日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

東京都美術館『マウリッツハイス美術館展』など

土曜日。朝から家事などしていたが、9時前に突如酷い吐き気。しばらく横になって休んだら治ったけれど…なんだったのかな。最近、空腹時に胃が痛いことが多く、あんまり続くようなら医者に行ったほうがいいのかも…
10時前に家を出て、上野へ。東京都美術館で、本日から開幕したマウリッツハイス美術館展に行く
http://www.tobikan.jp/museum/2012/mauritshuis2012.html
http://www.asahi.com/mauritshuis2012/]
新装なって以来はじめてですよ。オランダのマウリッツハイス美術館が改装に入るため、その間…ということで珠玉の作品たちを海外でも見る機会が出来た、というわけで。フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を前面に押し出した広告展開を積極的に行っており、動員目標は100万人とのこと。混雑を覚悟してきたけれど、初日なのでチケット売り場は並んでおらず、入場も10分ほど待って入ることが出来た(その後、平日でも1時間待ちとか、どんどん混んでいるようですね)
広告を見るとまるで『真珠の耳飾りの少女』しか無いかのようで、実際、その部屋は1室大きくとられており、部屋内に行列が形成されている。そこにならぶと、とにかく絵の前をゆっくり通り過ぎるだけで、じっくりの鑑賞は難しい。流れる列の後ろからは立ち止まって見えるので、そちらのほうからしばらく眺めていた。
しかしですね、この展覧会の真珠の耳飾りの少女だけではない。フェルメールももう1点あるし、なんと言っても、レンブラントが6点もある。デフォルメが効いたような肖像画が素晴らしく、『老人の肖像』これが今回のピカイチ。自画像も大変に良い。暗闇の中に人物が浮かび上がる『シメオンの賛歌』も圧巻。
ライスダールの風景画もどどんと3点、いずれも傑作、ホーイエンやヤン・ボトも。かの『本物のルーベンスだよパトラッシュ…』のあの作品の下絵、ルーベンスが描いたものもあるぞ。ベイエレンやクラースゾーンの精緻を極める静物画の数々も楽しいし、カレル・ファブリティウスの『ごしきびわ』が大変かわいらしい作品。そしてオランダと言えば、の風俗画の数々。ヤン・ステーンの『親に倣って子も歌う』の描きだす不思議な宴会場面は、目で追いながらずっと見続けてしまう。
展示作品数は50点程度と少ないのだけれど、脂の乗りまくった作品ばかりなので、胃もたれするぐらい密度があった。とにかく混んでいると思うのだけれど、なるべく空いている時間(夜間開館など。それもなるべく会期の早いうちに!)に行くのが良いかと思います。
で、展示会場に続いて物販の会場(これも入場券で入るスペースのうち)に入るのだが、ここが凄かった。企画展でこんな広い物販会場見たこと無い、というくらい広いのに、レジに並ぶひとひとひと!ぐるぐると行列して、買い終わるまで40分くらいかかってしまった。レジの人が慣れたら、もう少し早くさばけるかもしれませんが。オランダなので、ミッフィーグッズがもちろん充実しておりまして、いろいろ購入しましたですよ…ふおお…

美術館を出て、東京駅まで。乗り換えて四谷三丁目で、久しぶりにフクナガのパフェ。美味いなあ…しあわせ…


チョコバナナのパフェも食べたけれど、これがまた、尋常じゃなく美味しい。びっくり。すばらしい。
四谷まで歩いて浅草橋に出て、馬喰町のほうをうろついて横須賀線で横浜へ。本日はレバ刺し最終日なので、関内もつ肉店がすごい行列となっていた。わたしゃ、もうじゅうぶんに食べたからいいや…。ヌビチノで軽くやって、帰宅して冷汁と豆腐ぶっかけ丼(よくわからん組み合わせ…)で晩飯。八幡屋磯五郎の七味胡麻辣油で美味しくできました。
その後、気候が良いのでまた出掛けて、BankART pub で、港を眺めて、ビールなど飲んでおったのでした。
在華坊(@zaikabou)/2012年06月30日 - Twilog