日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

国立新美術館『DOMANI・明日展』に行ったが…

本日は早め、6時50分の桜木町始発で出社、お仕事。昼飯に弁当。3時前に出て、海浜幕張へ。駅前、液状化からの復旧はまだ続いているのですね…
客先で用事を済ませ、また電車に乗って東京駅。グランスタのはせがわ酒店を覗いたら、高知の酔鯨、蔵元サミットでもよく見かけるおっさんがいて、嬉しくなってしょうがリキュールを買ってしまいました。
地下鉄を乗り継いで乃木坂、国立新美術館へ。『DOMANI・明日展』に行く。

18th 未来を担う美術家たち <文化庁芸術家在外研修の成果>|DOMANI・明日展
文化庁の在外研修制度を利用した作家による作品展で、一人当たりかなりの点数を展示するのが特徴の展覧会であるが…。元田久治の壮大なのに箱庭的なスケールの喪失、児嶋サコの鼠と暗がり、津田睦美の歴史文脈、阿部守の鉄の匂い…まあ面白いものはいくつか、あった。津田睦美はニューカレドニアの日本人移民史をテーマにしており、第二次世界大戦勃発直後にオーストラリアの収容所に収監された移民の物語を写真などで紡いだもので、この日はコンサートも行われており、さながら同窓会の様相を呈していて、それはそれで面白かったのだが…。
しかし、45周年特別展示の退屈さはどうしたものか。これまでにこの制度を活用した作家から、53人の作品を展示しているのだけれど、テーマもぼんやりしており、まるで公募展かと見紛うような退屈さ。葛藤もなにも無く、手癖だけで作っているような作品が延々並ぶ。なんだこれ。やめたほうが良かったのでは。そりゃ、1つか2つ、面白いものが無くはなかったですけれど。この制度の存続意義が疑われかねない、というか実際に疑ってしまうよこれ。制度利用者、もっと活躍している作家もいるはず。少なくとも、活躍している作家が積極的に作品を出したいと思うような展覧会ではないのだなー、というのはよく伝わってきました。
地下の売店が面白くてしばらくながめてから、しかし腹が減った…なんかやさぐれた気分になってしまい、富士そばに入ってしまってさらに後悔。横浜駅に戻ってきて、ポルタのまぐろ善という店に入って少し。子安の穴子があったので食べました。
帰宅後、ちょっと酒房ぴーにお邪魔していたのでした