日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

サービスエリアで『緑のカーテンプロジェクト』してきたぞ!


緑のカーテンプロジェクト

CyberBuzzの案件で、6月26日に東名牧之原サービスエリアまで『緑のカーテンプロジェクト』に参加してきたので、そのお話。このプロジェクトは、糸魚川静岡構造線で日本が『日本人民民主主義共和国』と『大日本国』に東西分割されてたので、その間に壁を作ります、というプロジェクトです。……嘘です。矢作俊彦か。
閑話休題。高速道路は、イメージとしては『コンクリート』の塊であり、サービスエリアもコンクリートで覆われた駐車場のイメージが強い。だけど、防音壁の緑化をすすめたり、高速道路も『コンクリートむき出し』ばかりでもない。サービスエリアでもエコ活動の一環として蔓性の植物を植えて、日を遮ることによってコンクリートの蓄熱を防ぎ、蒸散作用による気温低下を狙う、ということを行っています。NPO法人緑のカーテン応援団
緑のカーテン | トップ
も協力している『緑のカーテンプロジェクト』。今回はその苗を植えるイベントだよ!ということで、牧之原サービスエリアにやってきたわけです。…やってきたわけです、と言っても、私は免許も持ってないので車では来られない。東名バスの停留所があるのでバスで来る手もあるけれど、イベントの時間にちょうど良いバスも無い。だから、外から入ることにしました。サービスエリアって外から入れるの?入れるんです!

路線バスを降りたのは、その名も『牧之原サービスエリア入口』、牧之原は茶の名産地、旅行けば駿河の国に茶の香り。一面の茶畑広がる中を、高速道路に沿って歩いて行くと


おお、あったあった。『ぷらっとパーク』と名付けて、外からでもサービスエリアに入れるようになっています。
http://www.c-exis.co.jp/new/information/090618.html
横浜の大黒パーキングエリアも外から入れるんだよねー
自転車で大黒埠頭へ行く - 日毎に敵と懶惰に戦う
もちろん駐車場も完備されているので、車で来てもサービスエリアの中に入ることができます。そんなわけで通路を進んでいくと

サービスエリアの中へ。普段車で来るところに、こういうアプローチで来ると新鮮な感じ。このコンクリートの城の中にニガウリとかアサガオを植えて、緑化するわけですね。さあ農作業だ、元気に苗木をせっせと植えるぞ!何本植えればいいのかな?…と思っていると…あれれれ。

実はこの日は、生憎の雨。生憎って言うか、梅雨なんだから雨も降るだろう、ではあるんだけれど、とにかく生憎の雨。雨に濡れながら黙々と苗木を植えるのも…ということで、テント内で、プランターに仮植えする、というイベントになってしまったんですね。雨だから仕方が無い。本当はここに植えるはずでした


そしてイベントに参加するのは、地元の小学生とブロガーの皆さん…みなさん…みなさん…テントに到着しても、NEXCOのジャージを着た人と、Tシャツの人(後からわかったのだけれど、この人がNPO法人の人だったのだな)しかいません。もうそろそろ開始時間なのに、そぼふる雨の中、所在無げにテント付近に佇んでいるみなさん…だいぶ不安になってきたよ…。
おずおずと声をかけたら、ああ、って感じで理解して貰えて一安心。小学生はバスの到着が少し遅れているとのこと。小学生以外は?『一緒に苗を植えていただきますので。保護者の方もいらっしゃいますから…』あ、そうですか。保護者の方ですか。ほかにブロガーの人はいないんですかあ。そうだよなあ、なかなか、休日にサービスエリアを目的地にやってくるモノズキもいないよなあ。私は、前後の旅程含めて存分に楽しんだから良かったんだけどね
あてどなく、静岡の旅 - 日毎に敵と懶惰に戦う
ややあって、地元の小学生御一行様、15人ほどが保護者の方とバスで到着。さっそくイベント開始ざんす。

まずは、NPO法人緑のカーテン応援団の菅原浩一さんから緑のカーテンについての説明

NPO法人緑のカーテン応援団は、自治体や学校、地域の人々と一緒になって緑を育て、街や建物、住まいを涼しくすることに貢献している団体。

緑のカーテンは、夏の暑い日差しから日陰を作るための工夫。日にカンカンに照らされたコンクリート面は最大で60度にもなり、気温が30度だったとしても、体感温度は45度になる。だから、直接の日差しで蓄熱されないように、緑の壁で木陰を作ってしまいましょう、というわけ。壁を作るために、アサガオ、ニガウリ、ヘチマなど、蔓性の植物をまんべんなくネットに這わせましょう、ってことになります。小学生にいろいろ質問しながら話をすすめる菅原さん、学校の先生みたいです。

具体的な育て方の説明も。一本だけだと効果が薄いので、ネットの上まで到達したら、ちょっきり先を切ってしまうことが大切。途中から伸びた子蔓、孫蔓によって、まんべんなく全体を覆うように成長します。しかも、アサガオの花もニガウリの実も、親蔓よりも子蔓や孫蔓に生えやすい。緑の壁で日陰ができて涼しくなる。蒸散効果によって、間を吹き抜ける風が涼しくなる、そして花や収穫も楽しめる。一石何鳥もですね!

それじゃさっそく苗木を植えてみましょう、って、用意されたのはプランター…。雨ですからね、仕方ない。後で、NEXCOの人が植えかえるそうです。で、まあ『一緒に苗を植えていただきますので。保護者の方もいらっしゃいますから…』とは言われていたんだけれど、小学生、保護者、NEXCO中日本の人、体操のお兄さんNPO法人の菅原さん、そんななかにポツネンと混じったぼんやりした顔をした30過ぎの男一人、どう考えても場違いです…。小学生の皆さんにまじって

プランターに刺すための名札に名前を書く作業にとりかかっても良いのだけれど、小学生とサインペン奪いあいながら嬉々として『ざいかぼう』とか書いていたら、保護者の皆さんから『なにあの人ヒソヒソ…』となること請け合い(被害妄想です)。ここは、さも取材の人です!みたいな顔をして、写真を撮るほうに専念するのが安全だわ…

用意された苗木は、アサガオ、ニガウリ、ヘチマ、ヒョウタン。みんな2つずつ選んで、早速プランターに植え替え開始。

…なるべく肖像権に配慮した写真でお送りしております。苗木を植える時は30cmは離しましょう、水は1日1回、暑いときは2回あげましょう、肥料は梅雨明けくらいにあげましょう、具体的に育て方の指導がなされます。皆さんには、ここのサービスエリアに植える苗木のほかに、自宅で育てる苗木も渡されるのです。

苗を植えて、水をやって…

………物凄く寂しげなイベントですが、雨ですからね、仕方が無いです………

というわけで、無事に苗木が植えられたぞ、ってところでイベント終了。おうちでそだてるための苗木と、緑のカーテンのハンドブックと、NEXCOのお土産が手渡されます。このパンフレット、なかなかよく出来た内容で、緑のカーテンの説明、植物の育て方、収穫した作物の料理の仕方まで載っていました

http://www.midorinoka-ten.com/blog/KATSUDO/blog.cgi/permalink/20100427131100
31歳のおじさんは苗木とハンドブックは貰いましたが、一番欲しかったのはNEXCOの御土産です!何が入っていたんだろう、ジャンクションの精密模型とかだったらどうしよう!ジャンクション大好きなのに!(入ってません)
工事中の大橋ジャンクションを見てきたよ! - 日毎に敵と懶惰に戦う
そんなわけで、記念撮影をしてイベント終了。

NEXCOの皆さん、お疲れ様です…。その後、レストランで昼飯を食べていたら、実際に植え替える場所で何事か相談する皆さん。お疲れ様です…

あ、そうそう、レストランの茶蕎麦はなかなか美味しゅうございましたよ

お茶のお土産コーナーも充実していて、流石牧之原、なサービスエリアでした。帰宅後、プランターを買ってきて、私の家のベランダにもさっそく緑のカーテンスタンバイ。

アサガオとニガウリが植えられました。涼しい風と収穫が楽しみです。何かを育てるっていいよね…今後も生育具合をご報告いたします
ちなみにこれは菅原さんの書いた記事
http://www.midorinoka-ten.com/blog/KATSUDO/blog.cgi/permalink/20100627111500
えっ、プランターに植えたのは雨のせいじゃなくて、富士山静岡空港1周年イベントと重なったせいだったの!知らなかったわあ…