日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

東京オペラシティアートギャラリー『家の外の都市の中の家』など

7時過ぎに起床、わりとだらだらして、11時ごろに家を出て、品川経由で新宿。昼飯を京王モールの粥餐庁で食べる。お粥と酸辣湯麺のハーフセット。うまいけど量が少ないなー、と思ったら、『+100円でどちらかレギュラーサイズにできます』の文字を食後に発見。うーむ。歩いてパークタワーに辿りつき、パークハイアットデリカテッセンをふらふらしていたら、ホールに吸い込まれていく子供連れの人達。何のイベントかな?と思ったら、『LEE 渡辺満里奈さんの“読み聞かせ”チャリティイベント』だと…。ナンシー関に教えてあげたら、顔色一つ変えず、一言も話さず、しかして全身で『そうでしょう』というニュアンスを滲ませながら静かに頷いてくれそうな催し。……いい加減、ナンシー関から離れなきゃと思ってるんだけどね、なかなかね…
さらに歩いてオペラシティ。東京オペラシティアートギャラリー『家の外の都市の中の家』を見たのだが…うーん。東京を説明する映像は面白かったけどね。アトリエ・ワンの模型はよく出来ていたし。しかし、西沢立衛の、あんな模型だけどーん、とあって、どうしろと言うのだろうか。そして東京の文脈と、それぞれの住宅のコンセプトの繋がりが…いや、繋がりはわからんことは無いけど、国際展においてどこから語り始めるかの問題含めて、非常にハイコンテキストなはずなのに説明不足過ぎやしませんか、という思い。ヴェネツィアのまんまなのかなあ?これ。メタボリズムの一言で世界の人は理解してくれるから、それでええのだろうか。上のフロア含めて、どうも釈然としない展覧会だった。
またまた歩いて新宿、ヨドバシカメラをうろうろしてから大江戸線に乗って六本木まで。禅フォトギャラリーで北井一夫『湯治場』写真展を見る。後生掛とか泥湯とか、1970年〜80年ごろの素敵な写真満載。1500円で売っていた写真集も買ってしまいました。そして、その後、ル・ベインでひびのこづえ展。コスチュームも楽しかったけれど、大量に売られていたハンカチにワクテカ。ひびのこづえさんのハンカチ、大好きなんですよ。迷った挙句3枚も買ってしまいました。嬉しい。
アウグスで早めの晩飯にピザとビールをいただき、しばらく六本木ヒルズのあかでみーヒルズで本など読んで休憩。日比谷線から乗り継いで日本橋日本橋船着場に向かいます。

東京静脈クルーズで夜の水上散歩

さて、日曜日の20時から、という酔狂なクルーズは、映像作家の野田真外さんがDVD『大阪静脈』を発売するのを記念して、東京でもクルーズ企画!というわけで、毎度おなじみ、ボートピープルアソシエーションとの共同企画で東京静脈クルーズ。日本橋川から神田川をぐるっと回るコースを、夜行ってみましょう!という企画。
東京静脈クルーズ110724(sunset&night) | BOAT PEOPLE Association
もともとの『東京静脈』は昼の映像で、その、まさに昼のクルーズは去年行われました
『川から日本を見てみよう』神田川・日本橋川ツアーと川の映像イベント - 日毎に敵と懶惰に戦う
で、今回は『大阪静脈』が夜の映像なのに合わせて、夜のクルーズなのです。そしてそして。出発地点は、今年出来たばかりの日本橋船着場。日本橋のすぐたもとから船に乗れる!のです


30人以上乗れる船が満員になって、出発。日本橋川を遡上


高架下を行き、低い橋をくぐり、首都高速のランプを眺め、ふねはゆく



昼間以上に、写真では伝わらない空気感、音、雰囲気があるのだよ…(写真がちゃんと撮れてないいいわけです)。船は神田川に出て


とにかく、もう、節電、節電で、どこに行っても暗いのですね


もちろん、日曜日の夜遅く、などという、静かで暗い時間を選んだからこそ、であるわけだけれども



その静けさと暗さの中で、エンジンを止めると、またシン…として水面と一体になるような空気感。こういうのも得がたいものだ。まるで、パトレイバーの映画、あの密会場面のように。船は隅田川へ



潮位が高いため、もしかしてくぐれないのでは?と危惧した、日本橋川の第一橋梁も無事にくぐって


無事、日本橋に戻り

一風変わった、楽しい夜のクルーズなのでした。なお、30日は『大阪静脈』クルーズも大阪で行われるぞ!
都市河川学会 DVD発売記念上映会&クルーズ!(大阪)
まだ空きがあるみたいなので、興味のある方は、是非!