日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

Akasaka Art Flower 08

8時起床、実家でだらだら。12時過ぎに出かけて、赤坂へ。赤坂アートフラワー08の見物
http://sacas.net/artflower/index.html
赤坂、TBS周辺の学校や料亭などを使って行われる展覧会。赤坂の駅を降りると、赤坂サカスの広場で、アート関係のイベントとは思えぬ宣伝活動が行われていた。『草間彌生グッズプレゼント!』なんて書いてあったけれど、草間さんはそういう宣伝に使えるほど、一般に知名度が浸透しているのだろうか…。
早速パスポートを購入してぐるぐる。全7箇所でスタンプを集めると、草間彌生クリアファイルがもらえるそうです。わりと広範囲にある作品を鑑賞しながら、赤坂の街を散策しましょう、という寸法。まずは赤坂サカスのギャラリーで水玉を眺めてから(うん、水玉よね)、憩いの広場にある

椿昇の巨大なインコ。一ツ木通りを抜けて、旧赤坂小学校。今は小学校としては使われていない

ここにある作品の中では、体育館全体を使ったパラモデルが圧巻。布団山の小沢剛、そして浅井雄介の作品が印象的だった



ふとんやまとんねるをくぐる列車がしゅっぱつ!って、完全に子供の遊び場ですな

スサイタカコの作品が妙にかわいい

空間を上手には使っていたけれど、あんまり廃校的な面白さはないかも。小学校を出て、赤坂の裏道をぶらぶら。普段はあまり通らないところ。坂道が多く、料亭があっちにこっちに、とある。なかなか、歩くと面白い。赤坂通りに出て、旧赤坂図書館には原高史

地元の老人に聞いたイカニモなエピソードを書いてみました、的な、まああんまり面白くはないです。そこから坂道を登って(道が入り組んでいてわかりにくい…面白いけれど)、ミッドタウン

今回の草間彌生は、この水玉のモチーフだけ。さらに歩いて、アメリカ大使館の宿舎前を通り…この辺、日本とは思えぬゲーテッドコミュニティがあるのだけれど、アメリカ大使館とか米軍の偉い人が住んでいるのかな…赤坂氷川神社オノ・ヨーコのコンセプチュアルな作品が何点か。空間としては面白いか

最後に、元料亭だった『島崎』へ

中を歩いていると、カシガッテイルように感じられる料亭の空間、薄暗い空間の各部屋に作品が展示されている。トーチカの光の軌跡を使った作品が見飽きない。松宮硝子の繊細な硝子の作品はとても美しい。料亭の空間の主張が強すぎて、それだけで作品が何割り増しにも見えるような気がいたしました。赤坂サカスまで歩いて、クリアファイルをもらう。
今回の赤坂アートフラワー、子供づれやカップルなど、あんまり現代美術には普段は親しんでないような人が、赤坂散策を楽しもう、的なのりで結構徘徊していて、いいんじゃないでしょうか。パスポートもしっかりした作りで、横浜トリエンナーレもこれぐらいのクオリティがほしい…(泣)。スタンプラリーの要素も、ほどほどで楽しいんじゃないでしょうか。
まあ、見る価値があるのは、旧赤坂小学校と、料亭の島崎の二つですかね…。