土曜日、よい天気。大倉陶園、年に一度の本社アウトレットセールへ行く。
どこが悪いのかほとんどわからない規格外品(J.B.刻印入り)や、特別奉仕品(販売終息品など、刻印は通常)が、広いスペースにずらりと並んで半額から。ティーカップなどをまた買ってしまう。近隣住民やメルマガ読者向けのイベントなので、だれでも行けるわけではないみたいですが。
ついでに戸塚区の図書館に寄り、郷土資料コーナーにある大倉陶園七十五年史を閲覧する。解説は少なめで、年度を追って製品を紹介したカラー写真がほとんどという本なので、眺めるだけでも楽しめる
二十五年史は、中央図書館に閉架であるみたい。いずれも貸し出し禁止ですね。こんどは二十五年史も見てみよう。
渋谷に移動。あっ、ようやくここ、松濤温泉シエスパ、取り壊すのか…
松濤美術館『美ら島からの染と織』を見る。
すべて沖縄からの出展で、紅型の質も良いが、芭蕉・桐板・苧麻・木綿の織物が豊富なのが良いし、着物以外のティサージなど、暮らしに密着した部分がよく見える。
人間国宝の方の芭蕉布製作ビデオが面白く、みんな見入っていた。これだけの手間暇を…という溜め息モノ。
さらにBunkamura ザ・ミュージアム『みんなのミュシャ』も見る。
初期の挿絵の仕事が豊富なのと、ミュシャから影響を受けたクリエイターの仕事を多数紹介しているのが楽しい。1900年ごろに日本に持ち込まれて影響を与えたり、思っている以上にミュシャは、今の日本のアートデザインマンガの深層に組み込まれてると改めて
で、まぁ、このへん、非常に、袁藤沖人味とか、町山ひらく味とか、強く感じますね…
そのまま、エリックサウスマサラダイナーへ、モダンインディアンコース、2019年秋のコース。
1品目、ウタバム、ドーサ生地にくるみとそばの実、ブルーチーズにはちみつ。軽めのウタバムにソースの深み甘みが絡み、楽しい時間のはじまりを告げる。
2品目、ベイガンバルタが、焼きナスに辛味と油がしっかり乗って味わい深い。これ最高。キノコと鴨のローストやロティにもメチャクチャ合うのだ
3品目、マシヤル、蕪の葉と豆のスープが爽やかでコクがあって、ホクホクした焼いた蕪と口に含むと完成度が高い。
4品目、複雑なマサラを纏わせた豚肩ロースはそれだけで美味いのに、ミント、ナッツとレーズン、ルバーブ、全部のソースと合わせて悶絶。暴力性が一気に増して止まらなくなる…
5品目、山県ジビエ鹿のビリヤニにハイデラバーディチキンクルマ、もう、説明不要で美味いんだけどとにかく気品がある味わいで、なるほど宮廷料理…!
高まった食欲を抑えきれず、普通のチキンカレーとバスマティライスをおかわりしてしまう。
6品目のスパイス効いた固いプリン、最後まで品があった
今回は、言うなれば、上品な暴力という感じ。最初は、大人しめできたかな?と探るうちに、ジワジワと引き摺り込まれ、最後に問答無用の旨味にウワァァァ…となる。2ヶ月に一度、新しい体験をさせて貰えて最高!幸せ!ありがとうございました。