そして高知の繁華街
土佐電鉄の人となって、はりまや橋へ。日本○大がっかり名所のひとつであるらしいはりまや橋。
この赤い橋自体、最近作られたもので、そもそもの橋が道路に埋没しているので、なんだかよくわからない名所であったのだな、ということを目で直に確認できて良かった。
商店街を通って…地方都市の人口規模の割りに賑やかな商店街。やはり、他所のより大きな街に出ようにも簡単には出られない立地が、この繁栄を支えているのだろう。
道行く人など眺めていると、東京に居るのとさして変わらぬ気分になるけれど、時々、というかそれなりの確率で、あまりに濃厚な面構えの、土佐源氏のの流れを汲むかというような老人が散見されるのは、やはり力強いというかなんと言うか。
あ、そうそう、高知名物といえば、忘れちゃいけないのがやっぱりこれですよね
はい、次行きましょう。高知城です。
これは立派な天守閣。そして、こんなところにも
やなせたかしが!だいたい、市電にもアンパンマンがいるし
土佐くろしお電鉄のキャラクターもやなせたかしだし
高知県は、やなせたかし無しでは夜も日も明けぬ、という風情。横山隆一はとうに鬼籍の人、はらたいらも早くに亡くなった今、西原理恵子先生におかれては、この地位の跡を、是非、虎視眈々と狙っていただきたい…あ、まだ黒鉄ヒロシもいるのかあ。そうか。
ほいでもって、商店街にある『ひろめ市場』というところで
少々お酒とつまみをいただき(詳しくはよっぱ研で!)、隣の若者が、天下国家を語っていたと思ったら急に商売女がどうのこうの、とか言い出したので、なるほどこれが土佐の気風か、などと大層間違った解釈をしつつ。おみやげに鯖すしやらちりめんやら小夏やら購入。
バスで高知龍馬空港に出て、ここでもお土産少々購入。18時40分のJAL便で、高知をあとにしたのだった。
羽田からは電車を乗り継いで帰宅。ああ、面白かったけれど、疲れた…
四万十川をさかのぼり
6時起床。しかし、本当に我ながら、毎日毎日目覚ましも掛けんと、しっかり目が覚めるものだ。年寄りになった証拠か。あかん。
朝ごはんも、昨日と同じく、レストランのような喫茶店のような離れでいただきます。朝ごはんは、由緒正しき旅館の朝ごはん、という風情だった。しっかり生卵があって嬉しい。久しぶりだ。
さて本日の予定。四万十川を遡上するバスが出ているらしいのでそれに乗っても良いが…。名所に下ろされては僅かな時間滞留し、またブロイラーのようにバスに乗せられて旅する、というのも面白みに欠ける。ということで、再び自転車を借りることにする。中村駅前のレンタサイクルは8時30分からであることを夕べ確認済みなので、時間をあわせて、さあ出かけよう。
駅で自転車をレンタル、5時間まで600円。ここの自転車は変速の付いていないタイプだったけれど、それほど長距離を走るわけでもないので、まあいいでしょう。せいぜい、往復で20kmも無い。
暫く走り、四万十川にかかる赤い橋を渡り、右岸を遡上する。
街の近くは岸辺が広いので川がなかなか見えないのだけれど、自転車用の歩道は土手にしっかり整備されていて、走りやすい。やがてうねうねとした道に入り、駅から7kmほどのところに、佐田沈下橋がある。これは欄干が無く、橋脚が細い橋で、増水時でも抵抗を少なくして橋が流されないようになっているのだ。
本当に欄干の無い橋を、車が通っていく。なかなか怖そう。
と、そこに、福島からツーリングしてきたハーレー軍団が!総勢12騎、いや騎じゃないんだけれど、とにかく壮観
この橋の上からは四万十川の緑が色鮮やかで、実に気持ちがよろしい
さらに、もう少し川を遡上する。途中、坂の上からの眺めも堪能しつつ
2〜3kmほど行くと、次の沈下橋、三里沈下橋。佐田沈下橋に比べて訪れる人が少ないので、のんびりと川の風景を楽しむことが出来る
橋に腰掛けて、川を眺めること暫し。ああ、本当に心地よい。
ちなみに、今回借りた自転車はこんなの。本当にママチャリですね
ところで、この三里沈下橋、すぐ脇に採石場があるので、山が白茶けていて情感を削がれる向きもあろうかと思われる。しかしあなた、山の中の採石場などというのは、これまた、実に素敵な萌え物件であって、素晴らしくケシカランのである。(この“ケシカラン”のニュアンスは、おっさんがギャルの体を嘗め回すようにためつすがめつして『ぐへへ、こやつめ、実にケシカランカラダをしとるのう』とか言うときの、あれです)
自転車に乗っていると、一粒で2度美味しい物件が多いなあ。そんなこんなでいろいろ堪能しつつ、再び佐田沈下橋を渡り、中村の駅に戻る。
そうそう、駅に戻る途中に見かけたのだけれど
高知のこいのぼりは実に立派ですね。子供の名前を書いた幟旗とか、いろいろと付帯物がくっ付いている。