日毎に敵と懶惰に戦う

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YOKOHAMA Canal Cruise 2010 横浜駅西口前運河へ手漕ぎのEボートで入りこむ


またしても、ボートピープルアソシエーション『BOAT PEOPLE Association』主催の船の旅に参加することが出来た。今回は、横浜の関内外オープンの連動企画で、横浜の運河をめぐるいくつかのコースがある。
YOKOHAMA Canal Cruise 2010 | BOAT PEOPLE Association
いままで、東京・横浜で、ボートピープルアソシエーション企画、あるいは関わっているいろいろなツアーに参加させて貰ってきたので
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今回は、今まで行ったことのないところに入るコースを選択。それが、横浜駅の西口前運河
より大きな地図で YOKOHAMA Canal Cruise 2010 横浜駅西口前運河 を表示
実は横浜駅周辺の運河については、東横跡地をめぐるツアーの時に入る予定だったのだけれど。船が入らない、使われていない運河で、動力船では入れない…ということで断念していたのだった。だから、今回はこんな船

手漕ぎの10人乗り『Eボート』で入ろうってわけ。そして随伴する

2馬力のボート。さすがにこれなら入っていけます。ただし問題が。横浜駅の周辺には、このボートを下ろせるような場所が無い。仕方が無いので、瑞穂埠頭のたもとから、いつもお世話になる船で曳航してもらうことになります…。運河の入口までは、動力船の楽チンな旅

日産の本社前でEボートに乗り換えて、さあ、漕ぎだしましょう

2か月前に、動力船では危なくてくぐれなかった国道1号線をの下を通り…

さらに万里橋の下を。船が通ると、かならず、橋の上から見られたり、手を振ってくれますね

このあたりは橋と高架が複雑に入り組んでいて、国道1号線、万里橋をくぐった後、京急根岸線

そして、東横線の跡地を順番にくぐっていく

東横跡地がこの運河を跨ぐところは、港から西口前の運河に入るためにはどうしても通らなければいけないところ。そして、再開発を前にして、いろいろ使える土地が余っている、街中にぽっかり空いたようなスペースになっている。なるほどなあ、確かに、高架が遊歩道になると同時に、運河に降りるための場所を作るには最適だ。水辺に面したお店が出来て、船で行き来できるようになったら、楽しいだろうかあ…。くぐったところから、東横線に沿うように南下する水路に入る

京急線の高架が、運河の上を何回も通るんだよね…。あ、ちなみに、写真に写っている方は、TVチャンピオンのアウトドア王、竹内さん。

この方がいれば、このまま船が無人島に流されても大丈夫!(流されません)。アウトドア関連など、いろいろな企画をしている会社の社長さんです
http://openair.co.jp/index.html
東海道に沿った、生活感のある運河をどんどん漕いで


このあたり、かなり大きな魚が多く、びっくり。鯉とか、ぼらとか。カワセミまでいるのにはびっくり。台風の後でごみは多いのだけれど、特に臭ったりすることもない。日照り続きだと臭ったりするのかしら?そして、昔から使われていた運河なので、かつては船を下ろせた形跡が沢山残っているのです

こんな感じで


浜松町のあたりで…と言っても、川を進んでいて、どこにいるかがあまりはっきりはわからない。橋の名前は書いてあるけれど、普段、橋の名前なんかそんなに意識しないから、よっぽど詳しい場所以外はわからないよね。たとえば『西平沼橋』がどこにかかっている橋か、咄嗟にはわからない。だから、高い堤防越しに見える道路の標識などが、現在地を把握する目安になる。とにかく、どこに水上に上がれる場所があるわけでもないので、運河から現在地を知るすべはあまり無いのですよ…。まあとにかく、浜松町のところで、東海道線の高架下をくぐる

高架の影が綺麗。運河と線路はとても近く、上をちょうど電車が通ったら怖そう

くぐると大きな水路に出る。振り返ると

左を見れば、浜松町の交差点で分岐して、東海道線を跨ぐ国道16号線の高架が。自転車でよく通る橋だ

そして右を見ると、なんとも味気ない水路

あとになって掘られたか、拡張されたか、高い堤防があるだけで、手漕ぎの船にはあまり嬉しくない感じ。この右側にTVKハウジングプラザ横浜があるのです。送迎のバスは結構出てるんだから、船着き場を作って、水路から行けたら楽しいのにね

頑張って漕いで行くと古川電工の研究所。ここからまた、細い、生活感のある(と言っても、現状、生活には何も使われていないのだけれど…)運河に入っていく。

オールもペースがつかめてきたぞ。このEボート、なかなか安定した船で、とても快適。

おお、船がある。梯子をつかって降りるのかな?何に使われているんだろう。どざえもんを回収したりするんですかね…

ホテルリバーサイド!……あんまり風情は無さそう

そして船は、横浜駅の近くに


左に見えるのは横浜ハマボール イアス。右には高島屋も見える。そうかあ、こんなところ、ホントに入ってこれるんだ!

水路が直角に曲がっている。昔は、まっすぐ運河があったそうですね

右に曲がって、内海橋をくぐる…

うわっ、凄い低い!

こんな船でも、かがまないと危ないくらい…これは動力船はちょっと厳しいね…

そして出てくる

おお!

ホントにビブレの前の水路だ!

横浜市民的には、こんな運河に入ってこれるなんて、ちょっと感動モノ。どこにつながっているんだか意識せず見ていた水路も、ちゃんと海につながっているんだ!あのビブレ前の広場、下はこんなふうになっています。

そしてビックカメラの前へ


ほんと、ただの洪水調整用か、さもなくば交通の妨げになっているだけの運河だよね、これじゃ…。川に向いている何かも無いしね



このあたりは横浜の『きたない繁華街』代表みたいなところだけれど、水路に開ければ、もっと明るい感じになるんじゃないかなあ

横浜駅に一番接近したあたり。相鉄線のホームはすぐそこ。川から見ると、普段はまったく意識しない光景、そう、意識されることを意識していない光景が見える

東海道線の高架をくぐり

ぐるりと一周して、戻ってきたことになる。東横線の高架をまたくぐって



線路は完全に外されて、構造だけ残っているのですね。あとは元きた水路を戻り、海へ海へと


出てきた

記念撮影大会をしばらくしていると、お迎えの船がやってきて、それに乗船して旅はおわり


いやほんと、得難い体験をさせて貰った…。純粋に面白いし、横浜駅まわりの運河について改めて考える機会になった。まったく何もされずに放置されている水路だよなあ…。勿体ない。それにしても、毎回毎回、素敵な体験をさせていただけることに感謝したいです、ありがとうございます。everytrailにも、アップしておきました
YOKOHAMA Canal Cruise 2010 横浜駅西口前運河 - Boating trip | EveryTrail