日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

伊香保温泉だ

コンビニで船尾瀬なる地酒を買い、温泉街へ。しばらく歩いて、階段街に到着。

さすがに土曜日であるので、それなりに人が出ていた。まずは宿屋へ荷物を置く。階段の中腹にある、金田屋旅館という古い旅館。

人の良さそうなあんちゃんが迎えてくれて、3階の客室に通された。狭いけれどもそれなりに居心地の良い部屋で、ああ、古い温泉旅館だなあ、という風情で、なかなか結構。

荷物を置いて、すぐに露天風呂に入りに行く。階段を上り、さらに暫く進むと、源泉が出ているあたりにある露天風呂、400円也。屋内の脱衣場などなにもなく、浴槽の脇に脱衣スペースとロッカーがあるのだが、とにかく寒い。寒いはずだよ標高810m。ぶるぶる震えながら浴槽につかり、しかしさすがに温泉は茶褐色のお湯が気持ちよく、ぬるめのお湯と熱めのお湯に交互に浸かりながら、よそのお客さんの話に耳を傾けたりすること暫し。やっぱりいいですねえ、温泉は。

上がるころにはすっかり夕暮れ、戻る道すがらに手拭も凍る。石段街をぶらつけば、賑わう射的屋に古いお土産や。宿に戻って一休みすれば運ばれる夕餉。それなりに豪華で猪鍋と茶碗蒸しなどなかなか結構で、ビールに、さっき買った日本酒も進む。
ところで、飯を食いつつテレビを見ていたのだが、歌番組に浜崎あゆみが出ていた。最初、誰か他人の歌を歌っていて、「ああ、この人は歌い方の引き出しが少ない人なのだな…」などと見ていたのだが。その後、桑田佳祐の『東京』を歌いだして、これがまあ、目を見張る酷さ。お経かと思った。うっそー、みたいな凄いレベル。
腹が膨れれば目の皮が弛み、布団が敷かれて一寝入り、目覚めてみれば11時過ぎ。旅館の風呂を一浴びし、下駄をからげて表に出れば、看板前の飲み屋には、浴衣姿がちらほらと。宿に戻ってつまみ片手にお酒の残り、そうするうちにまた睡魔、灯りを消しておやすみなさい。