松江出雲の旅3日目 大雨の松江散策から玉造温泉へ
朝、雨が降っている。今日はいちにち、雨になるようだ。昨夜、彩雲堂で買ったお菓子と、月ヶ瀬緑茶に、鴨糞香
部屋から見える宍道湖が雨にけぶっている。
荷物を預けて宿を出て歩く…けれど、雨が強い。運河沿いの道にはカニが這い出している
コーヒーを飲んで休もうと思ったけれど、コロナ禍でテイクアウトだけの営業になっているとのこと。
ぶらぶら歩いて松江城へ
国宝になってからははじめての松江城。わりと好きな方のお城。
ちゃんと保存しようという気持ちが明治以来ありますよね。現存する天守、国宝では犬山城だけ行ったことが無い
松江城のまわり、お堀端も好き
お昼は今日もそば。蕎麦屋の八雲庵のお姉さんが、たいへん、商売上手…。
松江の方はみなさん、商売熱心だな。鴨南蛮そばに、割子そば、奥出雲の舞茸天に、あご野やき
すすめられるままにいただき、お腹いっぱいです、しかし美味しかった。
近くに店でしめ鯖かまぼこを買って発送の手配。宿に戻り荷物を受け取り、『objects』へ。このお店は店主の目利きがいいから、民藝の器、全部欲しくなりますね…また散財してしまった…
さらに和菓子屋も覗く。松江は松平不昧公以来、和菓子で有名で、彩雲堂とか、大きな和菓子屋もありますが…。この一力堂も270年の歴史という。
少ししか買わなかったのに、お茶をいただいたり大変な歓待で、却って恐縮してしまう。品揃えの豊富さとか、文脈とか、もろもろ、文化の厚みを感じる…。あんまり恐縮して慌ててしまい、どうもここで、objectsで買ったものをひとつ割ってしまったぽいが…
彩雲堂の本店にも寄りお土産を買ったのだが、あんまりな土砂降りに。なので、ちょっとお茶。
煎茶に生菓子、どちらもたいへん上等。彩雲堂本店、2階には立派な茶室があるのね。工芸和菓子も展示されていて、
猫があまりにも良くできていて、すごい
ちょっと小ぶりになってきたので松江駅に向かったけれど…
短時間記録的大雨情報が2回にわたって出ていたらしく、そりゃ、土砂降りだったからなあ。汽車が止まっている。埒が明かなそうなので、玉造温泉行きのバスに乗る
しかし…。公共交通機関の多言語表記は必要だけど、日本語20秒→英語20秒→繁体字10秒→簡体字10秒→ハングル10秒の周期は、もう少し、併記するとか工夫できなかったのか?とは思うな…。
バスは玉造温泉駅を過ぎ、温泉街の真ん中まで連れ行ってくれるからありがたい。旅館にチェックイン、本日のお宿は『佳翠苑 皆美』です
明日行く足立美術館が17年連続日本一になる日本庭園ランキングで、5位だった年もあるらしい…。この旅館の本館に当たる松江の『皆美館』もランキングの上位常連。
部屋のお茶セットが非常に充実している
ここにも白山陶器
温泉が湧き続けるお部屋に、かなりリーズナブルに泊まれたのもGoToTravelのお陰ですね…
一旦宿を出て、温泉街を散策。玉造温泉は川沿いにも足湯があるんだけど、大雨で増水して、それどころでは無くなっていた。足湯はどこに…
鯉にえさをやると恋が叶うとか、
赤い橋から鳥居を入れて写真を撮ると願いが…とか、
神社の願い石に叶え石をくっつけて願い事を…とか、女子旅仕様の作り込みがすごいですよね、玉造温泉は
しかし、玉作湯神社は式内社で風情もたいへんよろしいし、
玉造温泉は歴史のしっかりある温泉地だし、なによりお湯が良いし、ちゃんと根拠がある上での女子旅仕様ですからね…まぁ、そうそう廃れないですぞ。
お宿に戻り、温泉に入り、さて、ばんごはん
晩ご飯は食事処と言いつつ個室、なるほどこれなら安心。宿の人がなかなかどかないので、ずっといるのか…?と思ってしまったが。
旅館のご飯も様々だけれど、ここは比較的上品な量だった
高級な十六島海苔の入った吸い物とか、鱸とか、美味しかったですね。しかし、今回はあちこち連泊してしまったので、どうしても印象が薄れる…やりすぎはよくない。
地酒が宿でも安く提供されてるのも山陰ならではという感じ。本当は燗をつけた方が美味しいそうですが、といいつつ冷酒が出てきたのも、山陰だ!
仁多米のごはんまで、美味しくいただきました
食後はまた風呂に入り、お宿の中をいろいろ眺めつつ…
河井寛次郎っぽいけど河井寛二郎とは…?という謎の残る、呉須花絵編壺が飾られていたり
とりあえずそれっぽい文人の名前を全部並べたのでは、みたいな宿泊者一覧も味わいがあったり。
百鬼園先生は、阿呆列車の旅だろうか。松江の鱸が云々、みたいな記述が記憶にある。松江(マツエ)の鱸、松江(ショウコウ)の鱸。
部屋に戻って夜のお茶は、2018年の梨山に、松江は一力堂の清流
毎晩、美味しいお菓子とお茶の幸せ。上海で買ったこの携帯茶器は本当に重宝している。もう一つほしいな…