日曜日、あさごはんはいつもどおりです
9時過ぎに家を出て、横浜へ。東口で161回目の献血は血小板10単位か、そんなところ
献血をしに来たときしか週刊文春は読まないので、毎度じっくり読んでおりますが、今回は能町みね子さんが例の峰なゆかオマージュ騒動を、連載で詳しく解説していたのが面白かった。もちろん、8月の伏線込みで…。短い文章で実に見事にわかりやすくまとまっていて、すごい…
横須賀線が、トンネル内の排水設備故障で品川~東京間が運休、高崎線は人身事故といろいろ足が乱れる中、東海道線に乗ったら、これまた踏切直前横断だかなにかでしばらく止まり、だいぶ遅れて東京駅へ到着。清澄白河に出て、中華料理屋で昼飯を済ませて東京都現代美術館『東京アートミーティングⅥ “TOKYO” 見えない都市を見せる』へ
このシリーズ、前回の第5回がとても面白い企画で、年間のベスト10にも選んだんですが
今回も刺激的な内容で、ベスト10…いや、ベスト3にしてもいいかもしれん。まず展覧会は、1980年の熱い東京、ということでYMOを紹介する。これがボリュームがえらく大きくて
感じるのは、このころのトーキョーは栄えておったのだなぁ、ということであり。敗戦からYMOまで35年、そこから現在まで35年。YMOって、敗戦と現在の真ん中なんですよね。どういうこっちゃ、という。そういう感想ばかりが悶々と浮き上がる。
続くコーナーは、なんだかふんわりしていて、最初のYMOからどうやって流れていくんだろうか、と困惑がしばらく続くのだが
ここで強烈にくるのが、蜷川実花のコーナーである
セルフポートレート、見る私見られる私、自意識と承認欲求のコンニチの姿が、痛々しくも切実なものとして迫ってくる。そして素敵なセットが自撮りコーナーとして用意されている。
InstagramなどのSNSに投稿しよう!とあり、そうか今はTwitterじゃないのだよな、などと思ったりも。ここから上のフロアに上がると
飛べなくなった魔法の絨毯としての東京と、野宮真貴「マジック・カーペット・ライド」への岡田利規の返歌。このあたりで、前回の展覧会とのつながりなような、おっさんほいほいのような雰囲気も漂ってくるが、東京の今日の姿に徐々に迫ってくる。
このあとの、目【め】は、やはり現場でガンと味わっていただくとして敢えて写真は載せません、そこで東京という街の穴に落ち込んだ私たちを次に待ち受けているのが
ホンマタカシキュレーションのコーナーであって、とにかくここが素晴らしく良い。桑原甲子雄からはじまり、東京の今をヒリヒリあぶり出している。何かがおこるまえのひとしての東京
まえのひ
この一連のホンマタカシキュレーションが1本、強烈な軸となって、岡田利規や目【目】や蜷川実花の作品に筋を与えていて、展覧会としての全体を構成せしめている。そしてそこに続く、美術館所蔵のペインティングの伽藍へと続くのだ。
東京のこんにちに深く思いを致す、刺激的な内容であると思う。東京の今日の自意識に真摯に迫り、「想像力の可能性」というお題目がヒリヒリと痛々しい。おすすめであります。
コレクション展も充実した内容だった。大友良英らの大インスタレーションも良いし
戦後美術クローズアップも、中西夏之、池田龍雄、桂ゆき、中村宏、菊畑茂久馬、工藤哲巳を丁寧に紹介していてよかったです。ボルタンスキーもあった。真摯な内容でした。
美術館を出たら、すっかり時間が経ってしまった。例の青いコーヒーを横目に
それにしても、このコーヒー屋をはじめ、清澄白河はおしゃれショップがどんどん増えますね。オープンしたばかりの、北海道ナチュラルチーズ専門店『チーズのこえ』にて、美味しそうなのをちょっと買う。北海道のチーズセレクトショップとのこと
なんだかここまでおしゃれになっている越前屋は日曜日休み
新宿に出て、伊勢丹新宿のミッフィーイベント、女性向けには上質なニットとかありましたが、男性には特に…ですね…胸ポケットからピョコンと顔を出してるのとか、いいですね…。
新宿東口のTAKA-Q、会員証を作って、送られてくる割引券とお買い物券使って洋服2〜3枚買って3000円くらい払う、という使い方をずっとしている。みんなこんな使い方をしていたらお店が無くなりそうだ。
そしてそろそろ帰ろうと、ホームにあがると、今回も相変わらず飛ばしておるルミネのポスター。『終わりに近づくほどどれだけでも愛せることを知る』俵万智の短歌か何かのようだ
18時過ぎには帰宅し、ばんごはん
清澄白河『チーズのこえ』で買った、“幸(さち)”という、コンテに近い印象の濃厚な味わいのナチュラルチーズ、たいへん、美味しいんだけれど、これで、作ってるところの名前が「ありがとう牧場 しあわせチーズ工房」でなければ、どれだけ良いか…
久しぶりにショートケーキが食べたくて、近所の『ぷち』で買ったケーキを食べて、夜は更ける