日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

第14回東京メトロ沿線ウォーキングオフ

というわけで、本日は14回目の、東京メトロ主催の沿線ウォーキング。相も変わらず、便乗してお散歩企画である。コースは上野から浅草を廻って再び上野へ。今回はClaudiaさんのご友人も大勢、総勢15名ということになりまして、久しぶりに大層賑やかであります。
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20000105/
9時半に日比谷線上野駅のコンコースに集合。コンコースには老若男女、あいや、老々々若男女くらいの割合で受付の大行列が出来ている。それにしても、終風先生曰くじゃないが、どうも初老の男性に顕著な種類のマナーの悪さというか公徳心の無さというのは…という話は置いておいて。とにかく、初夏の良い陽気に誘われて大勢の人が繰り出して、大賑わい。皆様ほぼ定刻に集合して、それにしても、なかむらさんは本日も泰然自若、動じるところがない(何を言っているのか自分でもよくわかりませんが…)。まずはご挨拶、しかる後お散歩に出発であります。ちなみに、本日は写真少なめです。
出るてやや歩くと、いきなり本日のハイライト、東京メトロ唯一の踏み切り。ちょうど銀座線の電車が車庫から出てくるところで、駆け寄って子供ようにかぶりつく。タモリ倶楽部でも紹介されていた鉄道スポットですね。鉄分多めの人たちが磁場に吸い寄せられている。
それにしても歩く人が多すぎて、歩道が大渋滞。地元の人が何事やあらん、と驚愕のまなざしで時ならぬ大名行列を見つめている。暫く歩いてかっぱ寺(曹源寺)の前に来たあたりで、歩道をコースとは逆送しながら、日傘で人を掻き分け掻き分け『通してください!通してください!』とモーゼのように、人無きが如しで直進するおばあちゃんが一人おり、お気持ちは察する。道々に立っている、『あと○.○kmです』と書いた案内板を掲げている東京メトロの人や、警備員の人は、地元の人の苦情も受けたりするのだろう。
そうそう、いつも立っている『あと○.○kmです』の看板を掲げた人だけれど、肝心の『○.○km』が、前回に続いて今回も記載無し。それでもひるまず、今日は2000本安打達成記念で田中幸雄のピンバッチをつけているほのぼんさんは、ビシバシ撮影していた。時々、撮影されて驚く人や仰け反る人がいたが…(肖像権には配慮するそうですのでご安心を)
かっぱ寺はあまり広くない境内に人が詰め掛けて、みんなが並んで覗き込んでいる『何か』を見るのを諦めたのだけれど、みなさん遠目には民家を覗き込んでいるようにしか見えなかったのだけれど、いったい何があったのだろうか。
少し進んでかっぱ橋道具街。料理関係のプロショップの集積地。おかもちとか、ショーケースとか、大小さまざまな形の抜き方とか、看板とか、いちいち引力の強いものばかりが並んでいて、なかなか前に進まず。500人分同時に米を炊ける釜とか、業務用のたこ焼機とか!Goknaさんが中華なべを物欲しげに眺めていたが、ここからのお散歩、鉄鍋だけ背負って歩くのはなにしろ重いし、それなんてコスプレ?状態でもあるし、自重していた(ゴール後、再び戻って、鉄鍋を購入した模様)
私はコップを探しており。日本酒を出す店でよくあるパターンの、朱塗りの枡に薄手のコップが入っている状態、あのシチュエーションに合うコップを探しており。とある店先で、これは素敵、というイメージにぴったりのコップをみつけ、喜び勇んで店員さんに『2つください!』と言ったら店員さん済まなさそうに『6個か12個単位の販売なんですよ』それが、かっぱ橋クオリティ。さすがに6個はいらないので、止めておく。
目をキラキラさせながら牛歩していたらClaudiaさん達とはぐれてしまい、少しペースを速めて、東京本願寺前を通過、田原町の駅を左折…したが、Claudiaさんは『田原町駅の付近で待ってます』と言ってくれていたのに、私が見落として、スタスタ先に進んでしまっていた。すみません。雷門近くで合流。人の多さにクラクラし、雷門から仲見世に入るのはやはり断念して、今村さんの発見した『神谷バーのエレベーターは、開くボタンが右にある珍しいエレベーター』
http://d.hatena.ne.jp/manpukuya/20070404/elevator
という話をし、確認してみようと勇んだのもつかの間、まだ開店前で無常にもシャッターは閉まっていた。皆一様に、神谷バーで一杯やりたいなあ、と後ろ髪引かれる思いで、何となく去り難いような雰囲気を残しながら、浅草松屋前の交差点を渡る。いや、皆一様ではないな、大部分は普通に一休みしていただけだと思われます。
吾妻橋を、浅草名物アサヒビールのウ○コビルを眺めながら渡る。それにしても良い天気。強い日差し。散歩には良い日和だけれど、ちょっと暑い。この時点で、とっくに夏日だったかもしれない。橋を渡って、隅田川を北上。アサヒビールのビルには、カフェもあるのか。onakanotomoさんによれば、昔はビヤガーデンがあったらしい。
勝海舟の銅像を見たり、浅草線の鉄橋を眺めたり、水門を眺めたりしつつ、川沿いを北上。案内図のコースに律儀に従い、旧水戸藩下屋敷の庭園だった隅田公園に入ったが、誰も公園内を通っているウォーキングの人はおらず、案内看板を持った人すら、公園を通らずに土手を直進するコースを指示していたがあれはなんだったのだろう。
風の心地よい広い土手を快適にお散歩し、ややあって桜橋、人専用の橋を渡る。上流を見れば、アサヒビールの工場が。川沿いにはホームレスの家が沢山あったはずなのだが、ほとんど見当たらないが皆さん、どちらに行かれたのだろうか。

墨田区のグラウンドで、小学生が運動会しているのを横目でみながら(じっとは見ていません)、今度は川沿いを下り、リバーサイドスポーツセンターという立派な建物の脇を抜けて、待乳山聖天の境内へ。境内へ、はいいのだが、そもそも何を祭っているのかわかりません。
http://www.tctv.ne.jp/matuti/
なるほど了解。境内の木陰で一休み。大根が1本250円で売られており、kany1120さんと、地元の農家の人が売っているにしては高くないか、という話をしていたのだが、上記のwebページによれば、どうやらこのお寺と大根は深い関係があるらしい。
そろそろ暑さでぐったりし、無口になりながら、言問通りを西へ。雷5656会館、わたしゃ、天理市にある“おやさとやかた”かと思ったがさにあらず、雷5656会館の前のスペイン料理屋『フレスカ』に入る。
http://r.gnavi.co.jp/g014800/
浅草でスペイン料理?とも思ったのだが…浅草寺の裏手には美味そうな店はいろいろあるのだけれど、何しろ小さな店が多く、15人で安心して入れそうな店がなかなか無かったもので。入ったら並んで待っている人もいたし、事前に電話して席を確保しておいて正解だった。席に着き、メニューを見、多段レイヤーな注文をして暫し。誰とも無く『そう言えば、飲み物のメニューがありませんでしたね…』と禁断の台詞を!言ってしまったからには貰わないわけにはいきません。シェリーとかスパークリングワインとかワインとか、割合、手ごろな値段なのを見つつ、それにしても、ワインの銘柄はきちんと書いてあるのに、この銘柄無しの『吟醸酒2800円』っていったい何、などと言いつつ、今村さんと私がビール、Tさんがサングリアを。Goknaさんが酒を頼まなかった!びっくり(夜に飲みがあるため、だそうでした)
忙しそうな店で、やや注文した品の出が悠長な感がありつつも、パスタはなかなか美味しかったし、デザートのプリンも美味しかった。いろいろとおしゃべりしつつ、1時間半近く、のんびりと時を過ごす。炎天下を歩いて疲れた体に再び元気が戻ってくる。
すっかり重くなった腰を上げて、さてではコースに戻りましょう。店のすぐそばのビル、地下に入る階段に結界が張られている(いがらしみきおの『sink』を思い出した)のを眺めつつ。

言問通りをさらに西へ西へ。この時間(1時半を廻っている)になると、ウォーキングの人もほとんどおらず。ちょっと急がにゃあ。それでも途中に、なにやら魅惑的な酒屋を見つけたら入らないわけにはいかず、Goknaさんと二人で吸い寄せられたら、上喜元の生酒が置いてあるのを見て悶えたりはする。
途中で抜ける方もありつつ(あまりお話もできずにすみません…)国道4号線を渡り、綺麗過ぎてありがたみに欠ける入谷鬼子母神前を通り、鶯谷駅前の坂を上るとそこはもう上野公園。東京国立博物館の脇を通って、ダヴィンチ展に来ている人?で大変な混雑、なにやら行列までできている東博の正門前の横断歩道を渡る。今日もキリスト教の教会による炊き出しが行われているようで、周辺一帯のホームレスの人たちが集まって、お説教を聴いていた。もう2時はまわっている…
噴水の脇を通り、東京文化会館の脇を抜け、消防団?の人か何かが訓練のようなことをしている(訓練マニアの人のオフ会ではないか、との意見も出たので、断定は避けつつ)のを眺めつつ、パンダ橋を渡り、東京メトロの本社でゴール。皆さん、暑い中をお疲れ様でした。
http://d.hatena.ne.jp/manpukuya/20070526/walking
今村さんが、参加した方の反応をまとめてくれていた