日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

長野の蕎麦は

5時起床。一旦出社し、いろいろ準備整えてお出かけ。東京駅から8時40分発のあさまに乗り、佐久平まで。客先で打ち合わせ。午後、上田に移動し、別の客先で打ち合わせ。終了後、雷を伴って豪雨。遅い昼飯に蕎麦を食いましょうと『草笛』に行く。
長野で蕎麦を食うときに、東京にいる感覚で『大盛』を頼んではいけない。東京においては蕎麦は嗜好品に近いが、長野においては『めし』である。ひらがなで『めし』成瀬巳喜男監督作品『めし』
この店の場合、普通、中盛、大盛とあって、普通550円、中盛は+330円、大盛は+470円。値段からして、尋常一様で無いことが伺える。今回初めてグラム数で量を聞くことが出来たが、普通は400g、中盛は800g、大盛は1.2kgであるそうな。1.2kg、普通の3倍!何を考えているのだろうか。
いつも通り中盛にしたが、私も暫く食べない間に昔の記憶を失っていたらしい、出された蕎麦を見て改めて絶句。桶に山盛りになった蕎麦。普通、蕎麦などというのは底上げが激しいものだが、この蕎麦は箸を突き立てても何時までも底に届かない。底なし沼。箸が立つ。今日のすいとんは箸が立つぞ!すいとんじゃないけど。
何とか頑張って完食したが、初めての人はげんなりして残していた。やはり上田にある有名な『刀屋』は、その蕎麦の歯ごたえというレベルを超えた歯ごたえ含めて大変なことになっているので、上田を訪れた際には是非食べていただきたい。
上田駅から夕方の新幹線で東京へ。

ギャラリーなど

少し早く帰れたので、表参道まで出て、Nadiffへ。田中功起の「サウンド・テストほか」は今日まで。日常の平凡な出来事が出す音を細かくカット割りした映像。ガラクタのようなオブジェに囲まれて鑑賞。ニヤニヤと笑いがこみ上げる。
それから、裏道を徘徊して…いたら、クレヨンハウスの前を初めて通り、ああここかあ、と思ったが、ナンシー関のエッセイを思い出し、怖くて近寄れず。ぶらぶらと歩いてギャラリーエスの「十人十色」、淀川テクニックなど。淀川テクニックらしくない(といっちゃあ、なんだけれども)、一応、お金取って売れそうなオブジェに仕上がっていて、それでもブルーシートは譲れないらしい。大畑伸太郎のドローイング+立体と、田代祐基の造形に心惹かれた。
http://www.yukariart-contemporary.com/
渋谷までトロトロ歩いていたら、前を歩いていた20前?と思しき女性二人。『昭和だからって、戦争と結びつけるのは勘弁してほしいよねー』などと。平成生まれの世代との間に、微妙な世代間格差が生まれているのだろうか。昭和は遠くなりにけり。美容院によって、強い雨の中を帰宅。