金曜日、出社してお仕事。午後、早めに上がって献血へ。219回目の献血は横浜Leaf献血ルームで血漿成分献血。
最近、血小板で予約してもだいたい血漿になりますね…。かやふきんとか、靴袋とか、歯磨き粉とか、ドーナツとか、なんかいろいろくれた。靴袋は6ポイントが貯まったらくれたのだが、次回、12ポイントでは、けんけつちゃんフィギュアをくれるらしい。献血でフィギュア萌え族
きのう何食べた?を献血に行くたびに読んでいるのだが、過去に1話だけ出てきた、美容師の彼女が再登板していた。飯を作る手際は良いが作ったものが不味い、どうすれば美味くなるかわからない、不味いことは認識しているし旨いものは美味いと認識できる、みたいな面白いキャラクターで、1話で退場するのはもったいないと思っていたのだが、作者もそう思ったのだろうか
それにしても、男性同士の性接触が継続的にある人は献血できないので、献血ルームでこの漫画を読むたびに微妙な気持ちになる。
渋谷に向かい、エリックサウスマサラダイナーへ。もちろん、『モダンインディアンコース 2020年秋のコース』を食べるためであります。数日前に電話したら、なんとメニューが変わる9月前半は土日とも予約ですでに埋まっていて、急遽、金曜日の夜にしたのだった。イナダシュンスケさんがいる可能性が高いので、なるべくコース開始1週間以内には来たいんですよね…
1皿目、帆立うにバターのブリック。手掴みで食べる。香り豊かな帆立とウニの風味や柿の甘酸っぱさが新鮮なんだけど、情報量が多くて美味しいけど頭の中で整理しきれない…と考えているうちに、名残惜しくも無くなってしまうのだ。なんだかもっと食べたかった…と思っていると、次が出てくる
2皿目、スープ仕立てのチキンサンバル。これがすごかった。滋味深く華やかでコク深く、いろんな要素が口の中いっぱいに拡がり、とにかく楽しくて幸せ。サンバルが主役になっている。優しいのだけれど、情報量が多いごちそうだぞ。
3皿目は、トリュフ風味のアールティッキ きのこの石窯焼き 酢橘添。旨味たっぷりの「いももち」と、香り豊かな沢山のきのこが、スパイスと酢橘で引き立つ。とにかくきのこが盛りだくさんで幸せになる。
4皿目、豚ウデ肉のステークアッシュと豚バラ肉ビンダルーのロワイヤル パイナップルのモスタルダ。メニューの名前が長い!しかしこの複雑な美味さには全然足りない!
メニューは回を追うごとに多弁になっていくんだけれど、読んだだけではわからない度も、回を追うごとにさらに増していってんだよな…。
読んで想像し、料理を目で見て楽しみ、口に含んで驚き、メニューを見返して考え、それはそれとして、わしわし食べて幸せになる。モダンインディアンコースは、メニュー表も含めたエンタテイメント。
食感も旨味も異なる2つの豚肉の間に挟まったパイナップルソース。これもやはり、美味しいけどこれなんだろう?とメニューと見比べながら不思議に思って考えているうちに、ああ、なくなってしまった…という感じ。幸せが余韻を残して次へとつながっていく…
5皿目、あさりとパンチェッタのプラオも、生姜のモールも、どちらも爽やか。爽やかさを掛け合わせてガツガツ食べながら、マトン・ラ・ラの濃厚な味わいが混ざるとさらに引き立つ三重奏の面白さ。迷わず、プラオもモールもお代わり。
前回は全体的に旨味も量も暴力的で、5皿目にたどり着く段階で結構腹が膨れていて、それもあって今回からは少量コースを頼めるようになったみたいなんだけど、今回はコースの押したり引いたりが絶妙で、いくらでも食べられそうになる…。いや、もちろん、おなかはかなりいっぱいなんですけどね。
6皿目、洋梨のゴアカスタードフラン キャラメルアイス シナモンコーヒーソース。それぞれに濃くて美味しいのに、全部合わせるとそれまで無かった爽やかさまで生まれてしまう不思議な取り合わせ。
今回も最後まで楽しく、驚きと発見がある。勿論今回も大満足だったんだけれど、少し性格が違う感じがした。暴力的な力押しではなく、余韻と引っ掛かりを残しながら次の皿へと、香りと秋の気配が繋いでいくような構成。毎回違う楽しさを提供してくれるモダンインディアンコースに改めて感嘆するのだ。本当に、毎回来るべきと思います。(前回記事に、過去のモダンインディアンコースのリンク付きです)
Twitterで呟いていたら、イナダシュンスケさんから、こんなコメントが
今回のは言うなれば「性急なテンポでデビューした荒々しいバンドがアルバム4枚目くらいでミドルテンポなコンセプトアルバムを出しました」的な感じだったので、初期からのファンにそっぽを向かれる緊張感と共にお出ししてます
— イナダシュンスケインド料理専用サブ垢 (@inamasalasuke) 2020年9月5日
なので在華坊さんのシンプルなコメントが沁みます。ありがとうございます! https://t.co/IFoomjb9ZP
次回はまた方向性を変える…みたいなことも匂わせていらっしゃったので、次回も楽しみに待っています。
店を出て、宮下公園を少し覗きに行ってみる。金曜日22時の宮下公園。
エスカレーターで屋上に上がったら、あまりの人の多さに驚愕してしまった。
芝生に大変な数の若い衆が密集して、思い思いに酒盛りしたり語らったりして、自由気ままにやっている。そして、こんなマスク装着率が低い公共空間はほかで見たことが無い。
階下に降りて、「作りこまれたニセモノの横丁感の演出」を少し馬鹿にしていた渋谷横丁も覗いてみたが、こちらも若者で超満員で盛り上がっている
内部もたいへんな盛り上がりで、どうも、ナンパスポットとして機能している印象も受けた。安めのコリドー街の誕生か。喫煙所がすし詰めで満員電車みたいになっていたのは、さすがにどうかと思ったが。
思えばこれまで、渋谷には、若い衆が安心してたむろ出来る公共空間が少なかったのですよね…。昔の宮下公園は、チーマーが出るから近づいてはいけない場所だったし、そもそも、それ以外にも、代々木公園まで行かないとろくに広場も無い。
開発経緯や、ホームレス対応などを含めて今回の宮下公園の件は思うところは多いが、開発案件としては大成功っぽいし、なかなか良いところだな、と思ったのです。東急や西武が出来なくて、三井不動産がこれをやってしまったのだな、と。
ただ、とにかく、これ自体は良いところだけれど、渋谷には公共空間が少なすぎる。これは渋谷区の怠慢でもあり、ここを長年にわたって開発してきた西武や東急の問題でもあったのでは…とは思うのでした。
山手線で渋谷から新宿へ。23時の最終の「かいじ」に乗り、眠っているうちに石和温泉に着く。今古茶藉の開店後、まだ行けていなかったので、GoToで宿泊費も安くなるし、新宿に出たついでに山梨に前泊しちゃおうか、というわけ。平日の仕事終わりに最終で温泉に行くというのも一度やってみたかったしな…熱海の寂れた温泉宿でやってみたかったが
タクシーで健康ランド的な場所に向かい、風呂は普段は2時まで入れるけどコロナ影響の短縮で今は1時までです、というので慌てて大浴場に向かい、おやすみなさい…