日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

地震から一夜明けて。献血の話、など

1時過ぎに帰宅はしたが、テレビをつけて流れてくる酷い映像を見ていて、眠れず。3時過ぎに寝床に入ったものの、4時前の長野の地震で驚愕し、その後も緊急地震速報が鳴り止まず、きちんと寝付けない。いつまで続くんだこの余震。それでもなんとか眠って、朝。JRはようやく、7時過ぎから動き出しているようだ。8時ごろ、レトルトのカレーで朝飯。9時過ぎに出掛ける。よい天気。街が静かだ。自転車で横浜駅東口の献血ルームに行ったら、地震の影響で当面、利用を停止すると、普段良く見かける職員の方がビルの前に立っておられた。そのまま、駅の構内を通って西口に抜ける。電車が動き出したために改札からは人が吐き出されてきている、みんな昨日、帰宅できなかった人達だろうか。駅ビルなどは臨時休業しているところが多い。
西口の献血センターは人が殺到、ということも無いが、ぽつぽつと普段通りに人が来ている感じだった。医師や看護士も、昨夜はここに泊まりだった人が多いらしい。私以外に献血に来ていた人達は、昨夜は会社に泊まって今朝戻ってきたばかり、とか、無精ひげそのまま、というような人が多い。お互いに体調を気遣っていた。109回目の献血は血小板20単位、テレビでNHKを見ながらの70分間。周囲のベッドでは、ぐっすり眠っている人も多い。
献血については、いろいろな情報が錯綜している。震災直後は献血が多くなるが、血液の保存期間は限りがあり、一方で一度献血をすると、次に出来るまでの間隔は長い。震災直後だけに集中するのではなく、なるべく時期を分散して献血したほうが良いだろう、現時点での血液の備蓄はちゃんとある、という意見が多い。献血ルームでも、このようなアナウンスをしている

拡散希望】大きな地震があったこともあり多くの方にご協力いただいておりますが血液は長期保存ができません。一定量の血液が毎日必要になります。明日も明後日も日々定期的にご協力頂くことが必要になります。誤解のないようお願いします。ご協力いただける時に定期的にご協力をお願いいたします。
http://twitter.com/#!/akibaF/status/46524315398705152

本当に血液が緊急に必要になってくれば、赤十字もアナウンスをするのではないか
日本赤十字社
いずれにしても、無理に自制することもなく、一方で無理に献血することもなく、できる時にできる範囲で少しずつ協力していくのが大切だと思う。成分献血なら、2週間の間隔でまた献血できる。地震直尾に行って、2週間後にまた行く、でも良い。横浜は規模の大きい東口が閉鎖中なので、西口に集中せず、上大岡、二俣川、川崎、溝の口などの分散するのも良いでしょう
神奈川県赤十字血液センター
しばらくゆっくり休んでから出発。横浜の西口は、バス停に長蛇の列が出来ており、帰宅難民の波はまだおさまらず、という感じ。西口の繁華街は、ダイエーと隣の建物が被害を受けており、地割れが出来ている。店舗はお休みになっており、規制線が貼られて、警察官や横浜市の職員が大勢出ていた。ビッグカメラは一部のフロアだけ営業しており、懐中電灯や乾電池などの在庫を積んでいた。東急ハンズも営業、こういう時だからこそ売れるものも多いだろう。それにしても、繁華街に人が少ない。岡野町の交差点あたりに凄い行列ができており、これも帰宅難民だろうか、と思ったら、オープンしたばかりの『伝説のすた丼屋』の開店記念100円セールであった…
暖かくて日和はのんびりしていて、そんな中を我が街に戻る。中央競馬が開催中止のため、日ノ出町駅前も閑散としている。少し大岡川沿いをぶらぶらして、ヨコハマハム
横浜ハム金丸本店
と酒屋で買い物してから帰宅。なるべく節電気味で。昼飯は加ト吉の冷凍うどんをゆでて、ヨコハマハムで買ったフランクフルトを茹でて、いただきます。その後は引き続き、テレビを見たり、本を読んだり。18時から節電の呼び掛けがあり。周囲にやってる店があるなら、家の電気を消して訪れようか。節電にもなるし、寂しさも紛れるし、無理のない範囲の経済活動という日常も、災害に対する正しい処し方だし、と思っており。少し昼寝してから出ようと思っていたら、やはり疲れていたのかな、起きたのは、緊急地震速報で起こされた10時15分ごろだった…。
テレビでは福島の原発の状況があまり良くないことになっており、津波の映像は頻繁に流れ、南三陸町で1万人が「安否不明」などという情報もあり、緊急地震速報もまた頻繁に入り、精神的に、これはずっと見ていると持たないかもしれない。現実に足がつかないような、何が起きているのか、まとまりがつかないような、とにかく、その、大丈夫だとは思っていても、精神が昂ぶっているかもしれない。ちょっとお酒を、と、ジントニックを飲んで、冷蔵庫にあるつまみを引っ張り出して
節電のためもあるだろうが、物流も大丈夫なのだろうか、大型商業施設など、休んでいるところも多い。東京横浜が、いかに周囲からの膨大な物流に支えられた街であることか。それにしても、近所の崩れそうな古本屋もまったく無事だったし、この建物もあまり揺れを感じないし、野毛の山はよっぽど地盤が頑丈なのかもしれない。住んでいる身としては、高台でもあるし安心できる。うう、んん、そろそろ寝よう…