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日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

横浜の酒場と下町に親しみたい人必携の『横濱市民酒場グルリと』刊行

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酒房ぴーで知り合って以来、親しくさせていただいている、出版社の『星羊社』さん。ご夫婦でやってらっしゃって、オフィスは伊勢佐木町入り口のレトロビル『伊勢ビル』の中にあります。

www.seiyosha.net

これまで隔月刊で、市民酒場の話題を中心に、横浜の酒場の話やエッセイを集めた酒のツマミになる雑誌『はま太郎』を発行し、伊勢佐木町有隣堂本店や近隣の酒場で販売されていました

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わたしも、6号、9号、10号に、ちょっと書かせていただいています。今回、この雑誌で語られた『市民酒場』の情報を再構成し、さらに取材を重ねて、酒飲みエッセイもたっぷり掲載して、『横濱市民酒場グルリと』が刊行されました。ちゃんとISBNコード付きだ!

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そもそも市民酒場とはなんであるか?太平洋戦争の末期、物品の統制が厳しくなる中で、神奈川県がお酒を提供できる酒場を管理するために作った制度が『市民酒場』であり、『横濱市民酒場市民酒場連合会』が結成され、そこに所属している酒場は『市民酒場』であった…と『はま太郎』の創刊号には書いてあるのだけれど、今回の『横濱市民酒場グルリと』を読むと、さらに取材を進めた結果、戦前から南区で発祥していたことなど、いろんなことがわかってきます

とにかく『市民酒場』とは、横浜でヤミ売りの価格でお酒を売って利益をあげるのではなく、できるだけ安い値段で市民にお酒を飲んでもらおう、という気概を持っていた酒場。そして戦後も、その意気を持ち続けて、庶民のささやかな楽しみである酒場でのひと時を提供し続けてきたのが『市民酒場』なのである。

今、市民酒場を名乗っているのは『みのかん』『諸星酒場』『常盤木』だけだけれど、かつて市民酒場であり、今でもその意気を綿々と持ち続けている酒場が横浜にはたくさんある。そんな、素敵な現役の酒場を紹介しつつ、関連した素敵なコラムやエッセイが満載なのが、この『横濱市民酒場グルリと』なのですね。

先日、惜しまれつつ閉店した野毛の名店『武蔵屋』も市民酒場でありました。この本には、その店の歴史についても詳しく載っています

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この本で紹介されている16軒のお店は、どこも素敵な店ばかり。そしてそれはグルメガイドのように、店の写真やメニューや値段が無味乾燥に乗っているわけでない。お店に何度も通い、店の人に詳しく話を聞き、時には一緒に呑み…の結果としての、店の歴史を立ち昇らせる、落ち着いた筆致の…それでいて飲みに行きたくなる文章。

今の店の写真は1枚も載っていなくて、掲載されているのはお店の人に提供してもらった昔の写真と、ナリタノゾミ画伯のイラストばかり。なのにそこからは店の歴史ばかりでなく、横浜で暮らし、お酒を楽しんできた人々の暮らしまで立ち昇ってくるような、そんな素敵な本なのです

ところどころに差し込まれる古い街の写真が、またいい味出してます。これは横浜橋。今は運河が埋めたてられているけれど、かつてはこのように、ちゃんと橋だったのね

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お店の記事の間に挟まれる小コラムも良いし、『市民酒場とキリンビール』というコラムも読ませる。そうだよな、横浜の酒場で飲むならキリンビールだよな!生麦!

さらにさらに、この本は巻末にたっぷり収録されているエッセイがまたよろしい

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山崎洋子さん(江戸川乱歩賞作家)、大谷能生さん(音楽家)、森日出夫さん(写真家)、金原亭馬治さん(落語家)、ホッピー仙人(カリスマ店主)、森直実さん(美術家・『ハマ野毛』編集人)、北園修さん(クリエイティブディレクター・コピーライター)、渋谷正一さん(Vシネマ監督)、郷家けゐ子さん(横浜ハシゴ酒マイスター)、在華坊さん(人気ブロガー)が、酒場と街についての個性的なエッセイや写真を…

あ、在華坊さん。はい、またしても書かせていただきました。子安の浜をぶらぶらする話。以前歩いたときは、街の雰囲気に圧倒されてしまったのだけれど

改めて歩いてみたら、路地裏に素敵な銭湯があったり、謎の酒場があったり、京唄子ジェットストリームアタックにあったり、楽しいところだった。そんな話をちょっと書かせていただいてます。

ぜひ、お手にとっていただければと思います…。どこの書店でも並んでいる、というわけではありませんが、横浜東京を中心に店頭で扱っている書店もかなりあります。以下に情報掲載。できればお店に問い合わせてから行ってみてください。無かったらすみません…

 

 

また、どこの書店でも、ISBNコード「 978-4-9908459-1-9」「地方・小(ちほうしょう)扱い」と伝えていただければ注文取り寄せすることが可能です。

 

直接の通信販売もやっていますので、こちらからどうぞ!

「はま太郎」の星羊社 12月15日「横濱市民酒場グルリと」発売!

 

Amazonでも扱ってます!

横濱市民酒場グルリと―はま太郎の横濱下町散策バイブル

横濱市民酒場グルリと―はま太郎の横濱下町散策バイブル

 

 

Yahoo!ショッピングでも買えますよ!

 

hontoでも買えるよ!

 

丸善ジュンク堂のネットストアでも買えますね!

 

神奈川新聞のカナロコでも紹介されます

 

……

………

さて、本の刊行を記念して、2015年12月22日の火曜日にトークイベントが開催されます。【イベントは終了しました】

日時:12月22日(火)19時〜21時
会場:さくらWORKS<関内>
参加費:1,000円 1ドリンク+市民酒場にゆかりの振舞酒付(学生半額、振舞酒は20歳以上の方に限らせていただきます)
※会場で書籍の販売致します。ご購入の方に限定グッズプレゼント。

詳細はFBページにて

ラボ図書環オーサートークvol.32~「横濱市民酒場グルリと」の著者いせたろうさんに聞く~ | Facebook

事前申し込み無しの当日参加で大丈夫です。どうぞ皆様、こちらのも足をお運びください!私もちょこっと登壇させてもらうかも…です