日毎に敵と懶惰に戦う

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平塚市美術館『上村松園と鏑木清方』

本日もお休み…であるけれど、朝から夕方まで、仕事の電話がかかってきて落ち着かなかったな…。しばらく前に捻った足の具合が完治しきっておらず、近所の整骨院へ。左足首の関節の具合がちょっと良くない感じ。とりあえず、泳ぐのは控えて、胡座もよして、歩くのは良いけど歩き方に気を付けてしばらく様子見、という感じ。どうも元来、歩き方の問題などで、足首に課題があった模様なので、いろいろ気を付けよう。
横浜に出て、東海道線で平塚へ。昼飯にリンガーハットで野菜たっぷりちゃんぽんを食べて、暑い中を歩いて平塚市美術館へ。
http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2012203.htm
上村松園鏑木清方という、美人画の2大巨頭をじっくり見ることができる機会。品と艶のある美人が目白押しで、まことに眼福。ひとつひとつの作品とじっくり対面できる。上村松園の展示は前半後半に分かれており、若いころの、どこか浮世離れした品と、市井の美と凛とした気品のある後年のものを見比べるのも楽しい前半ではしゃぼん玉』『楊貴妃』『花がたみ』などそれぞれに美しいが、その中では少し毛色が違うのだけれど、『母』が、はっとするような、ぞっとするような。
鏑木清方の、どこか肉感のある、しかして品のある、美人も大変よろしいのです。『深沙大王』、背景のおぼろげな魑魅魍魎が楽しい。物憂げで雰囲気のある作品、日本の文学と親和性が高いのが清方か。横浜美樹幹の『遊女』の雰囲気…一方で『ためされる日』にただよう緊張感。基本的にガラスケースの中の少し遠い展示なのだけれど、壁にそっと掛けられた絵を愛でるのもまた楽し。展示の最後、『卓上芸術』のコーナーが、勿論畳に座って…とはいかないけれども、わりとじっくり見られるように工夫されてます。
全展示作品、上村松園が30件、鏑木清方が45件、全部で110点のボリュームですが、8月12日までが前期、8月14日以降が後期で、一部入れ替えがある。サイトに情報が無いので、記載しておきます。

前期

上村松園


楊貴妃
夕暮

鏑木清方

江の島・箱根のうち、江の島
讃春

後期

上村松園

楊貴妃(下絵)
鼓の音

鏑木清方

江の島・箱根のうち、箱根
明治風俗十二ヶ月
春雪
明治風俗十二ヶ月押絵羽子板

明治風俗十二ヶ月の原画と羽子板がすべて揃う後期がよいかもですが、松園の楊貴妃と夕暮は前期だけなのだよね…。松園メインの人は前期、清方メインの人は後期が良いかな?展覧会については、美術館のサイトよりも、平塚市のサイトの情報のほうが、文章としては面白いかもしれません(笑)
6月定例市長記者会見 市制80周年記念展「上村松園と鏑木清方」を開催 | 神奈川県 平塚市
平塚をあとに、桜木町。あんまり暑いので、プールへ。泳ぎはせずに、プールサイドで昼寝して、水に入って涼んだり。ヌビチノでビールを飲んで、夜の象の鼻パークでしばらくうたたねしていたのでした

在華坊(@zaikabou)/2012年07月26日 - Twilog