日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

中野で銭湯絵、国立新美術館『DOMANI明日展』と『カフェ・アオキ』新美・横美・広島現美館長トーク

日曜日、6時に起きて、野毛山公園で10.2kmのランニング。神奈川マラソンに向けてがんばりましょう…。帰宅してシャワーを浴びて朝ごはん。無印良品のキットで作ったキーマカレー

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10時過ぎに家を出て、新宿まで。ビルの上に何か飛び出してますね…あそこから吊られて窓の清掃とかするのか…

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チケットショップをちょっと覗いて展覧会のチケットなど手に入れる。そしてカラオケの鉄人の前を通りかかったら、こんな掲示が

 

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Y's Roadをちょこっと覗き、あまり特売品に惹かれるものもないので、もうGIANTのEscape RX3あたりにするかな…と思いつつ、とりあえずマラソン大会までは走るとの泳ぐのに専念しよう。

中央線に乗って中野まで。午前中なのに大層混雑している商店街を通り抜け、中野ブロードウェイ、久しぶりに来たなー。中野の街をあげて、アール・ブリュットの展覧会をしているらしい

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ブロードウェイは来るたびにまんだらけが増えていて、もうビル丸ごとまんだらけになる勢い。ほかにもリバティとからしんばんとか、実に中野ブロードウェイらしい店舗ばかりですね。明屋書店なんか昔のままだな。15年以上前に、中野芸能小劇場とか、ちょくちょく来ていたころが懐かしい…

そんな中に村上隆勢力も伸張しておるのだな。カフェは珈琲がとても美味いらしい

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やはり昔から変わらないタコシェも眺める。町田ひらく先生や三条友美先生や氏賀Y太先生はわかるんだけど、大和川先生もタコシェ的にありなの?そしてまんだらけ、もちょっと覗き、普通の古書もやってるのな、と。大竹伸朗の全景展のゴツい図録、8,000円だった。

で、本日の本来の目的は、丸山清人さんのペンキ絵の個展。銭湯に富士山の絵を描く丸山さんの個展とはどのような…と思っていたら、直筆で描かれた小サイズのペンキ絵がずらりと並び、9,000円〜35,000円とお安くて、かなり売れてた。

直筆なのに、売約済のシールが何枚も付いてる作品がたくさんあって、どうするのか聞いたら、まったく同じじゃないけどおなじ感じでこれから描くのだと。さすが職人。銭湯に描くのとまったく同じように描かれているので耐水性があり、実際に風呂に飾れるという。ちょっと欲しいと思いましたです。

 中野ブロードウェイに来たので久しぶりにとろろ飯にしようかと思ったけど、あまりごはん気分で無かったので、中華料理、東北(とんぺい)でワンタンメン470円。醤油味の正調中華そばであった。胡椒いれたくなるやつ。食べ終わったあとの化学調味料ピリピリくる感じ含めて、良し。

中野から中央線で代々木に出て、大江戸線で六本木へ。国立新美術館に向かいます

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本日はDOMANI明日展

毎度のごとく、文化庁芸術在外研修に参加した人のグループ展、という以上のまとまりの無さなので統一的な感想は無いのだけれど、物質感を感じる作品が多かったので目には楽しいんじゃないでしょうか…という感じ

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そういう中に混じったALIMOのアニメーションは、アニメーションの思索過程と構造をそのまま作品にしたような複雑なインスタレーションで興味深い。田村友一郎「六本木心中」のスカジャンは、佐渡島ルート58がなんか良いズレ方で楽しかった。

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硫黄島スカジャンいいな… 

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実際に着てみることもできるらしいけれど、着ませんでしたよ。そして、栗林隆が福島原発の帰還困難地域に取材した作品のあとに

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最後に風間サチコ。風間サチコは文化庁芸術在外研修に参加していないのに、ゲスト作家として参加。好きだから嬉しいけど、なぜ特別ゲスト風間サチコ

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お土産コーナーに毎回あった謎の日本地図にシール貼るやつは今回は置かれておらずでした。

さて、次はどこに行こうかなー、と思っていたんだけれど、館内放送で案内が流れたので、聞いていくことに。講堂にて『第18回 カフェアオキ 日本の美術館 これからどうする!? 第2弾』というイベント。館長の青木さんがいろんな人を招いて定期的にやっているトークイベントなのね。

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広島市現代美術館館長の福永治さん、横浜美術館館長の逢坂恵理子さん、国立新美術館館長の青木保さん

国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

広島市現代美術館横浜美術館の簡単な紹介からはじまったトークは、以下、話の内容を断片的にTwitterでつぶやいていたので、そのまま転載します。

広島市現代美術館、ここ10年は作品の購入費がついていないと…。開館から27年、現代美術の注目すべきコレクションを保持しているあの広島市現代美術館は、この10年はまったく新規で購入できていないんだな。

広島市現代美術館の指定管理者、今は3期目で、2期目以降は随意契約で、最初からずっと市の文化財団がやっているんだけど。最初は財団と吉本興業の競争だったそうな。逢坂さんに、財団になって良かったですねぇ、と言われていた。横浜も2期目は指名10年で、文化財団がやってますね

横浜美術館は指定管理費が年間7億5千万、総予算は11億弱、差額は入場料とかスポンサーとか。広島の指定管理費は横浜の半分くらいで、入場料収入も年間でも億いかないです、と。いずれにしても、どこもお金が無いのですね。企業もお金出してくれないので、と

横浜美術館、予算的にも、年1回は10万人クラスで呼べる展覧会をやる、ことを意識していると。蔡國強展もそれを意識していてやったと。美術館のギャラリーで爆発させるのは蔡さんの発案で、消防署警察県、あちこち調整して実現させたとか。愛知トリエンナーレの時は消防署が来て大騒ぎになったとか…

日本の大企業は日本の美術館にはなんにも出さないのに海外のルーブルとかには何億も献金を出す、海外の美術館も実質日本の展覧会を主催しているテレビ局や新聞社のほうだけ相手をしている、そもそも日本の美術展はデパート発祥だし…などなど、いろいろと恨み節も出ております…w

横浜美術館で企画しているメアリー・カサット展はメディアが持ってきた展覧会じゃなくて、美術館が提唱してメディアを巻き込んだ展覧会で、海外の美術館にも、ちゃんと学芸員が行けば喜んでくれますよ!と逢坂さん

広島市現代美術館は役割として現代美術の展覧会、それほど人が入ることばかりに重点を置いていないと。逢坂さんも水戸芸で企画をずっとしていて。未来に残るのはその時その時で革新的なことをしたアーティストであって、例え人が入らなくても現代美術の展覧会をしっかりやっていかないといけない、と

新聞社などは、かつては採算度外視、社会貢献として全国何会場も巡回する展覧会をしてくれたけど、今はそうもいかずに東京だけとか、東京関西の2会場だけの巡回しかしてくれない。待っているだけではだめ。子供をどんどんよんだり、美術館の固定ファンを増やしていかないといけない

海外の美術館(欧米に限らず、中国韓国も)行くと、学校の子供達が連れ立って来ているけど、日本だとそういう光景をあまり見ない、学校に呼び掛けてもそういう時間を作ってくれない…と青木館長。横浜は、トリエンナーレをはじめ、学校との連携が比較的うまくいってる、感想を書く宿題が出されたり、と

広島の福永館長、学校に動員を掛けても、何か印象を持ち帰ってもらわないと次が無い。何を持ち帰って貰うかを常に意識している、非現実的な美術館空間を体感してもらう体験を大事にしたい。市から予算を出して貰い、美術館だけでなく、例えばマツダの工場も見てもらうようなバスを仕立てたりなど

美術館での体験を一過性のものではなく、創造性、思考の多様性を拡げるための契機にしてほしい、それがこれからの企業にも必要なことですよ、と、そういうことを企業の経営層に訴えて人に来てもらうような活動を横浜美術館ではしようとしています、と。あまりうまくいってませんが…と

国立新美術館横浜美術館広島市現代美術館、それぞれ三者三様で役割は違う。東京だから得られる価値がある、地方に行かないと得られない価値がある…けど、知らないと行かないよね、地方の美術館

広島市現代美術館は、自分たちのミッションは何なのか、常に意識してブレずに地道に、固定ファンを増やしていかないといけない、と。横浜美術館は国際都市横浜を意識して海外連携をしっかりやっていきたい、日本に来たらあの美術館に行きたい!と思えるような美術館にしたい、と

会場の美術家の方から、今日は学芸員をどう鍛えるかとかそういう話が出ると思っていたけど、それ以前にたくさん課題がありすぎて同情してしまいました…という声が出ていました…w

………

当日のつぶやきは以上。逢坂さんの、現代美術は生きている間に理解されない、評価されないことがままある。しかし、歴史に残っていくものは、そのときそのときで革新的なことを行なった芸術家である。我々はゴッホの悲劇を繰り返してはいけない、たとえ客が入らなくても、現代美術の展覧会はしっかりやっていないといけないんだ、という話が印象的だった。

そして、逢坂さんも福永さんも、地道にファンを増やしていく活動をしていかなければいけない、ということを繰り返し訴えていた。

その逢坂さんが、美術作品を通じて価値観の相違と共存に直面してほしい、価値観の多様性を学んでほしい、それは平和のためでもあるけれど、これからの社会、ビジネスでも必須の能力だから美術館の役割を企業経営者にも訴えてる、という話をしていたけれど…

私は学生のころ、人事コンサルタントの会社でアルバイトしてまして、そこでは企業の有能なプレイヤーの特性分析から、採用すべき人材のアドバイスもしていまして。そのために何十かの指標と能力成果の関連について統計解析をするんですね。その中には芸術への興味関心という指標もあった。

で、この芸術分野の興味関心と、企業での活躍度合いは、日本の企業だとほぼマイナスの相関が出るという。そこの本体はイギリスにあって、欧州だと企業により差はあっても、一様にマイナス、ということはまったく無いらしい。そこの社長は、個人的にはプラスに出て欲しいけど残念…と漏らしていて、とても印象に残っている。そんなことを思い出していたのです。

大江戸線に乗って大門に出て、京浜東北線で帰宅。晩飯は、朝の残りのキーマカレーと、5個60円で買ったカブのソテーと(2つ使用、残りはぬか漬けに)、100円の惣菜2つ(わかめの煮物と、さんまのぬか漬け)、で済ます。

千葉テレビで「ちば見聞録 成田空港と牧士の里(成田・富里)」って番組があったのでワクテカ全裸待機の勢いで見ていたのに、江戸時代の馬の放牧の話(それはそれで興味深いが)を極めて詳細にやった後、牧羊と御料牧場の話題に軽く触れて、いきなり“発展する成田空港”に飛びおった。その間が重要なんでしょうが…

あとは、NHKスペシャルとか見ておりました

在華坊(@zaikabou)/2016年01月17日 - Twilog