日毎に敵と懶惰に戦う

はてなダイアリーから引っ越しました。酒と食い物と美術と旅と横浜と建築と演芸と…

上海旅行準備編。宿、ネット、連絡手段、地図、移動手段、両替などについて

5月の連休に、ご縁のある方面から、中国に行こうと誘われた。上海から入って、少し内陸のほうに行くという。ただ、すでに現地に入っている人がいたり、現地に入るまでの日程がバラバラ。連休中の話であまり日も無いから、格安航空券も難しい。だから、上海待ち合わせということにして、現地までは各自でチケット確保して行きましょう、現地集合現地解散にしましょう、ということになった。

そういうわけで、いろいろ問題を解決していかなければいけない。航空券、宿、ネット、連絡手段、地図、移動手段、お金、言葉、である。以下、あまりガイドブックに書かれていないことを中心に、あくまでも自分の経験をもとに書いているので、間違いがったらご勘弁。また、状況は刻々変わるものと思われるので、情報は各自アップデートしていきましょう。

1.航空券

 5月7日まで会社は休みなので、JALで7日帰国のチケットを探したら、とにかく高い。タイミングによっては20万とかになる。ちょっと思いついて8日帰国にしたら、いきなり6万円に。

時期によっては格安航空券で往復3万とかあるのでそれも考えるのだが、この時期だと探しても極端には安くならないだろうし。JALなら、国内出張を繰り返しているおかげでJGCの会員だから、空港ラウンジも使えるし、荷物も32kg×3まで預けられるし、空港のチェックインもビジネスのそれが使えるし。

ということで、JALで、5月1日9:40成田発上海浦東着、5月8日16:05上海浦東発羽田着のチケットを確保。2万マイルを3万eJALポイントに変換したので、支払いも3万ちょっとで済んだ。

もっと閑散期や、時間に余裕があったら、マイルで航空券そのものを交換することを考えるか、格安航空券も検討したと思う。

2.宿

 現地で集合してから解散するまでは、なんども商用で中国に行っている人にお任せすることになっているから心配ないけれど、到着した5月1日と、帰国前日の5月7日は1人なので、宿を確保しないといけない。予約と決済自体は、先日の台湾旅でも使ったExpediaですることにして

国内・海外ホテル予約・航空券・ツアー | エクスペディア (Expedia)

最初は適当にエクスペディアから検索していたのが、せっかくなので当たり前なビジネスホテルっぽいところもつまらないし、1人で5つ星ホテルも勿体無いし、面白そうな宿に泊まりたい。で、頼りにしたのは、台湾の旅でもお世話になった『台北ナビ』の上海版

上海旅行ガイド「上海ナビ」~世界15エリアから現地情報をお届け♪

上海には歴史ある建物がたくさんあるので、そういうクラシックホテルには一泊したい…と探したら、1846年創業の歴史的なホテルがあったので、1泊はここを確保した。上海浦江飯店。Wikipediaにも項目がある有名なホテル

浦江飯店 アスターハウスホテル | ホテル予約-上海ナビ

もう一泊は、個性的なホテルに泊まりたい。で、この記事を見て

【保存版】上海ひとり旅を楽しむ為の「上海一人旅~ホテル・観光編」 | 上海ナビ

予算と空き部屋の兼ね合いをいろいろ見比べた結果、こちらの宿に予約を入れる。上海客堂間精品酒店。老房子を改装したわずか6室のアットホームなホテル。

上海ケタンジアン ブティック ホテル (上海客堂間精品酒店)[クータンジェン] | ホテル予約-上海ナビ

いずれの宿でも、パスポートを出してExpediaと言ったら、スムーズにチェックインは可能でした。

宿泊料金も高騰気味の上海だけれど、前者は良いお部屋にしたので1万円台半ばになったものの、後者は7000円弱だったので、まずまずでしょう。ドミトリーで安宿とかは探せばいくらもあるだろうけれど、今回は貧乏旅行が目的では無いのでね…。

ホテルの予約は、Agodaでも良いかと思います。

Agoda.com: Book Discount Hotels, Vacation Rentals & Flights Online

なお、上海ナビはとても役に立つサイトですが、情報の更新が台北ナビほどではないので、特に美術館の開館時間の情報とかは、公式サイトで確認するのがいちばんです。余徳耀美術館は上海ナビだと入館料60元、17:30までとありましたが、実際は入館料150元、21:00まででした。

3.ネット

 中国でよくよく考えなければいけないのがネット環境。金盾様のおかげで、普通にネットを使おうとすると、TwitterFacebook、googlemap、gmailgoogle関連全般、LINE、Instagramyoutube…このあたりのものがすべて使えない。Twitterが使えないのは致命的である。ちなみにはてなは使える。現地ネット環境でlovedoorブログとか、togetterに接続すると、強制的に切断されるのは笑った。

台湾に行くときに借りたグローバルWiFiは、VPNで金盾を回避できる接続できるプランもあるし、空港で受け取りと返却ができるので便利なのだが、ややお値段が高い。で、借りたのがこちら

海外WiFiレンタル|海外でのインターネットならエクスモバイル

データパックという料金プランにすることで、金盾を回避して普通にネットが使えるし、総量でのデータ容量規制なので、1日あたりの通信速度を心配することが無い。通信環境的にも上海の街の中でも快適だったし、蘇州や杭州のちょっと田舎に行っても快適に接続できた。

貸し出しと返却が郵送になるので時間に急だと難しいけれど、8日間借りて2GBのプランで6000円くらいだった。お値段もまずまず。Wi-Fiのバッテリーはさっぱり持たないけど、一緒にモバイルバッテリーもレンタルすると高くつくので、秋葉原あたりで安いモバイルバッテリー買っていくのが良いですね。

もっとお安くしたいなら、下記のような方法があるけど、今回は面倒なので調べなかった。各自、よくよく調べて使うように、よろしくお願いいたします。

上海で壁越えしたいならこのSIMを持っていけ! (2017年4月版) - 姉御の一人旅ガイド

いずれにしても、中国政府の方針次第ですぐに変わることだろうから、そのときそのときで事情を調べる必要があるでしょうけどね。年々規制は厳しくなっているし、突然方針が変わることもあるので、万一現地に行って使えなくてもめげないしょげない。

なお、上海はホテルや美術館博物館など公衆Wi-Fiが使える場所も多いけれど、それらは当然金盾回避できない。空港も駄目。JALのラウンジも駄目だった。しかしながら、旅の間で、一箇所だけ飛んでるWi-Fiで金盾回避できる場所があって、それは杭州の某超高級リゾートだったんですね。

アマンファユン ホテル概要|アマンリゾート専門サイト

すごいわねー。

 4.連絡手段

  金盾回避できる同士だったら、LINEでもTwitterでもMessengerでも連絡できるけれど。今回、集合してからは5人での行動となり、旅の同行者が全員、これらのアプリを使えるわけではない。最後の緊急時には電話するけどね。というわけで、中国滞在中に使ったのは、中国の人にはみなさんおなじみのこのアプリ

WeChat - Free messaging and calling app

WeChat、いわゆる、微信、ですね。現地の人となんらかの事情があって連絡をとりあったりする場合も、大抵の人はこのアプリは入れているので、アカウントを交換すれば可能。なぜ大抵の人がこのアプリを入れているかというと、これは連絡手段だけではなくて、決済手段や時刻表としても大活躍するから。そのあたりの話は追って話す。

旅に出る前にお互いのアカウントを交換し合っていたので、いつでも連絡は取れるし、音声通話もできるので便利でした。全員、金盾回避できる通信手段もってくから不要!と思っても、モバイルWi-FiVPNが常に使えるとは限らない。上海は公衆Wi-Fiが飛んでいる場所も多く、そういう場所でもこのアプリなら使えるので、旅行前にはインストールしていったほうが良いでしょう。

 5.地図

もちろん、日本から持っていくガイドブックや、上海で配っている観光客向け案内マップ、地下鉄路線図を持っていればそれなりに役に立つのだが、日常的にgooglemapを使っている身としては、現在地の把握や経路の把握にはネットに繋がる地図がほしい。金盾越え環境でならgooglemapももちろん使えるのだが、少し試してみて、精度などがイマイチに思えた。

なので、最初に入れたのが、おなじみバイドゥーの地図だったのだけれど

百度地图

これをインストールして、便利だな!バス路線の検索までできる!と喜んでいたら、Twitterで別の方から、もっと他の地図を教えていただいた。それがこれ、高徳地図 

高德地图

確かにこちらのほうがさくさく動くような気がする。街中の詳細情報も詳しいような感じ。

現在地から目的地までの移動距離や、バス路線や地下鉄の路線の乗り継ぎについても詳細に出て、かなり田舎に行ってもバス路線を確認できるのが助かった。時刻表は出ないけどね。というか、基本的に、中国、路線バスや地下鉄は始発と終発とだいたいの運転間隔があるだけで、明確に公表された時刻表は無いっぽい。

あと、近所にカルフールやワトソンズが無いかな…と調べるときも、店名を入力すれば近くにある店舗が地図上にプロットされるので便利。このあたりはgooglemapと変わらんですね。ただ、いずれにしても、店名にしても住所にしても簡体字で入力しないとまともにヒットしないので、注意が必要。簡体字で入力しましょう。

また、もうひとつ、こちらはストリートビューを使うのに便利と教えてもらった地図、騰訊地図

腾讯地图

中国の人は地図アプリというと、この3つのどれかを使っているらしい。で、さて、簡体字で入力しましょうと書いたが、普通は変換してくれない。そういうときは、この機能を使うのです。 

スマートフォンで中国語入力をするには?―iPhoneとAndroid | Chinese Station

もともとは、台湾旅行で繁体字を入力するために有効化したんだけれど、中国で簡体字を入力するにも非常に役にたった。中国に旅行に行く場合は、ぜひ、有効化させておきたい。入力したあとで文字を選択することで、簡体字繁体字の相互変換もできたりします。

なお、地図については、ネットに接続できない環境でも使える地図をインストールしておくと便利。自分は念のため、maps.meをダウンロードして、中国のマップデータを事前にダウンロードしておいた。現地でダウンロードするとデータ量が膨大になるので

MAPS.ME (MapsWithMe), detailed offline maps of the World for iPhone, iPad, iPod, Android, Amazon Kindle Fire and BlackBerry

もちろん、上記3地図に比べてデータの細かさは劣るのだけれど、それなりには役に立ちました。

あと、美術館好きな人は、このサイト、及びアプリケーションを入れていくのも面白いかと思います。

Art in the City

紙で配っている上海のアートマップもあるんだけど、これはどこに行けばあるのかよくわからない。自分は上海客堂間精品酒店で手に入れました。

6.交通手段(上海)

 上海の街中を公共交通機関で移動するだけならそれほど難しく考えることはない。上海浦東空港から街に出るならリニアモーターカーか地下鉄か空港バス。リニアと地下鉄なら自販機で普通に切符が買えるので誰でも出来る。

浦東空港⇔上海市内までの交通事情 | 上海ナビ

ちなみに、リニア片道+地下鉄1日乗車券が55元で売られていて、到着日にも地下鉄にたくさん乗る人は便利だから買いましょう。浦東空港のリニアの窓口付近に大きなポスターが出ているので、窓口氏にこれくれ、と指差すだけでも(あるいは、マグレブアンドメトロチケットプリーズでもなんでも)、まあ、買えます。

地下鉄だけなら各駅の窓口で1日券(24時間券)が18元で売っているので、ワンデーチケットプリーズでもなんでもとりあえず買えます。メモに『1日票1张』と書いて窓口氏に示すのがわかりやすいかも。3日券(72時間券)もあるので、3泊4日上海滞在とかなら、はじめに3日券45元を買ってしまうのが面倒がなくて良いかもです。『3日票1张』

上海地下鉄の一日票・三日票(1日券・3日券) | 上海ガイドブック手帳

そんなに乗らないなら、自販機で都度切符を買っても良い。改札を出るときに、1日券ならタッチで良いけれど、都度の切符は回収されるので、挿入する必要がある点に注意。

いちいち買うのが面倒なら公共交通カードと言う、まあSuicaみたいなカードがあって、これもはやり窓口氏から買える(デポジット20元)し、地下鉄以外のバスやリニアにも使えて便利なのだけれど。チャージ用自販機が、現金が使えずユニオンペイ用になっていたり、現金でのチャージが面倒になっているのです。現金でチャージしたければ全家(ファミリーマート)でしろ、とか掲示してある。

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なので、乗り倒すなら一日乗車券、そうでもないなら都度切符購入、でもいいんじゃないかな。

上海公共交通カード | 上海ガイドブック手帳

あと、これは大事な点ですが、上海のリニアと地下鉄は、改札を通る前にいちいち荷物検査が必要です。まず装置を通すのが面倒であるし、自分は経験ないけれど、稀にですが、ここで何か取り上げられて帰ってこなかった、という経験談を話す人もいる。

タクシーならそんな心配は無いが、実はこれがなかなか厄介で、以前より使いにくい。空港からなら列に並んで乗ればよいが、街中の流しのタクシーは捕まえにくい。みんなネットでタクシーを呼ぶから。中国の人は、Uberみたいなアプリ『滴滴出行』を使いまくっていて、非常に便利なのだろうけれど。これをちゃんと使うためには、手っ取り早く言うと中国国内回線の電話番号と、中国国内の銀行口座と、中国語会話能力が必要なのだ。

滴滴出行(滴滴専車)の使い方 - ITSを疑う

一般中国人ならなんの疑問もハードルも無く持っているこれらを、数日滞在する日本人旅行者がすべて持つのは、きわめてハードルが高いのです。

だからタクシーを使いたかったら、ホテルのフロントで呼んでもらうか、スルー覚悟で頑張って流しを捕まえるしかないでしょうね。

あと、路線バス。上海の街中なら、2元均一で先払い、前乗り後ろ降り。観光客には乗るべき路線を調べるのがハードル高そうですが、実はそこで先述の『高徳地図』が活躍する。自分のいるところから目的地までの経路検索をすると、どのバス停まで歩いて、どの路線(すべてアルファベットと数字の組み合わせなので、路線名はわかりやすい)に乗って、乗り換えて、どのバス停で降りればよいか、全部出てくるのです。

降りるバス停は、アナウンスの聞き取りが難しくても、地図アプリで現在地を確認しながら乗っていれば、最悪、1つ乗り過ごすだけで済む。荷物検査も無いし、存外、路線バスも便利かもしれない。どの程度の間隔でバスが来るかはわかんないけどね。バスを乗り倒すつもりなら、公共交通カードも使えるので、買っておいたほうが便利かもです。

それと、街中でよく見るレンタサイクル、乗り捨ても可能で非常に台数が多く、複数事業者が競合しているので中国の人はよく使っていて便利そう。しかしこれもやはり、支払いは仕付宝(alipay)か、微信支付(WeChatPay)が必要で、そしてこれらを使いこなすのは、中国国内の銀行口座が必要。

上海市内の自転車レンタル摩拜单车(モバイク)mobikeを使用してみました。 - 異邦人になってみた~上海の人

現地在住の知り合いでもいれば、その人から送金してもらったり、パスポートで個人認証したり、デポジットを払ったり、旅行者でも頑張ればやってやれないことは無いと思いますが、レンタサイクルを使う、ということ自体が目的の人以外は諦めるが吉です。

あと、これは余談ですが、上海に限らず中国の街中は非常に電動バイクが多い。そして無免許で運転できる。この電動バイク、音が静かで近づいてきてもわからないし、バッテリーの持ちをよくするために夜も無灯火デフォルトだし、信号無視しないのは損とばかり、信号無視しない電動バイクのほうが珍しいくらい。さらに携帯電話で会話しながら走っていたり、雨の日は傘差し運転になったりするので(カラフルなカッパのほうが多いけど)、危なさ三倍役満みたいな状態になっています。街を歩くときは気をつけましょう。

7.交通手段(郊外)

今回、郊外の水郷古鎮に行ってみたい、というのと、鉄道に乗ってみたい、という2つをやってみたくて、事前にいろいろ調べた。ミッション・インポッシブルに出てくる『西塘』という場所。普通のガイドを見ると

西塘[シータン] | 観光-上海ナビ

上海からバスで行けと書いてあり、まあそれが便利なんでしょうが、googlemapで周囲を確認すると、中国鉄路の嘉善駅と、高鉄の嘉善南駅が比較的近くにあって、なんとか鉄道を使って行けないものかと考えた。

こういう時は実際に経験した個人ブログが頼りになり、『西塘 嘉善』とかで検索すると、有用な情報がザクザク出てくる。著名観光地の単独ワード検索だとゴミみたいなまとめブログに検索汚染されて悲惨なことになってますが、情報を掘っていけば、素晴らしい個人ブログはたくさんあるのだ、と改めて認識させられます。このかたのサイトは参考になりました

Sonosakino(巨大遺跡へ行こう2)

で、調べた結果、長距離普通列車のターミナルである上海南駅から中国鉄路で嘉善駅に向かい、そこからは路線バスで西塘へ。帰りは直行バスが嘉善南駅まで出ているらしいのでそれに乗り、嘉善南駅から、上海の高鉄のターミナルである上海虹橋駅まで帰ろうと考えた。

ここで一旦確認しておくと、中国の鉄道は、一般の中国鉄路と、高鉄(新幹線的なもの)がある。高鉄の新規路線がガンガン新規開通している最中。そして、ここは日本よりも欧州的な部分なんですが、高鉄は『東海道新幹線』とか『台湾高鉄』みたいに決まった路線を高密度で往復してるばかりじゃなくて、複数の路線を相互に乗り入れて、様々な行先の列車が存在している。

そして、通常、高鉄と一般の鉄道のネットワークは切り離されているんですが、どちらも1435mmの標準軌なので、高鉄が場合に応じて、一般の中国鉄路駅に乗り入れていることもある。(信号システムとかどうなってるんだろう。)

そして、ここが重要な部分なんだけれど、中国鉄路も高鉄も、列車座席指定で個人名入りの切符しか売らない。乗車時には必ず、切符と身分証明が必要になる。外国人ならパスポートが必須になるわけ。

で、切符の買い方の話になる。代理店を経由せず個人で切符を買おうとすると、ネットで買う方法はちゃんとある。あるんですが、決済するためには国際クレジットカードでは無理で、銀聯カードなり、仕付宝(alipay)なり、微信支付(WeChatPay)なりが必要。そしてこれらを使いこなすのは、中国国内の銀行口座と、中国国内回線の電話番号が必要。つまり、旅行者には無理。

だから、窓口に並んで買うしかない。中国の鉄道の窓口というと、割込上等、声の大きいほうが勝つ、的なイメージがあるかもしれませんが、今はみなさん紳士的なので、おとなしく並んでいます。特に若い人。ここに並んで、パスポートとメモ帳を出して買うのです。こういう風に

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では、乗るべき列車番号、時刻、空席状況はどうやって確認すればいいのか。中国鉄路のサイトからも検索可能です

10101236.com,12306.cn中国高铁专属12306订票平台客运服务 | 铁路客户服务中心

あるいは、スマホのアプリも使える。スマホに同程旅游というアプリをインストールしておいてください

同程旅游_旅游_旅游线路_旅行_出国旅游_自驾游_周边游_旅游网站

このアプリ、WeChatPayからも使えるんだけど、WeChatをインストールしても外国人だとWechatPayの画面すら出てこないので、上記アプリを入れるのが手っ取り早い。自分は、WeChatPayをすでに使っている人から送金してもらうことでWeChatPayを使用可能にしましたが、そういう人がいない場合は素直に上記アプリを入れてください。

ちなみに自分の場合、WeChatPay自体は有効化したんだけれど、チャージには中国国内銀行の口座番号を紐づけする必要があって、VISAとかのクレジットカードからはできないし、たとえ人から送金してもらってチャージをしたとしても、鉄道予約購入には中国国内回線の携帯番号が必須であることがわかったので、ネット購入は諦めました。

んで、このアプリの『火车票』をクリックして、出発と到着の駅を簡体字で入れて検索すれば、列車の時刻、列車番号、そして空席状況が瞬時に出てきます。こんなふうに

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これを確認したうえで、日付、列車番号、出発駅、到着駅、座席、何枚いるか、を簡体字で明記したメモを書いて、パスポートと一緒に窓口氏に出しましょう。高鉄の場合、二等座が新幹線の普通車、一等座が新幹線のグリーン車、商務座はグランクラスと考えていただけばよろしい。移動なら二等座で十分です。一般の鉄道の場合、硬座というと戦前の日本の客車の木の座席みたいのをイメージして敬遠する人も多いでしょうが、よほどの田舎で無い限り『新空調』と呼ばれる車両が走っており、それなら硬座でもこんな感じ

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なので、夜行で移動したり、よほど長時間乗るわけでもなければ、周囲でいろんなもの食べてたり、好き勝手に音楽聴いてたり、にぎやかに会話していたりを聞ける硬座が面白いと思います。

空席は最新の状況をネットで確認してから窓口氏にメモを出しましょう。窓口の上部にも電光掲示板で空席状況が出てます。ちゃんと確認しないで購入しようとすると、その座席は無い、とかなんとか中国語で言われて、中国語でのやり取りをしなければいけなくなります。国鉄の窓口氏に英語は通じない。

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事前に空席を確認しておけば、ニーハオ、メモとパスポート出す、ディスプレイに表示される金額確認、お金を払う、切符とパスポートとおつりを受け取る、シェシェ、だけでちゃんと切符が買えるのです。

今回のたびで使った切符たち。上の2枚は自分で購入、下の3枚は同行した方にネットから買っていただきました。(その場合も、購入時、受け取り時に、パスポートはもちろん必須です)微妙に隠してあるのは、かくしてある部分に、パスポート番号と氏名が載っているからです…

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なお、駅には自動券売機もあり、当然、自動券売機で購入するにも身分証明が必要なのですが…

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ごらんの通り、受け付けてくれる身分証明は、中国国民に発行されている二代身分証か、香港、マカオ、台湾の住民用の身分証明書だけ。パスポートでは無理。なので、外国人は窓口に並ぶしかないのです。

窓口は大勢並んでいることが多く、購入にはある程度に時間がかかる。そして駅構内に入るには購入した切符とパスポートの提示と荷物検査が必要で(切符を買う窓口は、切符の提示が必要なエリアの外にあるので、切符を買う場所に行くために切符が必要、みたいなことはありません)、列車の出発5分前には改札は締め切られる。だから、発車時間には相当の余裕を持って駅に行ったほうが良い。飛行機に乗るようなつもりで行こう。駅からして空港みたいだしね。これは大ターミナルの杭州東駅。すごい

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春節とか、中国国内民族大移動の時期は切符の購入が難しいので、はじめから避けるが吉かと

それから、先に『複数の路線を相互に乗り入れて、様々な行先の列車が存在している』と書いたんですが、出発点から目的地まで1本の列車で行く人が多く、乗り継ぎはあまり考慮されない。大きな駅はそもそも入口と出口が別で、乗り継ぎ自体にも時間がかかるし大変面倒である。上海虹橋駅にはこういう乗り継ぎ通路を確認しましたが

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どこでもあるとは限らないので、なるべく、目的地まで1本で行く列車に乗ったほうが良いです。乗り継ぎする場合は、最低30分は乗り継ぎ時間を考慮しましょう。

どのホームから列車が出るかわからないのでは…と不安になる人もいるかもしれませんが、ある程度の大きさのターミナルや、あるいは高鉄の駅なら、ちゃんと電光掲示板に発車番線が出ますので、ちゃんとわかります。ご安心を。

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あと、これは実際に経験したことですが、時刻表では本来14時23分発の列車が直前に14時20分に変更され、実際の発車は14時19分だった、ということもありました。なのでとにかく、改札がはじまったらすぐに乗る、むやみにホームに出ない、ということを心がけていただきたい。

郊外に出てからのバス路線の検索も、先に述べた高徳地図を使えば調べられるので、それで調べて乗りましょう。均一路線以外は乗車してから車掌さんが切符を売りにくるので、行先のメモ書きを用意しておいたほいが良いかと。もちろん、簡体字でね。

ちなみに…時刻表はやっぱり紙!って人には、こちらが出している時刻表がオススメ。日本の時刻表と同じような形式になっている、素敵時刻表です。読みながらニヨニヨ旅のプランを考えるにはこれがいちばんです。私は冬コミで買いました。

中国鉄道時刻表 - 中国鉄道時刻研究会

巻末のほうに一般鉄道については運賃計算表もちゃんと乗っていて、例えば私が上海南から嘉善まで乗った列車については、営業キロ62kmで、K751列車は新空調快速だから、新空調客車客票硬座6.0+加快票快速4.0+空調票2.0+軟票費1.0−保険控除0.5=12.5元、とかわかるんですが、そんな計算する人、たぶん中国でも鉄オタだけだと思います…。

 8.お金(現金)

一般的に、日本で両替するのは両替手数料が高いので、現地でしたほうがいい、というのはご存知の通り。

上海両替事情~現地両替の手引き! | 上海ナビ

上海に頻繁に行っている人からも中国銀行中国工商銀行(ICBC)での両替を勧められたので、これが一般的でしょう。ただ、日本で両替していく方法もある。これは東京の人へのオススメなのですが、実は秋葉原に非常に両替レートの良い場所がある。

外貨両替インターバンク|ドル・ユーロ・ポンドなど主要な通貨を低コスト換金

リアルレートが1RMB=16.17円だった出発前のタイミングで、このインターバンクでは1RMB=16.19円で両替できました。雑居ビルの一室で、事前に電話かメールで来店予約を推奨とちょっとアヤシイ感じはするのですが、目の前で紙幣判定機を使って枚数も数えてくれるので、偽札の心配とかはありません。

自分も両替した6000元、すべて問題なく使えました。100元札しかくれないところがデメリットではあるけれど。小さな店で100元札出すと露骨に嫌がられるので、コンビニとかで買い物して細かくしましょう。

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そしてこのタイミングで、さらにレートが良かったのがドン・キホーテのアクセスチケット。なんとこちらでは1RMB=16.09円の逆ザヤ状態。本当かよ

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先にインターバンクが、もともとはこの場所での両替を担当していたのですが、その後、担当が変わったらしい。事情は知らん。

旅から帰ってからの5月10日時点では、元円レートは1RMB=16.50円になっており、インターバンクのレートは1RMB=16.49円、アクセスチケットのレートは1RMB=16.08円になっていました。どっちも逆ザヤで超お得。これらの店のレートは、その店舗における需給状況などで独自に決定されているようで、実勢レートを反映するのにタイムラグがあるようです。だから、円安傾向に進んでいるタイミングではレートが非常に良くなりますが、円高傾向に進んでいるタイミングでは、レートが悪くなる可能性もありそう。リアルレートと店舗のレートを比較して両替するべきか判断してください。

また、よく利用されるのが、現地ATMでクレジットカードを使ってキャッシングする方法。キャッシングだと返済までの利息もかかるので、デビットカードを使ってすぐに銀行口座から引き落とすことで、利息がかからないようにする方法も推奨されます。

[2016年版]中国のATMで人民元をキャッシング(両替)する方法 - C-STUDY

また、セディナカードが両替に強いという情報も

【試してみた】手数料わずか0.15%!海外両替が一番お得なのはセディナカードだった - C-STUDY

このあたりは自分は試していないので、各自で調べての利用をお願いします。

9.お金(キャッシュレス)

本来は最初に説明すべきお金の話をここまで引っ張ったのは、この件を話したいから。最近、ネット上でも話題になっている通り、中国は現在、ネット決済が非常に進化している

はてなブックマーク - 凄い勢いで進む中国のキャッシュレス社会、既に想像の遥か上に到達 : 市況かぶ全力2階建

ここまで説明したように、タクシーに乗るにも、レンタサイクルを利用するにも、交通カードにチャージするにも、鉄道の切符を買うにも、あるいはコンビニの支払いから小商いの支払いから、銀聯カードなり、仕付宝(alipay)なり、微信支付(WeChatPay)なりで、大変、便利にできるようになっている。微信支付でしか利用できない自動販売機も見つけた

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北京では、故宮博物館など、ネット販売でしかチケットを売らなくなるらしい

けろっと on Twitter: "北京・故宮博物院は今年7月より全てのチケット販売をネット販売とする方針を打ち出しました。10月まではチケット窓口を閉鎖しないとしていますが、ネット販売が原則となります。なおスマホやモバイル決済ができない人たちは総合案内所の係員が代理購入することで対応するとしています。 https://t.co/WuXIZRixuP"

だから、出掛ける前はなんとか利用しようと思っていたのです。しかし調べれば調べるほど、チャージは国際ブランドのクレジットカードでは無理で中国国内の銀行口座が必須だったり、鉄道の切符を買うには中国国内銀行の電話番号が必要だったり。

さらに、鉄道の切符を買うのに自動券売機は中国国民と港澳台の人間しか使えず、外国人はパスポートを持って窓口に並ぶ必要があったり、あらゆる、中国人にとっては当たり前に使えるサービスが、外国人にはあまりにもハードルが高いのである。 

外国人は我慢しろと?「鎖国」が進む中国社会 覚悟が必要、支配を拒めばこんなに不便だ | JBpress(日本ビジネスプレス)

 中国でここまで急にキャッシュレス化が進んだのは、確かにすごいんだけれど、この背景には、そうすることで人民を管理しやすいと中国が判断したから、というのが非常に大きいのでしょう。お金の出入りから行動から、すべて管理把握されている。

じゃあ欧米標準でクレジットカードを切りまくろうかと思っても、ホテルとか土産物屋とか、いかにも外国人が利用しそうなところでしか国際クレジットカードは使えないのです。使用できる範囲が非常に、日本以上に狭い。中国に頻繁に行くなら、銀聯カードを作ったほうが良いでしょう

[2016年版]日本で作れる銀聯カードまとめ【クレカ・プリカ・デビット】 - C-STUDY

そういうわけで、普通の旅行者はキャッシュレスは諦めて、いつもニコニコ現金支払いでいくしかないように思います。それでも使いたい人は、このあたりをよく読んでいただければと思います。

日本版WeChatで微信支付(WeChatペイメント)を使うまでの長い道のり~その1 - C-STUDY

日本版WeChatで微信支付(WeChat Pay)に成功!! - C-STUDY

このかたは中国の銀行の口座を持っているので、試してみるには、まずそこからですね。この方も参考になります。

旅行者として上海で携帯SIMを購入、銀行口座を開設しWeChat Payを使えるようにした話 | ユーウェン中国語講座

9.言葉

これについては私が言えることはほとんど無いので…。まあ上海の街中で遊ぶ分には、おなじみの、旅の指さし会話帳1冊あれば十分じゃないでしょうか。最近はネット版もあって、ネット版なら音声読み上げもしてくれます。特に中国語の場合、四声(発音)が合ってないと通じないことも多いので、役に立ちます

【旅の指さし会話帳】海外旅行会話に便利な本・アプリ -Yubisashi.com

ひとりで街歩きして、ホテルに泊まって、美術館や博物館に行って、お店で買い物したりするには、簡単な挨拶と、数の数え方、物の数え方くらいは暗記しといたほうが良いかと思います。それと、中国で、お茶とか野菜とか果物とか、特に1個いくら、とか断っていないものは、1斤(500g)あたりの値段であることが多い。1斤は中国だと500g、台湾だと600gね。1公斤は1kg。

まあ、ニィハオ、シェシェ、イーガー(1つ)、ドゥオシャオチェン(いくら?)だけで、あとはジェスチャーで用足りるという意見もあり、それはそれで正しいかもしれない。

あと、上海、基本的に英語は通じませんので。ホテルのフロントも、概ね4つ星以上のホテルじゃないと怪しい。むしろ、スタバとかお洒落バーの若い店員さんとか、美術館のスタッフやギャラリーのスタッフのほうが通じる、英語。

お店に入るとメニューを指で指して注文する感じになるけど、壁にしかメニューの無い店とかは面倒でメモ書き使ったりするし、もっといろいろ飯を食うために中国語勉強したい、とは思ったのでした。

10.その他

生水は避けたほうがいいとか、気候はどうだとか、電源は220Vだとか、電源プラグの形状はなんだとか、そういう話は、ガイドブックを読んでいただければよろしいかと。電気については、よほどの田舎にいかなければ日本のタイプもほぼそのまま使えるので、ガジェット類を充電するだけなら、何股かのソケットだけ持ってけば十分とは思いますが。

あ、そうそう、ひとつだけ。食い物で、一度は入っておいても良いのが、こういうお店

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わたしはこのタイプの店を横浜の伊勢佐木町でよく知っているから気軽に入れたんだけれど、棚にある肉や野菜を自分で選んでレジに持ってくと、それで四川鍋か四川面を作ってくれるお店。流行っているのか、上海のまちじゅうにある。お洒落なショッピングセンターにも結構入っている。

この店の場合、肉魚は1両5元、野菜と面は1両2.2元。1両は重さの単位で、たぶん中国なら50gのはず。香港だと38gだったりしますが。肉魚と野菜面を別々のボールにとってレジにもって行き、ご飯がいるならミーハンイーガーとか何とか言って、金額はレジの表示されるのでそれで前払いしてください。しばらく待つと、辛そうなのが出てきます。いろんな具が選べて、1人でも入りやすいし、ビールもお酒も安く飲めるので、楽しいです。

そんなわけで大長編になってしまいましたが、上海に遊びに行くのに便利な情報をそれなりに書いたので、お役に立てていただければと思うのでした。調べる過程でさまざまな方のサイトを参考にさせていただいたけれど、この方のブログが大変面白かったです

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いつかわたしも、銀行口座と電話番号を持って、微信支付や仕付宝を使いこなしてみたい…

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