日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

水辺の東京観察

ブックマークに入れたままじっくり読んでいなかったのだが、改めて眺めてみて、いやあ、非常に面白いhttp://www.tokyo-canal.org/。まずトップから2枚目のこの高速道路からして萌え萌え(萌えって言うな)。ところでどこの高速道路?
特に面白いのが、まあこのページで言いたい本質とはずれるのであろうが、「東京キャナル・プレリサーチ」のなかの「アーキペラゴ」。湾岸部の写真が沢山あって、クレーンどーん、高速道路ずーん、コンテナばーん、いやあ、萌え(だから萌えって言うな)。撮影地点が詳しく地図で示されているのもポイント高し。
それから、この企画『舟に乗って川から都市を観察する』も面白そう。
神田川日本橋川小名木川などを、実際に船に乗って観察しよう、という企画で、去年と今年の2回行なわれているようだ。今年もあるようなら是非参加してみよう。「東京静脈」のDVDでも疑似体験ができるのだが、この文章の中でも言及されていた。ちなみに、第1回のパンフレット。第2回は応募者多数で漏れた人もいるようだ。

amazon中毒

さて、ここを見ていて、思わずamazonで注文してしまったのがこの本。『都市/建築フィールドワーク・メソッド (10+1 Series)』。

われわれがここで構想したのは、不透明に折り畳まれ、あるいはさまざまに曲折して表象されるかに見える都市の現在に対して、全体を律するような新たな方法を紡ぎ出すのではなく、具体的な現実のフィールドワークを通して、都市や建築の現在を認識すること、である。(略)
都市と建築を巡るフィールドワークとは、けっして都市全体を把握するために行なうものではない。都市とはそもそも把握できるものではない。たとえミニアチュアの模型を目の前にして都市全体を一望し分析しようとも、そのときに都市はするりとくぐり抜け、掌握しようとする手から滑り落ちてしまう。つまり都市には全体がない。都市の全体性はすでに過去のものであり、都市を律する原動力は、さまざまな部分の集合体として都市を突き動かしている。(略)
限りなくパーソナルで、限りなくナイーヴで、限りなく繊細な視点で都市を切り取ってみる。そして多様な切り口で都市の断面を切り出していくなかで、都市のさまざまな部分の構造や仕組みが見えてくる。
都市/建築フィールドワーク──田島則行

amazonで本を買うのは危険な行為だ。クリック一つで本が届く。そして何故か金が減る。特に、3000円の服には躊躇しても10000円の本には躊躇しない自分のような人間にとっては、amazonという場所自体が、地獄の釜の蓋が開きっぱなしである。
特に『この本を買った人はこんな本も買っています』が危ない。とても危ない。混ぜるな危険。何に何をだ。この本を注文する際にも、他に何も買うつもりがなかったのに『大人のための東京散歩案内 (新書y)』を買ってしまった。ついでに『「家族」と「幸福」の戦後史 (講談社現代新書)』と『「郊外」と現代社会 (青弓社ライブラリー)』まで買ってしまった。落ち着きを失ってたら他にも何冊か買うところだった。amazonは本当に危ない。ついこの間も、ラフマニノフが自分で演奏しているピアノ協奏曲のCDだけ買うつもりだったのに、何故かベートーベンの交響曲全集も買ってしまった。
とはいえ、ネット書店が発達しても、やはり現実の本屋に行くのは楽しみだ。やはり棚の一覧性が優れていること、棚に書店の個性が見えること、その日の目的とは別の棚も眺める楽しみがあること、立ち読みができること、あたりが現物の本屋の楽しみだと思う。しかし、ネットの書店でもこういう楽しみが出きるようになったら、本物の本屋に行かなくても良いかもしれない。
いずれにしろ、もう品揃えそのものでは対応の仕様が無いのだから、とにかく、棚に個性を出すか.書店自体のエンターテイメント性を高めないと書店は生き残れないのだろうなあ、と思う今日この頃。

今日も自転車で

6時起床、8時前に家を出て、自転車で出勤。寒いけど、自転車で出勤すると爽快感があって仕事をやる気になるのでこれは良いわい。夏はげんなりして仕事が手につかないけど。しばらく自転車で来るようにしよう。
八時前に会社を出てまた自転車で帰宅。実は自転車が一番早い交通手段だったりする。途中、心の酒屋、吉祥に寄って、熱燗用に「緑川正宗」を購入。晩飯は鰯の糠漬けの余りに、スパゲティ・ポモドーロ。不思議な組み合わせだ…。