に来ていたではないか…。そのときは時間も時間だったので、さっくり眺めて帰ってしまったのだな。今回は3時間くらい陶器を眺めていたけれど。
民芸の里を後に、笠間駅まで歩く間にある陶器の店をいろいろ覗く。ギャラリー門というところが、品揃えがとても良かった
道沿いに窯元や店が点在していて、そうだ、私、台湾の鶯歌に行くって話になったときに、こういうところだと想像していたんだよなあ。道沿いにぽつぽつと点在する感じ。実際の鶯歌はぜんぜん違ったけど
駅に到着して15時前、電車を待っているひとが大勢いたけれど、とにかく駅自体はのどかである
一旦、友部に出て、乗り換えて水戸。久しぶりの水戸
ぶらぶら歩いて水戸芸術館へ。iPhoneのパノラマ写真で撮ったら、なんだか不思議な風景になった
で、ここで見るのは、明日までの企画展『ハロー・ワールド』
インターネットの社会に生きるわたくしたち…をテーマにした展覧会で、作品テイストがどれもこれも似通っている、私たちの不確かな存在、ネットに生きる危うさ、承認欲求、みたいなね、それはどうなのかと、思うのだが
ペッパー君の演劇があったり、エキソニモのSNSをテーマにした作品があったり
いろいろ、ニヤニヤしながら見ていた。映像的には、ヒト・シュタイエル《他人から身を隠す方法:ひどく説教じみた.MOVファイル》がいちばん楽しめました
展覧会を見た後は、タワーにものぼり
街を眺めて
駅に戻るころには18時。今日は水戸で晩飯にしていきましょう。『陽菜田』というお店にぶらっと入ってみたら
茨城のヒラメの刺身、茨城の目光の唐揚げ、水戸名物納豆のメンチカツ…
ビールはもちろん取手づくり
これまで水戸で夜飲んだことが無かったけど、如何にもな名物をいろいろ頼んで、どれも美味い。つくば鶏の唐揚げは大きくて柔らかくてサクッと揚がっていて、茨城特産美明豚のしゃぶしゃぶサラダは豚の味がしっかりしていて。
お酒は水戸の一品純米、酒らしいけどスッキリした味わい。水戸駅近くの『陽菜田』なかなか良いお店だった。
店を出て、駅ビルで納豆と干し芋をお土産に買い、帰りはバスにしましょう。北口をb出るのが20時10分の最終東京行きに乗り、若干の渋滞はあったものの、ぐっすり眠れて22時30分過ぎに東京。そのまま帰宅いたしました