日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

大阪市立美術館『肉筆浮世絵 美の競艶』、国立民族学博物館、一心寺など…

カプセルホテルで目覚めて朝6時。風呂にまた入って身支度整えて、さて出かけましょう

朝飯はすぐ近くの黒門市場に向かい、ここも外国人観光客ばかりなのだなぁ。あちこちのお店に、英語や中国語、ハングルの案内があるなあ、と思いつつ、喫茶店でモーニング、400円

スポーツ新聞だらだら読んでいたんだけど、デイリーは阪神が負けたことがよくわからない…大本営発表かな…と見ていた(裏面には大きく出ていた)

市場を抜けて、日本橋方面から東のほうへ。寺町方面へ。愛染坂をのぼる

四天王寺夕陽丘っていうけど、本当に丘の上なのなあ。ぶらぶらと四天王寺まで。飛び出し注意。飛び出されたほうがびっくりするわ…

堂内はだいぶん以前に参拝したので、周囲をぶらぶら。ここも外国人観光客多し。はるかむこうにあべのハルカス



で、ですね。いい感じの大衆食堂も横目に見つつ

私が向かったのが一心寺。なんかあやしげな門構えの写真を見て気になっていたんですが、なるほどこれはすごい




インパクトあるよなあ、一心寺の仁王門。平成9年に建立されたもので、神戸峰男の5メートル余の青銅像、扉の天女は秋野不矩原画だそうです。仁王門以外はまあ普通のお寺さんなのかな…と思ったけど、大変熱心な信者さんが多そう…と朝のお勤め覗かせていただいた感想。いろいろ毀誉褒貶ありそうな感じも受けましたなあ…
お墓のある裏から抜けて

大阪市立美術館

肉筆浮世絵-美の競艶 | 大阪市立美術館
『肉筆浮世絵 美の競艶』ウェストン氏コレクションの肉筆浮世絵は、美人画と風俗画ばかり、師宣長春一笑春章歌麿豊国国貞北斎英泉から暁斎清親まで、豪華絢爛百花繚乱一級品揃い、とにかく着物の柄の千変万化に溜息、生活の活写に関心と、ぐるぐるして疲れるぐらい素晴らしかった!
出展数129点みなハイクオリティだけど、特に歌川豊国。あらゆる職種階層、吉原太夫から夜鷹まで微に入り克明に描いた時世粧百姿図二十四葉(まとめて1点)の素晴らしいこと。見立雪月花図三幅対の美しさも、接近したり離れたりしながら溜息しきりでありましたよ。豊国はみな良い。
菱川師宣の風俗画の詳細、懐月堂度繁の太くて大胆な線、宮川長春琉球人舞楽図の物珍しさ、宮川一笑の七福神鍾馗が遊女と遊ぶ楽しさ、両国楼上遊宴図の妖しい遠近法、水野盧朝の墨絵に一点の色彩の発想、二代歌麿の飛び出る着物の柄…とにかく見所が多くて、どれもこれも状態が良い。
北斎は点数少ないがざっくり描いても上手いわ…と感心するし、歌川国貞もどれもいいですねえ。溪斎英泉の美人図の黒髪、ぞっとする美しさ。祇園井特はこんな変なリアリズムがあったのかと驚き、そして河鍋暁斎の一休禅師地獄太夫図は眼福。最後に小林清親まであって、ほんとにお腹いっぱいでした
んでねえ、これ、たくさんの人に見てもらいたい展覧会ではあるけど。秋に上野でやるけど、浮世絵だから入るかと思いつつ、あまり入らないような気もする。みんなが知ってるのが無いから。結局、ある程度以上集客する展覧会って、『みんなが知ってるアレ』を確認するために集まるから…
大阪市立美術館はコレクション展も相変わらずハイクオリティで、経典とか山水とか、誰も見てないけど重文だらけでしたね…さて、思いがけず長居しましたが、次へ。動物園前方面に降りて、久しぶりに新世界きたけど、小綺麗でそそらない串カツ屋ばかりで、なんじゃこりゃ。へんな観光地になったなあ…。こんなんなら吉野家でいいわ…と牛丼食べまして。
歩いて歩いて、大阪の日本酒好きの約束の地として名高い、大国町の山中酒の店にやってきました

日本酒専門店 山中酒の店 | 全国100蔵以上の銘酒に出逢える店
いや、なんだろう、ここ。狭い階段を上がった2階には素敵な空間が広がっており

ここにある冷蔵庫には試飲用の地酒が満杯。さらに3階にあがると、温度別3室の倉庫には日本酒みっちり…

お店での有料試飲会を毎日のようにやってて、素敵な直営店が何軒もあるらしいじゃないですか…なんなんですかここ…ぷるぷる…浄土だ。また来ようとこころに誓い。大国町の駅から御堂筋線に乗車。千里中央で乗り換えて万博記念公園。久しぶりの太陽の塔じゃーい

なんかイベントやってて、嘉門達夫が歌ったりしてましたが、それはスルーして

あたくしの目的地はもちろん、日本で一番好きなミュージアム、国立民族学博物館であります

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構|国立民族学博物館
今回のお目当ては、リニューアルされたばかりの南アジア展示

宗教の展示が非常に大きい。宗教、生活、文化における多様性、ハイブリッドを紹介するのだぞ、という、気概にあふれた良い展示と思いました




みんぱく、昔収集したものばかりじゃなく、常に収集に行って、時代に合わせてアップデートしてるのがえらいのですよね。東南アジアコーナーも結構変わっていたなあ



これ、中国からの移民を紹介するコーナーで、埋葬時の副葬品として飾られていたもの。豊かな暮らしの象徴としての扇風機、ブラジャー

アンケートをしていたので頑張ってくださいと激励して、しかし時間が足りないな…あとは駆け足で。日本の文化のコーナー、どんどん展示物が増えてカオスなことになってて、70年の万博のポスターみたいになっとるよ






東北の展示コーナーも充実させたのね

企画展示のコーナー、日本への移民と生活状況を概説する内容で、朝鮮学校もきわめてポジティブに紹介されていたり、なかなか面白かったのです



いやまあしかし、ほんと、1時間半じゃ駆け足もいいとこだわ…やはり、しっかり展示見て、ビデオテークもいくつか見て…だと、一日仕事だな…。こんどはそうしよう…と言って幾星霜。とにかくね、音楽のコーナーも素晴らしいし、みんな来てよねみんぱく
『みんぱく』を中心に、ある日の大阪日記 - 日毎に敵と懶惰に戦う
さて、しかし今日はここでお暇…

空港に出て、ちょっと一休み

16時30分の羽田行に搭乗し、今日も非常口のお席です

SKY-WiFiはいまいち調子悪く、千葉上空あたりでようやく繋がり。どうも、2回に1回くらいこういう感じよな…。眼下の景色を堪能し



無事に到着。帰宅したのでありました
在華坊(@zaikabou)/2015年05月23日 - Twilog