日毎に敵と懶惰に戦う

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日本人観光客、中国(大陸)に行かない問題

しばらく前、本屋でチラッと『週末海外ひとり旅』という本を見かけたわけですが 

週末海外ひとり旅 (JTBのムック)

週末海外ひとり旅 (JTBのムック)

 

 この本に紹介されている、週末にひとりで行ける15の海外旅行先として挙げられているのが、以下の各国(都市)だったわけです 

台北ホーチミンバンコクシンガポール、香港
マカオ、ホノルル、ソウル、プサン、クアラルンプール
ダナン&ホイアンヘルシンキメルボルン、サンフランシスコ 

週末にヘルシンキはちょっと無理があるのでは、という突っ込みも勿論あるんですが、それより驚く…というか、改めて思い知るのが、これだけ挙げておいて、上海も北京も大連もハルビンも無い、ということなのですよ。

この本が特別…というわけではなく、例えば最近出版されたばかりの別の本でも 

週末海外 - 頑張る自分に、ご褒美旅を -

週末海外 - 頑張る自分に、ご褒美旅を -

 

 紹介されているのは以下の通り 

-2DAYS ―2日で行く海外―
香港(中国)/マカオ(中国)/台北(台湾)/平渓線(台湾)/ソウル(韓国)/済州島(韓国) など

3DAYS ―3連休で行く海外―
ウラジオストク(ロシア)/バンコク(タイ)/サムイ島(タイ)/ハノイ(ベトナム)/アグラ(インド)/セブ島(フィリピン) など

4DAYS&5DAYS ―有休や長期休暇で行く海外―
イスタンブール(トルコ)/バルセロナ(スペイン)/ウィーン(オーストリア)/
メキシコシティ(メキシコ)/ローテンブルク(ドイツ)/ハバナ(キューバ) など

 香港とマカオはあるんだけれど、中国大陸は全くない。これは本に限らず、Webの記事でも同様。

週末使って海外へ!2日間の休みで行ける旅行先を7つ厳選してみた。|WORLD TIPS

上記の記事で紹介されている海外旅行先は、台湾、香港、ソウル、クアラルンプール、シドニーシンガポールバンコク、となっており、中国大陸はない。ほかのサイトをちらちら見ていても、上海が時々、北京が稀に出てくるくらいで、中国大陸はあまり出てこない。

下の記事も上海は出てくるけど、フライトが4時間半って、なんでグアムより時間かかることになってるの…(実際は直行便で3時間です)

週末で弾丸旅行!2泊3日で行ける海外旅行おすすめランキング 18,900円〜 | LINEトラベルjp 旅行ガイド

 旅行代理店に行っても、韓国台湾香港マカオのパンフレットは山ほどあるけれど、中国本土については、上海か北京、あるいは世界遺産巡り的なパンフレットがお気持ち程度にあるだけで、割合はものすごく少ない。

中国によく行く身としては、中国は近くて、航空運賃は安い、鉄道は安くて楽しい、宿も安い、飯も安くて美味い、治安は良い、市場は楽しい、漢字が読めるから街歩きが捗る、名所旧跡は山盛り、都市部は最先端、とにかく変化がめまぐるしくて楽しい…良いことだらけなので、なんでみんな、もっと中国いかないのか不思議でしょうがないわけですね。

この記事で書かれている、らくちんな海外旅行先の条件である…

旅行に苦手意識のあった私が見つけた、できるだけがんばらない旅。「自分だけの発見」を追求する楽しみ方 | Fun Pay! | あたらしい自分、はじめよう。楽天カード

「飛行機の値段も高くなく、距離も短い」「治安が良い」「日本人観光客に対して街の人がフレンドリー」中国本土はこの条件にドンピシャなのに、みんな行かないんですよねー。

もちろん、選択肢に上がらない理由自体も察しはします。代表的なのがこの方の意見と思いますが

twitter.com

twitter.com

 この方の場合、ある程度中国について理解した上での意見であり、おそらく、これ以前の問題として 

①『段ボール肉まん』『新幹線埋める』『廃油再利用』など安全面での不安が大きそう

②2012年に日系スーパーなどが襲撃されたり『反日』で嫌な目に合いそう

③突然、当局に拘束されてスパイ扱いされたり、恐ろしいことになりそう

④マナーが悪い人が多そう、そういう意味で治安が悪そう

というような理由で、中国に行くことを敬遠している人も多いのだろうな、とは思います。金盾でgoogleやLINEやTwitterInstagramが使えないとか、スマホ決済が外国人フレンドリーじゃないとか、そういうのは、旅行を計画しだしてから気づくことだからね…

旅行代理店の場合は、上記のように旅行客が敬遠するという理由、諸外国とは違うネット事情などに対応するのが面倒…などと共に、中国旅行は企画しても儲けがあまり見込めないとか、なんか事情もありそう。

そもそも今、中国旅行に行く人は漠然とどこか海外へ行きたいなあ、という人よりも、「中国旅行」に行く強い意志を持っているので、自分で調べて自分で手配して行くので、漠然とした旅行メディアや旅行代理店が扱う意味があまり無い、という要素も大きいように思います。

 それでも、しかし、中国は楽しい。こけし山田さんの記事も読んでいただきたい

中国への観光旅行って、実際どうなの?問題への答え - こけし山田の スキあらば海外

上記で挙げられているような①~④の不安については、大丈夫ですよ、と言いたい。

①食の安全性は、街場の店でも私はおなかを壊した経験は一度もないし、何よりなんでも美味い。メニューは漢字なので、日本人ならなんとなく理解しやすい。鉄道は年間数千kmの高速鉄道が開通しつつ、日本より高密度かつほぼ定時運行を維持している。夜行寝台列車や食堂車を気軽に楽しめるのも中国の楽しみ。

②中国の人は基本フレンドリー、というか無関心で、反日意識的なもので嫌な目にあったことは一度ない。欧州の町で黄色人種ナチュラルに投げかけられる視線などと比べたら、よほど平和に旅ができる。お店の人がぶっきらぼうだったりするのは、基本「そういうもの」なのであり、コンビニ店員が過剰な感情労働を強いられている日本に比べてよほど人間的と言える。

③新疆ウイグルなどに行くと、中共による監視社会の中で露骨に外国人を歓迎しない雰囲気を感じるようであるけれど、それ以外の都市部やちょっと観光地に行く限りにおいては、当局を刺激するような行動をとらない限りは平和である。

④電車内でのマナーなど、私は日本よりも大らかで馴染んでいるけれど、それはともかく、年々、マナー自体も「文明」的に向上している。治安については、犯罪発生率、スリなどの発生という意味においては、多くの海外諸国より良好。日本にいるのとあまり変わらない感覚で旅をすることができる。夜間に街中を出歩いたりもだいたいは安全。(もちろん、海外にいるのですから、相応の警戒意識は持ってくださいよ)

わたしの中国にちょくちょく行くようになったのは最近になってからですが、街歩きも、美術館も、美味しいごはんも、とにかく楽しいのです。私の中国旅行記も読んでほしい

上海蘇州杭州宣興 8日間の旅まとめ - 日毎に敵と懶惰に戦う

 汕頭広州香港旅行の日記を書きました - 日毎に敵と懶惰に戦う

北京上海の旅1日目 仁川経由で北京へ - 日毎に敵と懶惰に戦う

だから皆さんも、上記のような不安を抱えている方には杞憂ですよと申し上げたいので、ぜひ、中国も選択肢に入れていただきたいのです

 中国は、主に中国から日本への観光客目当てで今年になってLCC含めて便が激増しており、各都市への便が増えて、航空運賃はますます安くなっています。skyscannerで検索してみましょう。

格安航空券の比較【スカイスキャナー】国内・海外・LCC飛行機チケットの最安値検索

お宿も上海あたりはかなり高いけれど、それでもagodaやExpediaなどのサイトで比較的安い宿はいくらも見つかります。例えば広州なら外資系の五つ星ホテルが山ほどあり、どこもほぼ2万円以下で泊まれるので、ホテル好きにもおすすめ

googleやLINEやTwitterなどネットで使えないサービスが多い問題については、自分は中国国内でもTwitterなどが使用できるように対応版Wi-FIをレンタルするのですが

中国でグローバルWi-Fiがおすすめされる理由 | 中国Wi-Fi・VPN研究所

香港のSIMをAmazonで購入する方法も多くの人が勧めている

【2019年版】中国滞在時のプリペイドSIM/スマホの準備【Twitter, LINE, Instagram】 - shao's diary

なお、上のサイトの中でも言及されていますが、google map は中国では繋がったとしても使い物にならないので、高徳地図か百度地図と、WeChatを必ずインストールすること。

高徳地図・百度地図は地図ソフトとして、目的地までの経路検索として、お店の評価を調べる媒体として、中国国内においては最強のアプリです。地下鉄の荷物検査が煩雑なので、路線バスが使えるようになると便利です。自分は高徳地図が好み

中国での地図アプリは高徳地図が超便利 | Lonely Mobiler

中国でネットを使いこなす!地図は「百度地図」、その使い方とは? | TRIP'S(トリップス)

WeChatは中国で連絡先を交換したりするには必須のアプリ。また、少しハードルは高いですが、WeChatPayが使えると中国でスマホ決済も体験できるので、余裕のある方は事前にチャレンジしてみてもよいかと(無理には勧めません)

【2019年最新まとめ】日本人がWeChatPay(微信支付)を開設する方法

少し遠距離まで移動する場合、鉄道で…ということになるかと。中国の場合、切符の購入にパスポートが必要になるほか、鉄道切符は早めに購入したほうが良い。Ctripというサイトを使えば若干の手数料は取られるものの、日本人でもクレジットカード決済で事前に鉄道切符は購入可能だけれど、もう少し現地の人っぽく確保する方法もあり、下記のリンク先を参考にしていただきたいのですが…

中国モバイル決済を享受するために奮闘するのこと - 日毎に敵と懶惰に戦う

北京上海の旅、旅に先立ち - 日毎に敵と懶惰に戦う

…うーん…すみません…なんか、いろいろ書きながら、こういうことをめんどさがらずにする人はかなり特殊な人で、普通は素直に台湾や韓国や香港に行くのでは?という気がしてきました…

変に欲張らず、読んだ人が、中国行ってみたいな、と思うような旅行の記録を淡々と書き続けていこう、その時に旅の助けになるような内容も書いていこう、と改めて思うことにします…

本場の中国料理食べたい!とか、上海の美術館楽しそう!とか、広州の市場すごい!とか、鉄道旅行してみたい!とか、興味を持った方はよろしくお願いいたします