日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

杭州へ。中国美術学院美術館と龍井茶畑と美味しいごはん(4日目)

今日も、蘇州から少し入った太湖のほとり、東山の陸巷古村のお宿でおはようございます。

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昨日はよく食べたなあ。あさごはんはおかゆ。早々に車で蘇州の駅に向かう。道は少し渋滞していたけれど、概ね順調に進み…って、蘇州の駅まで5kmほどのところで、なんだかギョッと

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まさかこんなところに原発は無いよなあ。何かのプラントですかね。1時間ほどで蘇州駅に到着

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中国の大規模高鉄ターミナルは、このように高架道路がそのまま駅の入口に直結している駅が多い。駅のターミナルを、上りと下りの道路が挟むように通って、どちらからも入れるようになってるんですね。はじめっから計画してちゃんと作るとこうなりますね。で、やはりこの駅も、構内に入るためにはパスポートと切符が必要。外から階段を降りて、切符売り場へ

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この日は、連れてきてくれた人が事前にネットで予約と決済をしていたので、その決済画面と、全員分のパスポートを窓口で提示するだけで、引き換えをしてもらえる。スムーズに受け取り完了

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で、駅に入ると、この駅も広い、でかい。主要ターミナルはどこもここもでっかいよ…

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お時間になって改札して、ホームに向かって

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蘇州から杭州東へは、一旦上海虹橋を通って、1時間半ほどの旅。今日は一等座であった。一等座はだいたい、新幹線のグリーン車と同等の車両ですね。

中国の高鉄、二等座の5人並びの場合、座席番号がABCDFとなっていて、一等座の4人並びの場合、ACDFとなっている。つまり、AFなら窓側、CDなら通路側とすぐにわかるようになっているわけで、こういうところも、飛行機的な発想だな、と。

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みなさん寝不足気味で、列車の中ではぐっすり。とくに遅れも無く、杭州東駅に到着。この駅もでっかいよ…

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しかし、この駅の神髄がわかるのは、翌日、ここから出発する時だったのです…。そして駐車場に呼んである車に急ぐ間にみた看板

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ハローキティーパーク!杭州にそんなのがあるのか。これはちゃんと公認のテーマパークですね

杭州HelloKitty乐园

しかも相当な大規模テーマパークみたい。紹介映像

浙江安吉天使乐园-亚洲首个Hello Kitty 主题乐园项目宣传片—在线播放—优酷网,视频高清在线观看

ちなみにこの紹介映像のある「YOUKU」は、中国の動画再生サイトですね。youtubeもアクセスできないからね、中国。いま、このサイトで最初に広告で流れる武侠ドラマの宣伝を、上海でも大々的にやってる。

このYOUKU、もちろん、踊ってみたyoutuberみたいな人がたくさんいて、露出多めで挑発的なダンスしているおねーちゃんの動画に「女神」とかコメントがついてたりします。中国も変わらんなー。あと、スマホで見るのが前提なのか、はじめから横向きの動画とか多い。

話が逸れた。同行の人が滴滴出行か何かで呼んでおいた車に乗って、西湖のほとりのホテルにチェックイン。ちなみにこれ、ホテルに掲示されていた案内。外国人はもとより、中国人も各種身分証明は必須なので、ちょっと偽名で泊まる、とかできないですね

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ホテルに荷物をおいたら、まずはごはんにしましょう。西湖の周辺、緑が多い

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西湖のほとりのおしゃれレストランに入って、名物の、レンコンにもち米を詰めたものを頼んだら、うん、おしゃれレストランだ(笑)

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このお店、お茶が有料なのはまあいいんですが、お皿有料です、おしぼり有料です、ティッシュ有料です、となんでもかんでも有料である。ビールも高級青島ビール

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しかしまあ、ごはんは美味しい。これで食い物はイマイチ、とはならないところがさすが中国

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これは、この黒いの、ヒジキとか肉とかいろいろ甘く煮たものを、まんじゅう様のものに詰めて食べるんですね、このように裏にくぼみがある

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あと、マコモの炒めたのとか美味しかったなー

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中国って、なんとかの炒めたの、としか言いようの無い料理が無限にたくさんあり、それぞれでまた、炒めるにしても違いがあって、奥が深いのであった。食後に、目の前にある中国美術学院

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その隣にある、中国美術学院美術館に向かう

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あとから知ったんだけどこの美術館、隈研吾らしい。非常に大きくて、4階建てで展示面積は全部で藝大美術館の10倍くらいはあるのでは…。

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この日からはじまった『治水最前線』という展覧会は、杭州市がある浙江省が推進する「五水共治」というスローガンに則った治水事業の意を汲んでいる展覧会。

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治水の周辺で頑張る労働者に皆さんを描いた、こういう、由緒正しい労働絵画的なものがずらっと並んでまして

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一方で、開拓村のフィールドワークに基づいた細かい調査報告のようなものもあったり

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なかなか面白いデザインも並んでいたり

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ダムや治水の様子を描いた大長編絵巻もあったり

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いろんな意味で、中国じゃないとみられない、不思議な展覧会なのだった。展覧会冒頭の映像では、展覧会の様子を視察した地元の共産党のお偉いさんの演説の様子とかが流れていた。

しかし、この学校、海外からの留学生も多数受け入れている、中国でも指折りのレベルの高い美術大学なので、学生さんがどの程度、本展のような内容に心理的にコミットしているのかは謎。

今回の展覧会、会期が短く、ほかの時期にはもっと面白い展覧会もやっているらしいので、おそらく、党の意を汲んで、ときどきはこういう展覧会もやる必要があるんだろうな、と思ったです

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ドボク界隈的にも、なかなか面白い作品がたくさんあるのでした

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思いのほか堪能。この美術館、すてきなブックストアもあり

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ミュージアムショップも充実していて

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さらに美術館の隣には、素敵なブックカフェもある。ならんでいる本も大判の美術書がびっしり、カフェスペースは学生の溜まり場になっているみたい。いい環境であるな、これは留学したくなる…。美術館を見た後は、目の前の西湖へ。

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西湖周辺はほんとうに緑に溢れていて、散歩していても気持ちが良い

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そして西湖と言えば柳、でありますから、湖の風景も柳越しに

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湖の向こうには巨大都市が見える。なんといっても杭州市、人口は700万くらいいますからね

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しかしとにかく、この西湖のまわりの整然と綺麗な感じは杭州の中でも特別だとしても、周辺を車の中から見たり、お散歩したりした感じ、非常に街が綺麗で過ごしやすそうで、ダイナミックで喧騒に溢れた上海とは別の魅力がありそうな都市だな、と思ったのだった。

で、ここから、また車に乗って梅家塢に向かう。中国でも有名な緑茶、龍井。龍井村という村があり、西湖から車で30分ほど入ったところなんだけれど、龍井村に限らず、ある程度の地域で作られたものを龍井と呼ぶらしい。その中でも梅家塢と言う場所は、よいお茶が取れることで有名な産地。通り沿いは茶館がたくさんあり、観光地として賑わっているのですが

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一歩入ると、静かな住宅街…というか、お茶問屋を多数含む住宅街が拡がっているのだった

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その中の一軒で(これは同行した人に連れて行ってもらったので、通常はそういう買い方はしません)、龍井をいただいて

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おお、美味しい…。いくらか分けてもらったのでした。その後、裏の山の茶畑を散策

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全部、龍井茶の畑

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茶摘みは最盛期を過ぎた感じで、もう摘むのを終えて来年に備えている畑ばかり。で、そういうところを歩いている間、蚊がものすごく多く、中国のこのあたりだからまだいいけど、場所によっては刺されたらシャレにならん…と思いながら退散してきたのでした。この茶畑を正面に据えた民宿があって

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なんと宿泊料一泊2000元、それでも予約がとれず、ずっと一杯らしい…。中国の人、お茶好きですね。

さっきの家でお茶を受け取り、また車で、こんどは某超高級リゾートへ

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ごはん食べるまでの時間、ちょっと、ここの宿泊者のためのお茶飲んで寛ぐためのスペースを見物させてもらってたんですが

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なんと、ここで飛んでいるWi-Fi、金盾関係なく、Twitterでもなんでもつながるのである。すごい、さすが外国人向け超高級リゾート。中国人もいるだろうけど。上海でも、一部の5つ星ホテルは、ちゃんとつながるらしい。政府から目をつけられないのだろうか、わかってて黙認なのか。

そしてばんごはんは、素敵な茶館でいただいたのでした

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場所のわりに茶器の値段は良識的だったなー

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ごはんも美味しゅうございました。こういう、青いものをさっと炒めたみたいな地味な見た目の料理ほど美味しいのよな…

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お魚も出てくる。淡水魚をよく食べた旅だった

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これは、タレに龍井茶が入っている鳥

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ビールは地域によってそれぞれ別のメジャーブランドがあるのが面白いよね。どれにしてもアルコール度数は2.5%と低めですが

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あと、カボチャの天ぷら?かな?スパイスの具合が美味しい

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白酒も美味かった、ふわっふわの魚の団子が入ったスープも美味い…

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いろいろと美味しいものをいただいたあとは、宴席を囲んでいた方からお招きいただいて、その方の家まで行くことに。この大規模リゾート…って、まあ、アマンなんですが、ひとつの村をそのままリゾートにしてしまったので、そこに住んでいた人たちには、別の場所に集合住宅を提供したそうな。そこを借りて住んでいるとのこと

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30分ほど歩く道も緑が多くてとても綺麗で、杭州でいちばんきれいな道、と言われているらしい。とにかく杭州、どこに行っても緑が多い。

そのおうちで、子どもと遊んだりしながら、夜遅くまでお茶をいただいていたのでした。ホテルにたどり着いたのは日が変わる直前でありました

在華坊(@zaikabou)/2017年05月04日 - Twilog