日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

地上の豪華客船(的発想)としてのクラブメッド

この記事は、PRTIMESというところが運営している『ブログタイムズ』から依頼されたタイアップ記事みたいなもんではありますが、フェデリコ・カルパッチョ面白いよ、という話が実はメインだったりします
クラブメッドと言うと、かつては、リゾートの宿泊費にアクティビティの費用や食事代が含まれている、スタッフが陽気な外人でHAHAHAHAHAHA!みたいなノリだ、というイメージしかなかった自分。まあ、日記を「クラブメッド」で検索してみたら

従業員のベトナム人がみんな笑顔だ。満面の笑顔だ。ここはクラブメッドか、ってほど笑顔だ。うむうむ。
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20060809/1155560572

しか出てこなかったような自分。なんか、陽気な外人ノリと植民地的発想が敬遠されて、興味が持てなかった自分が、ちょっと興味を持ったのが以下の本を読んだ時だった

フェデリコ・カルパッチョの優雅な倦怠

フェデリコ・カルパッチョの優雅な倦怠

イタリア人フェデリコ・カルパッチョ氏、まあ実際は木暮修という人…
ビックル飲みまくりなフェデリコ・カルパッチョ氏の正体 - 日毎に敵と懶惰に戦う
が書いたエッセイ集、『極上の憂鬱』に続く2冊目のこの本。世界のあちこちを旅した紀行文で構成されたこの本で、クラブメッド(地中海クラブ)が保有する帆船、クラブメッドワンで地中海を旅するの記を読んだ時だったのだ。
なお『フェデリコ・カルパッチョの極上の憂鬱』『フェデリコ・カルパッチョの優雅な倦怠』の2冊は、ウィットに富んでいる素晴らしいエッセイであり、好事家の皆様におかれては、ぜひぜひ読んでいただきたいのです。尾山台の素敵な洋菓子屋を教えてくれたのもこの本だった。私の人生に対する態度のある部分は、この本と内田百輭と、上野文庫のオヤジによって形成されたと言ってもいいかもしれないのです。
え、さて、話は戻って。クラブメッドの話だった。そうそう、この本の中で、フェデリコ・カルパッチョ氏は、仕事があった小暮修のかわりに写真家のウメキチ氏を伴って(3人とも同一人物なのですだけれど)、クラブメッドの所有する世界最大の帆船、クラブメッドワンでカリブ海西インド諸島を巡る旅を楽しんでいる。ちなみにこの“世界最大の”、というのは当時の話であり、当時の話でありと書きながら現在だったらどうなのかは私は預かり知らぬ話なのであり、しかも現在はクラブメッドワンに代わってクラブメッド2という帆船が使われているのであり、そして現在、このクラブメッド2が世界最大かどうかというのも預かり知らぬ話であり、ええとなんだったっけ、とにかく
とにかく、ちょっと文章を引用してみたい

私がフランス領マルティニーク島の波止場に停泊しているClub Med 1を目にしたとき、それは私がそこで一週間の日々を過ごすことになっている純白の、洗剤の宣伝に出てくるTシャツのように白い船であったのだが「まあ、綺麗な。ミッドナイトブルーの中に佇むディズニーランドみたい、―。」

全長187メートル、フランスはソシエテ・ヌヴェル・デ・ザトゥリエ・エ・シャンティエ・デュ・アーヴル製5本マストの、海に君臨するシャトー・ディケムのごとき船にはレストラン、バーの類はもちろんのことディスコ、プール、ブティック、フィットネスセンター、マッサージ、サウナ、両替所、美容室、そして洗面所まで完備されており、目的地に碇を下ろせば船尾が開き、そこからじかに海に出てウィンドウサーフィンだのを楽しむことさえ出来る。こうしたいたれりつくせりの設備に加えて乗員数は乗客の約半分にも及び、しかもそのうえフューゴ・ボスの服を着たG・O(Gentle Organizer)と呼ばれる無数のスタッフたちが、ゴキブリのごとく行き交い(嗚呼、私のいけない癖が出てしまった。私はただ彼らが実に親切できびきびしているということを伝えたかっただけなのに!)、スポーツのコーチをしたりギターを弾いたり話し相手になったりしてくれるのだ。

…ちょっとした諧謔というか皮肉も込みで雰囲気が伝わってくる文章であるけれど、そんな船での食事は

船内には二つレストランがあって一方はオディセー、他方はラ・ルイジアンヌという。前者は予約制のこぢんまりとした、後者は八人用の円卓が沢山並ぶ大きなレストランで、後者の入り口をくぐるとG・Oがおり人数を伝えれば適当な席に案内してくれる。そしてG・Oを交えてさまざまな国の客たちが会話を楽しみつつディナーを食すという仕掛けになっていて、それが厭なら予約をしてオディセーに行けばいいのである。

というようなわけで。船内でのアクティビティー、食事、食事中のアルコール含むほとんどの飲み物、さらには船に乗るまでの往復の航空運賃まで、すべて旅行費用に含まれており、お金のことを気にしないで思いっきり楽しめるのがクラブメッドの旅の特徴なわけである。
それからフェデリコ氏は、毎晩の食事を楽しんだり、昼は停泊した島々でけだるくも優雅な時間を過ごしたり、日によっては水上スキーやらヘリコプターやら潜水艦を楽しんだり、あるいは『世界一の免税の島』セント・トーマスで買い物したり、仮装パーティーを楽しんだり、愛すべきニッポン人“ヨシカワ君”について執拗にねちっこく詳述したりするのだけれど、そのあたりは本をお読みいただきたい。この本読んで、クラブメッド楽しそう、金があったら船乗ってみたい…と思ったのは確かだ。
さてさて、こういう、豪華クルーズに食事料金が含まれていたりするのはふつうでしょう?と思うあなたがいるかもしれないけれど、それを地上のリゾートでもやっているのがクラブメッドなのだ、と思っていただけるとありがたい。今回ご紹介したのは船の旅だが、クラブメッドが保有する世界25か国、80箇所以上あるクラブメッドのリゾートの旅は、『プレミアム オールインクルーシブシステム』というシステムで、旅行代金の中に、航空運賃、宿泊費、滞在中の全食事・アルコール含むドリンク代が含まれている。

そして、パラセーリングやらジェットスキーやら陶芸教室やら語学教室やら、さまざまな費用も全部込み。だから、ツアー代金は割高に見える。しかし旅先に出て、あれをすると余計な費用が…などと考えるのはあまり楽しくないものであり、クラブメッドの場合、追加出費の心配をすることなく、頭からっぽでバカンスが楽しめる仕掛けなのだろう。地中海クラブの発想の原点が『王侯貴族のような楽しみをそれなりの料金で中産階級の皆様に』なのだな。

さらに子供向けのプログラムも充実しているので、子供連れでも楽しめるようになっている。先述したようなG・Oと呼ばれるスタッフが、フレンドリーにお世話してくれる。もちろん、英語がある程度できたほうが、外国人のG・Oや、他の宿泊客との食事中のコミュニケーションが取れて、楽しみは広がるにきまっているけれど。日本人が訪れるようなリゾートには日本人のG・Oもいて、日本語で対応してくれるようだ。

結局は旅行に何を求めるか、だとは思う。アジアやヨーロッパの街を徘徊するのが好きな人にクラブメッドなんて絶対進められないし、自分で現地でいくらでも楽しみをみつけられるような人間が、無理にクラブメッドを選択する理由もないだろう。頭からっぽにしてリゾートをめいっぱい楽しみたい!いろんなアクティビティーも楽しみたい!でも追加の費用の心配とかしたくないし、ツアー旅行特有の不自由さやあわただしさもいやだし、現地で右往
左往するのもいやだ…と考える人にとっては、クラブメッドってのは、一つの選択肢としていいのかもしれない。
そんなクラブメッドで、以下のようなキャンペーンをしているようなので、興味のある向きはいかがでしょう、という話なのでした。

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