松江出雲の旅4日目 足立美術館へ
玉造温泉でおはようございます。旅も今日まで。朝から部屋の風呂に浸かり、またお茶とお菓子をいただきます。一力堂のもなか、美味しいな
あさごはんはバイキング。コロナ以降、いちいちビニール手袋をして取りに行くバイキングは、ちょっと質感的に落ちるのだよね…ここも良い旅館ではあったが、今回は一泊目の竹野屋旅館が、温泉ではなかったものの、非常によい宿だった
宿を出る前に、もうちょっと温泉街を散策。それにしても、この、帝冠様式にも通じるところがある、旅館の謎建築様式についての詳しい研究はあるのだろうか。いつも気になってしまう
10時頃の温泉街はあまり人もおらず。昨日の雨の残りで、川沿いの足湯はまだ入れない状態
神社の近く、源泉のお湯をボトルに詰める。そのまま化粧水になるのです。宿のお湯に比べても、ここで汲むお湯が特にすごい感じがする。美肌の湯
玉造温泉は4度目…だが、初回は25年近く前、青春18きっぷで、山陰本線を移動する途中に風呂に入りに寄った時だった。その時、この建物の下が銭湯だったように思うのだけれどな。上は別の文脈のお風呂だけれどな
これは面白い碑だな、昭和5年
宿に戻り、荷物を受けとり、さて、出発。玉造温泉駅まで歩いて、湯町窯へ
湯町窯は、セレクトショップや民芸品店でも扱いはあるけど、そういうとこにちょっと並んでいても、この窯の魅力は全然伝わっていないと思う。ほとんど一点もののように表情が違う、魅力的な、形も用途も様々な器が視界一杯に拡がって、あぁ、幸せ…となるのだ。つまり、また買ってしまったわけですね。
あんまり尊いと店内の写真が撮れない性分なので、店内の写真が無い。湯町窯は、みんな、玉造温泉の現地に来てほしい。
今日買った器、お店の人が、包む前に、お嫁に出す前に…と写真に撮っていた。思い入れがあったのかな。ひとつひとつ表情がまるで違う器を、選ぶ幸せ。
湯町窯にとても長いしてしまったので、移動は特急で
安来駅に到着。なんだか情報量の多い駅だ…
ここから送迎バスにのり、足立美術館に向かう。
足立美術館、何年かぶり2回目。よくよく見ていると、整い過ぎていて謎の日本庭園ではあるんだけど
その奇矯さを含めて、やはり見所のある、面白い日本庭園だなぁ、と思う。借景の使い方、人造の滝、なにからなにまで不思議な日本庭園
17年連続庭園日本一!については、1998年創刊のアメリカの雑誌のランキングで、2位がずっと桂離宮とか、あとは旅館や飲食店が名を連ねていたりとか、わりと謎なんですよね。ホスピタリティ重視なランキングだから寺社は基本的にほぼ入らないらしいんだけど。ホスピタリティとは…?という感じはある
ここを作った足立全康さんは、15で帰り車の有効活用で商売に目覚める話と、新大阪駅前の土地を安く手に入れて高く売り抜けて儲けた話が好き。もともと絵は好きで、古美術商にあった横山大観の絵を見て、いつか自分も買えるようになるぞ!と決意したとか
横山大観はじめ、院展系画家のコレクションが充実していることでも有名。美術館50周年記念ではじまったばかりの横山大観展は、新館まるまる使い、100点以上の作品が並ぶのが圧巻。そして、ほとんど誉め殺しとしか思えないキャプションが圧巻。無理矢理褒め過ぎて、わけがわからなくなってて面白かった。
菱田春草、竹内栖鳳、橋本関雪なんかのコレクションは、良いものがたくさんあって好きです。北大路魯山人は創設者の子孫も継続してコレクションしており、今年の4月に新展示館が出来ていた。北大路魯山人の陶芸作品、欲しいかと言われるとあまり…だけど、俗っぽさとかプロデュース力とかは好き。
庭園を眺めならがのんびりお茶…というか、あんみつ食べていた。
足立美術館は、庭を眺めながら、3つあるカフェや茶室でゆっくり過ごすのが、一番良いかと思うのです。
またバスで駅に戻り、キハ47で出雲市に向かう
もともと、出雲市に向かい、そこで出西窯に行こうと思っていたのだけれど、もうすっかり満足したし、今回は止めておきましょう。やめたからには別に出雲市まで行かなくても、松江から空港行のバスに乗っても良かったのでは?と後から気が付いたが、まあいいか
出雲市駅で、残りの観光業応援クーポンでお寿司を食べて(まあ、普通のお寿司でした)
バスで空港に向かい、帰路についたのでした
お疲れさまでした