日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

まつだいに行ってみる

さて、元々、小千谷でへぎそばを食って…それからどこに行こうかな、と思っていたのだけれど。六日町か近づく頃に、母が『ほくほく線というのに乗ってみたい。話に聞くまつだいという所に行ってみたい』ろ言い出したので、あ、そうですか、とあっさり六日町で下車。こういうのが青春18きっぷの旅の良いところで。次の直江津行きまで1時間近くあったので、懐かしい六日町の駅前をぶらぶら歩く。見事にシャッターが多い商店街。南魚沼市の中心のはずなのに…。駅前のショッピングセンターと、そしてなにより、インター側のジャスコが何もかも奪っていったのだろうか。中途半端な値段のブティックばかりが目に付く。
暫しのんびりと過ごし、12時ごろの直江津行き乗車。どこかで合宿をして、十日町に帰る幼稚園児と同道する。ほくほく線は山間地を走る高規格路線なのでトンネルが多く、母親が『もっと山の風景が見えると思ったのに…』いや、私に言われましても。20分ほどで駆け抜けてまつだい着、駅前の善屋という蕎麦屋に入る。この蕎麦屋、2004年にも一度入ったことがあったのだが、妙に綺麗に改装されていた。儲かっているのか知らん。山盛りの野菜天ぷら、舞茸天ぷらと、そばを食す。
さて、アート鑑賞であるけれど。もっと時間があれば、いろいろと見せたい面白いものもあるのだけれど、何しろ暑いし、この後に花火も控えているし、駅の周辺だけ散策することに。

これは誰々の作品で、いつもこういう作品ばかり作っている人で…とか、山道を散々進んでいって『えー、これがあ?』みたいな作品に出会ってしまう大地の芸術祭の醍醐味であるとか、これは作品じゃないよね?いや、実はこれも作品でして…的な定番トークをしたり、いろいろと話しつつ、棚田周辺をぶらぶらと歩く。昔はこういうところ、良く歩いたねー、などと言いつつ。それなりにお楽しみいただけたようで結構でした。暑い中を歩いた後は、『農舞台』にて松本秋則の作品を鑑賞。以前、横浜で見て感動したのだけれど
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20060827/1156676269
その時よりも、音の間隔がのんびりしているような気がした。場所のリズムに合わせているのかもしれない。大きく開いた窓の外の山里を見ながら、いろいろな音の中に身を置くと、のんびりとした心持になってくる。これは良い。ほいで、食堂でお茶したのでした。棚田の見えるここの食堂はとても好きです。