木曜日、出社して仕事片付けて、会社は16時頃に出る。だって、今日は、横浜スタジアムの今シーズン最終戦、そして、三浦大輔の引退試合だから
関内駅から市役所のほうを廻ってスタジアムに至る道の途中、市役所(横浜では市庁というのだ)の前のバス停にも、永遠番長。駅にも番長。そして球場は、番長一色
この日は22日に中止になった試合の振替日。チケットは22日の中止発表後にただちに発売されって、深夜1時過ぎまでチケットを購入するための行列が出来ていた。だから、チケットを買えなかった人も、球場の大勢、押しかけている
私は、ちょうど当日現地にいた友人がチケットを購入してくれて、運良く、この日のスタジアムに入ることが出来る。ありがとうございますありがとうございます
三浦のブログでおなじみ、番長が右下に入る自撮り写真は『ばんてフレーム』などと呼ばれているわけですが、実際にそのフレームが出現し、撮影する人が列をなしている
さて、球場へ。今季10度目のベイスターズ戦観戦、これで来年のチケット購入はランクが上がったぞ
先発、スタメンと、三浦がコールされるたびに沸いて揺れるスタジアム
三浦大輔のご長男の始球式から試合ははじまり。今日はみんな三浦の背番号『18』をつけていて、さらに相手ヤクルト先発の杉浦も『18』なので、混迷を深めているぞ
初回、立ち上がりに1点取られたものの、前々回は初回6点、前回は初回2点、立ち上がりの1点なんて大したことない!とばかり、裏にはすぐに梶谷のホームランで同点に。
だけれど、また2回表にも、ルーキー、本日が初打席の廣岡にスリーランを浴びる。これはあかんか…という雰囲気になりかけたのだけれど、エリアンがホームランで1点、さらに三浦が綺麗なヒットで出塁して
桑原が繋ぎ、梶谷のタイムリーで同点に。これは馬鹿試合味が出てきたな…というところに、さらにロペスがホームランで6-4、逆転!スタジアムの空気は尋常ではないお祭り騒ぎ、三浦に24年連続勝利を!というムードが盛り上がったんですけれども
3回は抑えたものの、4回にまた打ち込まれて。ここでコーチがマウンドに行き、変えるかな…と思ったんですよね。だって、クライマックスシリーズ進出は決定しているし、巨人の2位は確定してしまったとは言え、15年ぶりの勝率5割のかかった試合でしたから。でも、球場のムードは、三浦を変えるな!の大合唱。監督としても様子を確かめに行っただけのようで、代える意思はなかったみたい。
この回、3失点。7-6。ここからは、球場のムードは一種異様なものになっていた。その後も簡単に外野に飛ばされる、内野手の間を抜けていく、三浦の投球を、みんな、代えるな、という思いと、これ以上晒さないでくれ、と言う思いと、入り混じったような複雑な気持ちで、マウンド上で奮闘する三浦を、ハマの番長の最後を見届ける。そう、燃え尽きる番長を球場一体となって見届ける、そんな試合になった。
6回裏、三浦に打席が回ったところでも変えない。どうするんだ…と見守る中、7回のマウンドにも上がり、雄平を三振に。ここは雄平も空気読んでいた感があったな…。ここでついに交代。
球場全体が涙に包まれ、まさに『ありがとう』な加賀の搭乗曲が流れる中、三浦の現役生活が終わったのでした。番長、25年間ありがとう…。もしかしたらもう少しやれるのではないか、そんな、心のどこかで思っているファンにも引導を渡すような、本当に燃え尽きた10失点、現役生活最多失点で、三浦はマウンドを降りたのでした。
ほんとうは、4回でスッパリ代えるようなチームでなければいけないのかもしれない。でも、若手が台頭し、これからそういう強いチームになっていくのだ…というセレモニーのような、三浦の最後。
交代した加賀が、感動に包まれる球場の空気の中で、あっさり西浦にソロホームランを打たれたことについては何も言うまい…
9回表には山崎が登板し、ぴしゃりと抑えて9回の裏。ですが、結局、試合は11-6でゲームセット、借金2、3位Aクラスでシーズンを終えたのでした。試合後、最終戦のセレモニー
ラミレス監督のあいさつで、必ず日本シリーズに行きます!と、球場大歓声
今年を振り返る映像に続き、花火が派手に上がる
これで終わりでない。続いては、三浦大輔引退セレモニー
三浦の現役生活から引退まで、優勝した年、阪神へのFAが取りざたされながら残留したあの年、そして引退発表……25年間を振り返る10分以上の素敵な映像が流れ
球場に大きな『18』の文字が描かれる中、三浦登場
これからもずっと横浜です、というあいさつに続き、ヤクルト石川、そして筒香からの花束贈呈や
ご家族からの花束贈呈、さらに、横浜ナンバー『18』のユニフォームが、南場オーナーからも贈呈されて
三浦が大ファンの、ヤザワからのメッセージもあり
この後、三浦が球場を廻り、胴上げもあったのですけれども、私はこれから仕事があるのです…ギリギリまで粘って球場を出る。球場の外でも、いつまでも、球場に入り切れなかった人々が、引退セレモニーを見守っていたのでした
今年のレギュラーシーズンは終わった。さあ、クライマックスシリーズだ