日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ノマディック美術館『ashes and snow』

6時起床。10時半頃に家を出る。電車乗り継いで千駄ヶ谷東京体育館まで。世界フィギュアスケート選手権を見るため…では勿論無く、プールで泳ぐ。1時間ジャストで2.5km、今日は体調が良い。
天気が良くなったのでお台場へ行こう。大江戸線で汐留へ、ゆりかもめに乗り換えてお台場海浜公園まで。坂茂の期間限定美術館、ノマディック美術館である。中で開催されているのは、グレゴリー・コルベールの写真展、『ashes and snow
http://www.ashesandsnow.org/
東京テレポートの駅前に、どーん。コンテナを積み上げた、リサイクル可能な美術館。




森美術館で買った半額以下の入場券で入場する。内部は落とし気味の証明、高い高い天井、まるで神殿のような空間で、通路の両側に、グレゴリー・コルベールによる、動物と人間の奇跡の邂逅、的な写真がどどーんと並ぶ。そして、通路の奥では、静かな音楽とともに映像が流される。中央部ではさらに大きな大スクリーンに幻影的な、動物と人間の映像が流され、音楽とともに、渡辺謙が読み上げる幻想的な詩…。
いやさ、荘厳である。たいしたもんである。よーやった。たしたもんだけどねえ。なんか、ノレなかった。まったくもって。あざとい。とてもあざとい。これは私の問題なのだろうが、人種差別的な臭いまで嗅ぎ取ってしまった。象と現地の子供と本、という組み合わせの意図がわからん。あるいは猿と現地の女性と本。雰囲気はそれはそれはよくできているし、クオリティは死ぬほど高いのだが、全体、金の匂いばかりがする。
一見の価値はあると思うけれど、感動するか、なにか言いようのない不快感に襲われるかは、ま、行ってみた人次第だと思う。行ってみて損はないかもしれない。1900円は映画より高いけれど。
おみやげコーナーには

カタログなど、素敵なクオリティの品々が素敵な値段で売られていた。売り場にいた白人のおっさんが、いい味出してた。こういうニュアンスを理解してくれる人がどれくらいいるかわからないが、アメリカの歴史ドラマなんかで、開拓地を廻って保険を売り捌くみたいな商人、出てくるでしょう。ああいう感じ。
お客で来たいたカップルが、二人揃って美形で、通り一遍でないその二人の親和性が取れたファッションセンスも素晴らしくて、目を奪われた。以上。
リゾートトラストが作っている『東京ベイコート倶楽部』も、そろそろ建物は完成間近のようだ。

http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20050520#1116543673

原美術館『アドリアナ ヴァレジョン』

東京テレポートからりんかい線天王洲アイルへ。歩きながら、ampmで買ったおにぎりで昼飯。旧東海道の商店街を眺めたりしつつ、線路を越えて原美術館へ。ブラジルの女性作家、アドリアナ・ヴァレジョンの展覧会。
この人の作品は、以前、東京と現代美術館の『カルティエ現代美術財団コレクション展』で見た作品が強烈に印象に残っている。白いタイルの割れ目から、臓物があふれ出ているような強いビジュアルと質感を持った作品。
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20060505#1146867993
今回の作品の中にも、白いタイルや世界地図や一見古そうな絵から臓物があふれ出している作品もあったけれど、それ以外にも、水の中を覗き込んでいるうちに異次元に誘い込まれるような作品など、魅力的な作品が多数あった。春画をモチーフにした作品が、どうにも人物の絵のクオリティが、辛酸なめ子のようだったことは秘密だ。

原美術館の庭に向いたカフェは、いつ来ても気持ちが良さそうで良い空間だなあ。

新宿など

原美術館から歩いて品川まで。山手線で新宿駅。タカキューで春物のシャツなど、数点購入。伊勢丹に行き、地下のお菓子売り場を丹念に眺める。伊勢丹はどんどん高級志向になるなあ。高野フルーツなども覗いた後、渋谷に戻って、東横のれん街のお菓子売り場を覗いて…お菓子ばかり。
帰宅途中、近所のスーパーでキリンの新しいビールを買ったら、試供品もくれた。