旅の3日目、月曜日。今日は予約した案件が2つあるので、その間にうまい具合に動きましょう。昨日と同じあさごはん
レンブラントホテル、スタッフにラテンの乗りを少し感じてあまり英国感が無いが、おおむね親切だし掃除も行き届いているし、満足感はある。しかしスリッパが無い。スリッパな持ってくるべきものなのかな
2人で5泊して13万円くらいなのでなかなか高いが、ロンドンで中心部でこのレベルのホテルで朝飯付きなら、これくらいは覚悟しなきゃいけない出費ではあるのだろうな。ロンドンのホテルは高い。広州だったら5つ星ホテルに大手を振って滞在できる金額だが。
ホテルを出て、ケンジントンガーデンズをお散歩。アルバート記念碑がばかでっかい。この日の空を入れると、なかなか禍々しい感じになります…
その向こうにはロイヤル・アルバート・ホールが。オペラ座の怪人の25周年記念公演をやったところ、って、この時は知らなかったけれど
公園は広いがなかなか寒々としている。公園の中のギャラリーも冬季休館なのだろうか。たまたま閉まっていただけかな
公園を散策していると、インコやリスなどと出会えるのです
そして大量の犬。お散歩の犬。暖かい晴れた日曜日などは公園に、もっと大勢の人が繰り出すのだろうなあ。そういう暖かい季節にも、また来たいですね
美術館博物館の開く時間になったので、公園を出る。日本だと月曜日は美術館博物館は閉まるところが多いけれど、ロンドンでは年中無休でやってるところが多いので、そういうこともない
アフタヌーンティーの予約時間までの間、自然史博物館へ…と思って入ったんだけれど、なんかおかしい。自然史博物館ではない
間違ってお隣の科学博物館に入ってしまったのだった。しかしこちらもなかなか見どころが多いな
あまり写真に取らなかったけど、医療分野についての展示が極めて充実していた。あまり時間が無いのでザっと通り抜けて、当初の目的の自然史博物館へ
とにかく規模の大きさに驚いてしまう。建物の壮麗さよ…
そしてとにかく、中は児童生徒でいっぱいなのです。月曜日でこれだと、土日なんか、子供ですごいのだろうな。展示のほうももちろん充実しているのだが、恐竜のコーナーは妙に導線が複雑で、もっと素直に見せてくれ…という感じがした
いったんホテルに戻りまたお出かけ。お昼はEgertonでアフタヌーンティー。
こじんまりしたラグジュアリーホテルで、お金持ちの邸宅のティールームみたいに雰囲気良し。犬連れの人も多い。犬用の食事も出してくれるのが売りらしい。
お茶は、ダージリンセカンド、ラプサン、鳳凰単そう蜜蘭香、雲南紅茶、アッサムと飲みまくったけど、美味しいのだが、特徴は出しつつ飲みやすく安定した味、という感じで、シングルオリジン的な考え方では無いのかな。英国の方、もちろん美味しいお茶は好きなのだろうが、結構、ミルクとか砂糖とかガボガボ入れる感じで、お茶そのものに対する拘りはあまりないのでは…みたいな気がする。
ちなみにこちら、4ポット目、5ポット目は追加料金が必要だった。そんなにお茶ばかりガブガブのむのは特殊な人ですね…
スコーンとクロテッドクリーム美味しかったなぁ。全体的なトラディッショナルな粉物 。ちょっと量が多くて一部持ち帰りにしたら、さらにスコーンをおまけして持たせてくれた。サービスしてくれたAsh氏、大変良くしていただいたんだけど、最後にトリップアドバイザーによろしく、と言われましたね…。ロンドンだと、ネット上の評判を見るには、何はさておきトリップアドバイザーのようだ
おなか一杯になったので、またホテルに戻って一休み。今日は、公園も美術館も何もかも、徒歩数分圏内にあるので気軽にホテルに戻れるのです。少し落ち着いて出て、目の前にあるV&Aミュージアムへ
例えが単純で申し訳無いけど、ドラクエに出てくるラスボスのお城のダンジョンというのは実在したんだ!と思った。
地図が無いと自分がどこにいるか判らず、突然巨大な吹き抜けが現れ、行き止まりもあり、なんなんだこれ…という。その中でも陶磁器のコーナーをじっくり見たんだけど
もう説明もしませんよ、というノリで大量に陳列されていて、もう笑っちゃうしかない感じに。
地域別で世界中のあらゆる陶磁器が一堂に会している。英国のひとは、他の美術館博物館でもそうですが、ひたすら集めて並べるのがそんなに好きなんでしょうか…。この美術館はそこらじゅう、収集癖の発露…
タペストリーとか、ジョン・コンスタブルの絵画とか、宝飾品とか、次から次へと右に左に上に下に、とにかくなんでもかんでも詰め込んだV&Aミュージアム、ここはほんとに、実際に来てみないと、言葉に表しかねる美術館だと思ったのです
閉館時間が迫ると出口に遠い展示室からどんどん閉鎖していくし、ショップですら、閉館15分前には買い物終了と言われるし、閉館時間というのは完全に人が追い出される時間である、という鉄の意思を感じた。見習いたい。そしてショップのセンスのよい感じは、ほかの美術館博物館と比べてもぴか一だったなー。
美術館を出て、地下鉄でテンプル駅に向かい、ロンドン大火の碑を横目に、仕事帰りの人たちがそぞろ歩くビジネス街を眺めつつ
トワイニングの長屋みたいな店へ。あのトワイニングの本店ですね
おもにお土産用のものが売られているのだけれど、少し高級な茶葉が入った缶のバージョンがいろいろあって、これは日本だと買えない。龍井が売ってて、トワイニングパッケージの龍井か、面白いな、とは思ったけど、値段が100gで8£。中国からイギリスまではるばる運んで、1斤400元というところか。もとはいくらの茶葉なんだろうなぁ。ジュンチャバリが割合良さそうだったので、ひとつ購入。
それから歩いて、Her Majesty’s Theatreへ
ここで33年間もロングランしている、オペラ座の怪人を見る。このチケット、10日程前に公式サイトで買って、前から3列目の良い席で見られたけれど、周囲を見回してもお客さん一杯だったので、直前だとなかなか買えないのだろうか
待合スペースでしばらく周囲を観察していると、本当に中国人韓国人が多い。これだけロングランしていると観光客ばかりになるのかな。でも、観光客でもみんな気軽にネットからチケットが買えるシステムがありがたい。日本の歌舞伎とかだと、なかなかそうもいかんので…
客先にたどり着くと、舞台にはあのシャンデリアが…。この状態なら写真撮ってもいいみたい。そして開演。わたし、オペラ座の怪人、映画はヘタすると数十回観ていて、何故かと言うと、うちのハードディスクレコーダーのいちばん頭に劇団四季吹替版が入っていて、最新の録画したものを見ながら寝落ちすると、気付くとオペラ座の怪人をやってるからという…そんなわけで、歌とかセリフの流れはほぼ頭に入ってるわけですよ
で、舞台を見ると…本当に映画そのものの舞台だ!(順番が逆です)
オペラ座の怪人氏が全編、力強さというよりも常に辛くて死にそうな感じで、クリスティーヌ氏が力強くで、映画版の女優さんのフワフワしていて何考えてるかわからない、あんた大丈夫…?という感じがあまりなくて、なるほど、と思った。映画版のあの人はリアル16歳らしい。犯罪的である。
そしてとにかく、いずれにしても、オペラ座の怪人は、歌が全部よいのである。理屈抜きで楽しめるのである。すっかり見入ってしまい、大満足だった
本場本物のオペラ座の怪人を堪能。パンフレットを買ったが、これもコンタクトレス決済。ロンドン、地下鉄も、船も、各種チケットも、スーパー(セルフレジの充実ぶりよ…)も、食事も、あらゆる場面でコンタクトレス決済が使えますね。日本のクレジットカードでコンタクトレス対応はまだ全般に広がってないけど、これからインバウンド対応でこれからどうなるのかな
コンタクトレスで地下鉄に乗ろうとすると、確かに、Felicaよりは、ワンテンポ遅い感じはする。日本のラッシュアワーであの感じは少し辛いかも。で、ロンドン、平日の朝夕でも、確かに混んではいるけど、日本のそれとは段違いなのだよな。Felica(Suica)はオーバースペック、というのは何となく感じた
観劇の余韻に浸りつつ、少し散歩して
バスでホテルの近くまで。スーパーでお買い物してホテルに戻る。買ったサラミとか美味しいなあ
イギリス、とにかく外食が高い、と思ってしまうが、こんな美味いサラミや生ハムのセット120g500円ちょっとで買えてしまうと、なんだか不思議な気持ちになってしまう。ビールも上等なクラフトビールが200円ちょっとで買えたり、感覚が狂う。
外食には相応の人件費と所場代が付加される、という概念がイマイチ無い日本がおかしいのか…。いやしかし、東アジアも大概安いよなあ。なんなんだろう。外食はとにかく贅沢、という意識があるのかな。
イギリスのお店の接客、アジアのそれともやはり違っており。東アジアのお店の接客の、日本とは違ってやる気なさげでもちゃんとしようとはしてくれる、みたいなのとはまた少し違うのだよね。フレンドリーだけど、割り切りがスッパリしてる、と感じ
今日は、アフタヌーンティーを済ませて、美術館に行って、お腹があまり空かないまま地下鉄に乗ってる時、あったかいごはんに筋子とか食べたいな…と思ってしまった。中国だとこういう発想にはならないし、タイやベトナムでもならなかったし、たぶん、インドでもならない自信がある。自分はアジアの人間なのだな