日毎に敵と懶惰に戦う

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東京低地クルーズ〜扇橋閘門を抜けてスカイツリーを見に行く


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初参加以来、メールでお誘いをたびたびいただいている、ボートピープルアソシエーション『BOAT PEOPLE Association』主催の船の旅に、今回も参加することができた。
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今回は、江東区の0m〜海抜マイナス地帯をクルーズする旅。
LOB TOKYO 091128 東京低地クルーズ | BOAT PEOPLE Association
東京アートポイント計画の一環の企画であるようだ
アーツカウンシル東京
アーツカウンシル東京
江東区の0m地帯には多数の運河…江東内部河川が縦横に走り、多数の水門や閘門で構成されている。江戸時代以来の運河交通は、東京の発展に従ってあるいは埋め立てられてきた。江東区内を縦横に走る運河は、運河としての機能はほぼ失われているけれど、貴重な水辺環境としてその存在感を誇示している。そして江東デルタ地帯を洪水から守るために、長い年月をかけて、水門や閘門による複雑な体系化をされている。そのあたりを船で巡ってみよう、というのが今回の旅。
以前に、水門の写真で有名な佐藤淳一さんに案内していただき、このあたりの水門、閘門を眺めるツアーに参加したことがある
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今回は、一度目に見た江東区パナマ運河、扇橋閘門を通過するのだ。これは楽しみ
@nifty:デイリーポータルZ:東京都江東区パナマ運河
江東区の地勢と治水については、上記の大山総裁の記事に詳しいので、それも参考にしてくだされ!(手抜き)
さてさて、月島の駅を降りて、越中島の船着き場へ

河川は基本的に、道路と同じく天下の往来であるので、航行する際に許可や事前申請は不要。だけれども、船着き場の利用には区や都の許可がいる。今回は東京都が先導するイベントの一環だからちゃんと借りられたけれど、このような船着き場を利用させてもらうのが、今回みたいなツアーの難関のひとつみたい。実際に江東内部河川にも船着き場が多数あり、今回出発地点になる越中島よりもそれらをめぐるには便利な場所にもあるんだけれど、借りるのが難しかったみたい…

船着き場には、すでに船が泊っていた。奥のほうの大きめのボートが、今回乗るボート。手前の船は、手漕ぎの『Eボート』詳しくはあとで。お知り合いの方、いつも顔を合わせる方にごあいさつし(それにしても、こんな楽しいものを、割と少人数で共有しちゃってていいのかしらん、と毎度思います)、さて、船に乗り込もう。42人乗りのひらべったい船はほぼ満員、さきほどの『Eボート』を帯同し、隅田川を遡上します。いい天気であたたかくて、気持ちいい!


さて、ちょっと遡上して、すぐに大横川に入る水門をくぐる

今回の船の旅、ここで二手に分かれる。私の参加したAコースは、小名木川の扇橋閘門を通過し、横十間川に入るのだけれど、Bコースは手漕ぎの『Eボート』に乗って、小さな船しか通れない運河に入っていくのだ。Eボートは10人乗りのボートで、詳しくはこれを見てください
http://www.jrec.or.jp/e-boat/
ライフジャケットをしっかり着こんで、パドルの使い方やサインの出し方をしっかり教わって、船からボートへと乗り移る。いってらっしゃい!



むむむ、閘門の魅力も捨てがたいけれど、こっちも大変楽しそうである…。大山総裁が書いてました。うぐぐ
「住宅都市整理公団」別棟 : 東京一低い橋をくぐった。ボートで。
さてさて、すっかり人が少なくなった船にゆったり座って、再び出発。永代橋清洲橋などおなじみの橋をくぐり

小名木川水門をくぐって、小名木川


水門をくぐったこのあたりの小名木川は、干満に合わせて水位変化があるところ。でもいったん水路に入ってしまえば、それはそれは長閑なものだなあ


船着き場もあるのね。小名木川は江戸時代から栄えた水運だから、川沿いにはかつては倉庫が沢山あったのだろう。その面影をとどめるものはあまりないけれど、今でも(陸運用の)倉庫として使われている場所など見ると、ああ、ここは昔は…と思いを馳せることができる。コンクリートにガチガチに堤防が固められているから、あまり風情はないけれど…。でも、船が係留されていると、ああ、この水路はまだ生きているのだ、と実感できる

だけど、こういう係留船は法律的にはグレーなことが多くて、既得権益で係留されていることが多いみたい。そして次第に厳しくなり、どんどん撤去されているようだ。横浜の運河にもスレスレな感じの船が沢山あるけれど、来年のAPECに向けて、取り締まりが強化されているようだ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20091124/CK2009112402000066.html
さて、そろそろと進んでいくと、見えてきましたよ!扇橋閘門



扇橋閘門の前後では、水位が違う。隅田川に合わせて水位変化する手前側に対して、低地を守るためにわざと水位が低く、かつ一定に保たれた向こう側。その両側を行き来する船のために、二つの扉を利用し、水位の上げ下げを行っているのが、扇橋閘門なんだな。詳しくは、改めてさっきの大山総裁の記事を読んでね!(手抜き)
@nifty:デイリーポータルZ:東京都江東区パナマ運河
手前の扉をくぐって中に入ると、先客が。この運河は、われわれのような人を乗せた船よりも、業務用の船のほうが沢山通るのかな。ちなみにこの閘門、別に通行に許可はいらなくて、手漕ぎのボートでも通してもらえるみたいです

ややあって扉がしまり、水路が密封されると、水位が下がっていきます



結構“表向き”の顔をしている荒川ロックゲートに比べて、この扇橋閘門のほうが、なんつーか、生活感があって面白い!


そして、水位の下がり方はびっくりするぐらい早い。みるみる、水位が下がっていくー


この先の水位にぴったり合うと、扉が開いていきます


開いたばかりの扉からはまだ水がしたたっているから、ビニール袋をかぶって通り抜けました

閘門の先は、さらに長閑な感じで、水面もますます穏やか。小名木川から十字路を左折して(水路を直角に左折するって、なんか面白い)横十間川


釣り人が沢山いますね。この先の横十間川は、水辺は確かにコンクリートで固められているけれど、木製の遊歩道があったりビオトープ的なものがあったり、より生活に身近な水路、という感じになってくる


古い工場?もあったり、レガッタの船着き場があったり


亀戸の船着き場もあるのね

江東区の船着場一覧、なんて資料があった
http://www.bosai-koto.lg.jp/kotoHP/upimg/shiryou18/2-70.pdf
ときどき使われているみたいだけれど、もっと活用してほしいなあ、と思う。普通とは違う視点で眺める船の旅は、本当に面白いから…。都市の中にいるのに、すごくフリーダムな気持ちになれるんです。さてはて、川を上っていくと、そろそろ横十間川も終点。このあたりになると、川底が非常に浅くなってくる(江東区に比べて、墨田区は川の管理に熱心では無いらしい)

北十間川というほうへ左折…

この先は水位も低く、進めないみたい。でも、北十間川に入ってすぐに、おお、正面に!

建築中の東京スカイツリーがどどん、とあらわれる。古い水路の正面、水面にくっきり映ったタワー。これは映えますね。この水路は、十分観光資源になるよ


そしてこれ以上は進めないので(川底さらってしゅんせつすれば、十分にすすめると思うですけどね…)、引き返します

あとは、先ほどの水路をのんびりと




また閘門をくぐって






干満の関係で水位が結構高くなっていて、さっきは割合余裕でくぐれた橋が、ギリギリになってたり。みんな、必死で頭を下げて通行

隅田川に出て、Eボートチームと合流


小さいボートは小型動力付きで、免許なしでも乗れるということなんだけど、本当に難民みたい…(笑)ボートをピックアップしたら、勝どきへ




これは素敵な水上生活


最後は、朝潮小型船乗り場まで


江東区内の水路を堪能した船旅でした。あの手漕ぎのボートもいいなあ。機会があったら是非乗りたい!そして、こういうお楽しみをおすそ分けして貰えて、いつも本当にありがたいなー、と思うんです。とりあえずこういう記事を書いて面白かった!って伝えるくらいしかしてないけれど、こういう楽しみがもっと広がるように、出来るだけ応援したいと思ってます。
BOAT PEOPLE Association
ボートピープルアソシエーションのwebページをちょくちょく見ていれば、またこういうお楽しみのチャンスがあるよ!そして、船着場がもっと有効利用されて、東京横浜の水辺空間がもっと利用しやすくなって、豊かなものになってほしいです。