日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

東京国立博物館『クリーブランド美術館展』、江戸博『大浮世絵展』、風間サチコに川瀬巴水に川端龍子に…

日曜日、TBSのサンデーモーニングだらだら見る。『風をよむ』のコーナー、銀座で聞いた街の声。都知事選の争点は?という質問で、回答者14人のうち、中高年男性が12人、40代男性が1人、50代女性が1人だった。相変わらず、中高年男性以外、想定視聴者層とはしていませんという、清々しさであるな…
10時前に家を出て、横浜駅で鎌倉に初詣に向かうお座敷列車を一瞥

まずは上野へ。しっかし、風が強くて寒いね…東京国立博物館クリーブランド美術館展』を見る

東京国立博物館 - 展示 日本の考古・特別展(平成館) 「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」
まず申し上げておきたいのは、ボストン美術館展のような、ガーン!とすごいのを想像しちゃいけません、ということ。戦後から集めだしたコレクションですからね。日本美術を収集し長年館長を務めたシャーマン・リーは、GHQの美術顧問で来日したんですね。そしてそのコレクションは個人のものと違う、絵草紙から白描から浮世絵から、個々の作品の質も良いけれど、非常に体系的に収集しているな、という印象。
海外でこれだけ体系立った日本美術コレクションを形成してくれているのはほんとに有難いことであり、そして今回のコレクション展について言えば、日本で見られるのはもちろん嬉しいけれど、このまま世界のあちこち巡回してくれないかなー、というようなことを考えていた。個別には伝海北友松の『松に椿・竹に朝顔図屏風』が白眉。画面全体の構成が素晴らしい。蕭白のえっらいポップな蘭亭曲水図も楽しい。雪村の龍虎図屏風はちょっと線が細いかな。中国ですが呂文英の江村風雨図も良かった。パッとのインパクトでなく、じっくり見て味わいのある作品が多かったです
人間国宝展のほうはちょっと日を改めるか…として、上野から秋葉原乗り換え、両国へ。なか卯で昼飯を済ませ、本場所中でにぎわう国技館を横目に、江戸東京博物館

江戸東京博物館
"大"の名に恥じぬ網羅性と出品数、まさに浮世絵展決定版という感じで図録もお好きな方はマストバイ!でしたなー。しかし混み過ぎ!特に入口付近と、清長〜北斎広重あたり、人が二重三重に、という感じ。まあ、特に中盤は、皆さんお馴染みの、というものばかりではあるね…。北斎の三女、葛飾応為の夜桜図と、祇園井特の太夫道中図屏風が良かったなー。夜桜図は明日までが、展示替え多いね。あと、明治以降の作品があまり見掛けないものが多くて興味深かったです。最後は川瀬巴水で終わるのね。葛飾応為の展覧会は、今度、太田記念美術館であるみたいです

常設は観だすと大変なのでパスして、大江戸線に乗って2駅、清澄白河。最終日の都現美…ではなく、無人島プロダクション
MUJIN-TO Production
風間サチコ『プチブル』最終日。今回は2000年前後の作品が主で、ニヤニヤしちゃう小ネタ満載だった。特にPicturesqueがアイロニカルで好き。新作の『ぼんやり階級ハンコ』は欲しい!無駄に押したい!

会場で配られる、この電波チラシみたいのはいったいなんなんですかね…(笑)

また清澄白河駅に戻り、大江戸線から大門で乗り換えて浅草線、西馬込まで。大田区立郷土博物館『川瀬巴水展』の中期を見る。前期はこっちね
岩崎久彌、坂倉準三、横山大観、椛田ちひろ、川瀬巴水…秋の東京徘徊 - 日毎に敵と懶惰に戦う
今回は1931-1940年頃の200点ほど。前期ほど技巧的な感じは無いがやはり夜景や水面に揺れる光、雨などの表現は素晴らしいし淡い色合いも良い。富士山はちと凡庸か。朝鮮の風景もあり、時代を感じさせる。昭和19年末、時が止まったような漁村風景の肉筆に胸を打たれるものがあった。後期もまた来なければ
http://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/hakubutsukan/kawasehasui_seitan_130nen_kinen.html
このあたりは馬込文士村と呼ばれたあたりで、資料館なども点在している。一軒くらい行ってみましょうか、と、10分ちょっと歩いてたどり着いたこちら

龍子記念館
大田区立龍子記念館、ちょっとアトリエを改装したくらいの展示室があるのかな、と思ってたんですよ。ところがどっこい、川端龍子が自分で設計した展示室なんですが、天井高くて広くてメチャクチャ立派…すごい。特大の作品がどどどーん、と並ぶ様はかなりの圧巻。びっくりした。1日3回、向かいの自宅とアトリエも案内してくれるらしく、このご自宅とアトリエも大層立派そうなので、見てみたい。再訪しよう。
バスで大森に出て、京浜東北線桜木町。帰宅して鍋で晩飯にしたのでした
在華坊(@zaikabou)/2014年01月19日 - Twilog