日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

岩崎久彌、坂倉準三、横山大観、椛田ちひろ、川瀬巴水…秋の東京徘徊

土曜日、10時過ぎに家を出て、御徒町まで。アメ横を横目に見て、久しぶりに旧岩崎邸庭園に行く。秋の色


旧岩崎邸庭園|公園へ行こう!
邸宅の中にちゃんと入れるようになってから来るのははじめてではないかなー。ジョサイア・コンドル設計の邸宅は、内装が豪華絢爛、本当に素晴らしいんだけど…。展示を保護するためにバリケードみたいのが多いのはしょうがないとして、どうも、展示解説の配置とか、注意書きとか、いろんなところが野暮ったいというか、全体、センスに欠けて、どうにも興ざめはするのでした…。内部での写真撮影は禁止です。


隣接する日本建築のほうには、橋本雅邦の襖絵があったりして、おおっ、と思ったのでした

ゆっくりめぐって、お庭で休憩。邸宅の右側にあるのはビリヤード室で、地下道で邸宅とつながっているとか、すごい

さて、もちろん邸宅も目当てだったんですが、ここに来てはじめて開催を知り、がぜん本日にメインイベントに昇格したのがこちら

文化庁 国立近現代建築資料館
旧岩崎邸庭園に、国立近現代建築資料館というものが隣接しており、オープンしたのは今年の5月。こちらで、『人間のための建築 建築資料にみる坂倉準三』という展覧会が開催されておりました。旧岩崎邸庭園に入場するとそのまま入れます。平日に限り、別の入り口から無料で入場もできるみたい
展示|文化庁 国立近現代建築資料館

パリ万博日本館からはじまり、坂倉準三の仕事の数々を豊富な資料で紹介する充実した展示になっていた。特に神奈川県立近代美術館鎌倉館について、沢山の原図、工事写真など、非常に力の入った展示になっていて、あれは残さねばならない!という企画者の意思を端々に感じましたですね…。老朽化とかいろいろ困難とは思うけど、隣接する建物のほうはつぶしちゃったとしても、本館のほうはなんとか残らないものかなあ…。
その他、ガソリンスタンドのスライド上映などもあり、面白かったですよ。

しかも、無料で立派な図録までいただけるという…

来年の2月23日までやっているので、ぜひぜひ。思わず良いものが見られたぞ、とほくほく坂道を下り

これまたご近所、横山大観記念館へ

トップページ/横山大観記念館
大観の旧宅をそのまま使った記念館。作品が豊富に、というわけでは無いが、大観旧居で、静かに庭を見ながら、畳に座ってのんびりできる、床の間には大観。いいね。そして横山大観が制作していた、二階の部屋。窓の外の青空、スカイツリー、不忍の池、そして大観の画を見ながら、のんびり座って物思いに耽る。誰もこない。この横山大観記念館、良いです。はじめてだけど、こんなとこがあったとは。
記念館を出て、すぐ近くに天久という店で天丼を食べて

ぶらっと歩いて3331 Arts Chiyodaへ。ポコラートも興味あったけどパスして、2階のギャラリーを巡ったら以外に見ごたえあり。下道基行さんの、交じり合う日の出日の入がとても綺麗だったし、杉田陽平さんの『半獣神の午後』は視界深度の重層性があるペインティングで惹かれる。どうも作品ごとのバラつきが大きいけど…。作家さんがいらっしゃって、どうも不自然なほど腰の低い人でどうしたんだろう…と思ったら、なんかあったみたいですね…
お詫び|杉田陽平のブログ
アキバタマビ21はグループ展。どれも活きが良い作品が多かった。相良裕介さんのが凄い。堀越達人さんの幽霊可愛い、石原七生さんの賑やかで良い。すいませんひどい印象批評、というかこなみかん、で。
アキバタマビ21 | akibatamabi21
また出てぶらっと歩き、秋葉原方面。ベルサール秋葉原NHKのイベント、明日までやってて、8Kのスーパーハイビジョンのデモやってる。特にリオのカーニバルの総集編、口ポカーン、となって衝撃を受ける。今年の技研公開と同じやつだけどね。なんか、頭の中のねじが外れる感じ。
秋葉原駅から有楽町へ、日比谷線に乗り換えて恵比寿。歩いて代官山、アートフロントギャラリーへ
椛田ちひろ -影をおりたたむ- | 展覧会 | ART FRONT GALLERY
椛田ちひろの個展見ました。黒だけでなく、白銀金…執拗に描かれたボールペンの線が織りなす空間、たくさんの表情を見せるそれらの中に投げ出されると、混沌とした宇宙を揺蕩っているようで、本当に陶然としたのです…。以前にはあざみ野や、東京都現代美術館で見たことがありましたね
横浜市民ギャラリーあざみ野『Viewpoints』いま「描く」ということ - 日毎に敵と懶惰に戦う
シンガポールビエンナーレに持っていく作品は12月1日まで限定の展示なので、是非、早く!。
その後、輸入洋食器の店でイッタラのオリゴが安かったので購入し、中目黒駅に下って特急乗車、東横線で自由が丘。大井町線に乗り換えて荏原町。尾根道の旧道のようなところを20分歩いて、大田区立郷土博物館へ
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/hakubutsukan/kawasehasui_seitan_130nen_kinen.html
川瀬巴水―生誕130年記念―」展を見る。えっ、無料でこんなにいいの!という、えらいこと充実した展覧会。仕事総覧、擦りの違いとかも丁寧に見せてくれる。前期は明日までで、前中後期の全入れ替えとか、どんだけコレクション持ってるんだ。雪の表現の工夫とか、暗い画面に明かりを射す巧みさとか、ほんと、良かったです!これはおススメ。閉館時間までいて、外に出ると、川瀬巴水っぽい夕景

大田区立郷土博物館は常設展示も充実してて凄いなあ、と思ったけど、練馬区板橋区や世田谷区にあれだけ立派な美術館があるわけで、都道府県レベルの人口規模的に考えれば、大抵のものはあっておかしくないんだよな…。
日の暮れた道を大森駅まで歩き、京浜東北線に乗って関内。喫茶店でちょっと書き物などして、住処の更新手続きなどを済ませ、野毛の街へ。はじめての浜とんで、おいしいレバーやカシラなどをいただき、ほろ酔い。安いしいいな。これは浜とんのお隣のたてもの

久しぶりにヌビチノに行き、箕面のスタウト、リアルエールがうまい。そして、野毛通手形で、本日は『椿』という店。静かでめちゃくちゃ雰囲気の良い店。おじさんが良い感じ。えっ、刺し盛りが出てきたよ!1枚でいいの!?刺身、美味いし…

これはいいな、また来よう。そして酒房ぴーに行き、よしなしごとを話ながらのんびりしていたのでした。新しく出た『横浜本』、なんか、パクリっぽいタイトルだけどw、水辺荘が大フューチャーじゃないですか!すごい!

在華坊(@zaikabou)/2013年11月30日 - Twilog