日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

日曜日は鎌倉へ。西鎌倉『茶風』落語会

日曜日、自宅で荷物を受け取って、ゆるゆる出掛けて、西鎌倉へ

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西鎌倉『茶風』にて3ヶ月に一度の落語会、入船亭扇里。「一目上がり」「試し酒」そして「寝床」。扇里さんは不思議な噺家で、前座話をやってると、なんか目が泳いでてこの人大丈夫かな…と不安になるのに、だんだん扇里ワールドの不思議な魅力の世界に引き込まれていくのです…。今日は20人超の盛でした。

ちなみに、湘南モノレール西鎌倉駅近くの『茶風』は、落ち着いた中国茶のお店。カフェスペースで点心と良いお茶をいただいて寛げるし、比較的手頃な価格で良い中国茶や茶菓子が買えますよ。鎌倉周辺も中国茶専門店がいくつか無くなるなか、続いている貴重なお店です。

終了後、ぶらぶら歩いて鎌倉高校前に来ると、聖地巡礼のひとたちが…

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さらに歩いて

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小町通りのあたりを散策してから、表駅へ。豊島屋のイートインスペース。

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鳩サブレーで使ってるバターたっぷりのクロワッサン、鎌倉ハムとチーズ盛り盛りのクロワッサン、和菓子で使うあんこと求肥がぎっしり詰まったキューブあんぱん、美味くてサプライズなパンの数々とコーヒーを格安で楽しみつつ、鎌倉駅を眺めて寛げる天国であったのです。

野毛に戻り、いつまでも人の引かない通りを眺めつつ、帰宅したのでした

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来週もがんばりましょう

在華坊(@zaikabou)/2017年09月24日 - Twilog

光の館に12人で泊まる、再び

数年前に、新潟は十日町にある『光の館』を貸し切り、12人で泊まったことがあって、それはそれは楽しい体験だった 

いつかまたやろう…と思いつつ、特に週末は人気があってなかなか予約の取れない施設。前回はたまたまキャンセルが出て、直前で5月末という山菜の黄金期の予約が取れたのだ。幸運はそうそうは無い。なので計画は伸ばし延ばしになっていたのだけれど、急遽、ちゃんと予約を取ろう!と思いったのが今年の初めごろ。

予約は半年前の1日にまとめて開始される方式。つまり、9月1日~30日の宿泊予約が3月1日にスタートになる。だから半年先の予定を考えないといけない。誰と行くとは決めていないけれど、とにかく予約は取っておこう。12人なんて簡単に集まるのだ。そして3月1日の日が変わってすぐに、Webページから予約を行い、メールが来て、無事に予約が取れたというわけ。

ご予約 - 光の館

日が近づいてきていろいろお声がけをして、結局、大学の後輩、横浜の知り合いクラスタとさらにその友人、美術クラスタなどで12人、女性7人と男性5人が集まり、当日を迎えた。現地に向かうまでは以前に書いた。 

14時過ぎに十日町駅に7人で集合。光の館には立派なキッチンがあるので、晩飯朝飯を自炊するためにまずは食材の買い出し。駅に近いリオンドールというスーパーに向かう。

幹事さんとしては何を作るために何と何を買いましょう…みたいな音頭を取るべきなんだろうけれど、どうにもいい加減な幹事なので何も考えていない。しかし、そこは調理スキルの高い方がたくさんいらっちゃって、それぞれに、食材を見ながら、あれを作ろう、これを作ろう、とボンボンカゴに投げ込んでいく。

普通のスーパーだけれど地物の野菜がとてもたくさん売っていて、まずは新潟だから枝豆はたくさん!かぐらなんばんがある!これで何作ろう、炒め物にしようか?そして新潟だから茄子だよね!今回は新潟出身、しかも自分の母親の実家と数キロしか離れていない場所出身の人がいるので、新潟の食材話が捗るぞ。

さらには、筋子に刺身、いごねり、豆腐も他では見ないものがあるな、豚肉も新潟県産のものを、煮豚を作るのでブロック買いましょうか、果物も新潟はたくさんあるぞ、イチジクに梨、スイカも立派なのが安い!あ、調味料が無いから調味料…酒も買わなきゃ、500ml缶18本で足りますかね?…さすがにあれもこれもと入れているうちにパンパンになって不安になってきたけれど、まあ大丈夫でしょうとお会計をして2万円あまり。さらには近くの道の駅で米を2kg、これは朝飯にしよう。

大学の後輩は高崎から車で来てもらったので、食材と何人かを積んでもらって先に宿に向かってもらい、こちらは別動隊、駅前の酒屋で八海山の濁りスパークリング、高千代の純米大吟醸秋あがり一本〆、ほかにも日本酒持ち込んでるからこんなもんで大丈夫でしょう、タクシーで向かって3000円あまり、16時前に到着。

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光の館は昼間は見学できるようになっているので、チェックインできるのは16時以降。この日は見学の人が早々に引けたので15時半くらいから入る。

さて『光の館』は、越後妻有の大地の芸術祭の作品であり、旧川西町の中心施設として作られた。光の芸術家、ジェームズ・タレルが、谷崎純一郎の陰影礼賛にインスパアイアされて作った日本家屋風の建築物。そして泊まれるのである。ジェームズ・タレルは先日、上海で見た大規模個展も良かったんですが 

日本には地中美術館金沢21世紀美術館熊本市現代美術館などに常設作品がありますね。

そしてほかの施設と同じく、天井に開いた四角い窓から空を見上げる光のマジック…が有名なんですが、この『光の館』の素晴らしいところは、宿泊客だけでその夕暮れのマジックを独占できるところであり、さらに、唯一、朝の光の変化を楽しめる場所でもあるのです。

12畳の部屋の12人で集まり、まずは宿の(役場の)人から、いろいろな注意事項があって、署名と精算。費用は、使用料20,000円、宿泊料1人4,000円、寝具タオル使用料1人500円、自炊のゴミ処理代1人100円、合計75,200円を人数割にする。そして建物の使い方の一通りの使い方を説明してもらえば、あとはごゆっくり、である

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広い廊下に机を並べてビールを飲むもよし、のんびり寝っ転がって寛ぐもよし、高台にあるので、風景を眺めるもよし、時間がゆっくり流れていく…

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んではありますが、18時から日没のナイトプログラムがはじめるので、とにかくそれまでに晩飯を支度をしてしまおう、と手分けして調理がはじまる。枝豆を茹でて、かぐらなんばんを豚肉と炒めて、刺身を切って…あらかた目途がついて、さて、みんなで集まって宴会の開始。そしてはじまる、ナイトプログラム

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刻々変わる空の色と、天井に埋め込まれたLEDの光によって、目が騙されて、空の色が不思議な変化をしていく。食材の色も不思議なことに

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寝っ転がって空を眺めたり、ご馳走に手をつけたりしているうちに、見たことの無い空をいろを体験し続けるのだけれど、一旦廊下に出てみれば、普通の夕方の風景

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でも、また部屋に入って空を見上げれば、不思議な空の変化…

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だんだん、よくわからなくなっていく。本当に空の色なのか、目の錯覚なのか。こんなふうに空をずっと眺めている時間、普通は体験しない。

いよいよ真っ暗になり、外に出ると、真っ暗な中にぼんやり浮かび上がる建物

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そして満点の星。周囲に明るいものがまったくないので、天の川をはじめ、空に拡がる満点の星を眺められるのだ。聞こえるのは虫の声ばかり。遠くから、花火の音がかすかに聞こえる。今日は片貝の花火大会だ。

また室内に戻り、宴会の続き。やがてスイカも切って

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廊下に出てぼんやりときを過ごしたり

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美味しいお酒を飲んだり

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ゆったりとした時を談笑しながら過ごす。贅沢だなあ…。そろそろ、天井を閉めましょうか

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お風呂は一か所なので順番に入浴。このお風呂にも素敵な仕掛けがあるんだけれど、それは泊まった人のお楽しみ…

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みんな、いつまでも、お酒やお茶を飲みながら、ゆるりゆるりと過ごし。三々五々に解散。12畳の部屋は男性部屋にして、日が変わるまでゆるゆる。外に布団を敷いて寝だしたのがいるぞ

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……

………

で、さて。朝がまた、早いのです。何しろ、日の出前から、朝のプログラムがはじまるのである。ぼんやりして眠い目をこすりながら4時頃、また三々五々に人があつまり、見上げる天井

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廊下に出てみれば、眼下には雲海が拡がっている

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明るくなるまでの静かな時間。そろそろ終わったかな、というころに、私は寝落ちしてしまっていた。

目覚めると、そのまま朝のお散歩に出て、さらに朝食の準備に入っていただいていた方々が。ありがとうございます。ちょっとお手伝いしつつ、私も朝のお散歩

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光の館に戻って、朝ごはん。あんなにたくさんどうするんだろうと思っていた食材が、きっちり残らず、朝ごはんになっていた。すごい。やわらかいレンコンが美味しい。果物も美味しい

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朝食を済ませ、片づけをして、チェックアウトまでの時間も、名残惜しい気持ちのまま、ごろごろ寝っ転がって過ごす幸せ。今回はお天気に恵まれて、夜も朝もプログラムが楽しめて良かった。雨だと天井が明けられないからね。

チェックアウト直前、担当の人が来て、原状回復の確認。ちょっと障子に穴をあけてしまっていたらしく、1枚500円でしたが、まあご愛敬。とにかく、それはそれは楽しい時間が過ごせたのでした。

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また来るぞ、と硬く心に誓ったのでありました