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朝日新聞の『中国・韓国人の読み仮名』

今日の朝刊の投書欄に、朝日新聞のスタンスが載っていたので、こころおぼえに。通名問題ではありません

人名や難読漢字の読みについて本欄でご説明した際、中国や韓国人の読み仮名についても基準を示して欲しい、との意見を頂きました。
本紙では、漢字文化圏の人名に原則として読み仮名を付けてきませんでした。日本では昔から中国人名を日本語で音読みしてきた背景があります。逆に、中国・台湾では、日本人名を中国語読みし、安倍首相を「アンペイ」と読んでいます。
しかし、東アジアの経済発展に伴い新聞報道も増え、中国語・朝鮮語に親しむ人も増えています。03年2月からは、頻繁に登場する中国語圏の用心や著名人には、標準音の北京語を基本にした読み仮名を付けることにしました。
ただ、中国には多様な方言があり、定着している場合は方言を使っています。例えば、映画「恋する惑星」などの作品がある香港の王家衛監督は北京語では「ワン・チアウェイ」と発音しますが、広東語読みで「ウォン・カーウァイ」と表記しています。また、歴史上の人物で日本語読みが定着している場合や、本人が希望しているときは、それに従っています。
韓国・北朝鮮の人名も、発音に沿う読み仮名にしています。現地ではハングル表記が基本です。人名は漢字表記もありますが、漢字を当てはめられない名前も増えています。
(校閲センターマネジャー・渡辺宏幸)

今日の朝日新聞

このとなりの記事では、風考計の若宮啓文エマニュエル・トッドと対談。『刺激的な議論になったが、頭の体操だと思ってお読みいただきたい』とのことわり付き。「日本は核兵器を持つべきだ」と主張するトッド氏に対して、若宮が「核の拒絶は国民的アイデンティティーで、日本に核武装の選択肢はありません」「日本が戦争のトラウマを捨てたら、アジアは非常に警戒する」「非核を売りにする戦略思考の欠如こそが問題」とひたすら反論する、という不思議な対談であった。
で、若宮氏のまとめが、『緊張を強いられた2時間。「皮肉屋のフランス人」を自称するだけでに、あえて挑発してくれたのかも知れない』で、『「非核」こそ武器に』だって。
http://www.asahi.com/column/wakamiya/TKY200610300159.html