日毎に敵と懶惰に戦う

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“これ見たら泣く”回線

唐沢俊一トリビア先生の日記、11月23日の項に、やなせたかしのアニメ『やさしいライオン』を小学一年生の時に見て大泣きし、46歳の今日、また見て号泣してしまった、これは“これ見たら泣く”回線が出来あがってしまっているのか、という話有り。確かに思い当たる節があり、とにかく、思い浮かべたり、見たりするだけで波だが自然と溢れてしまうものはある。私の場合、

  • 可愛そうな象

幼稚園以来のトラウマ。ストーリーを思い出しただけでも泣ける。…………ほら、やっぱり駄目、思い出しただけで(泣)。なんだか「まんじゅうこわい」みたいな話になってくるが。

  • 実る田

秋の田んぼで稲穂が実っている光景を、テレビで見てもすぐに涙が溢れる。これはもう、何が何だかよくわからない。農耕民族のDNAレベルの問題か。高校生の頃、農業ファシスト状態になり、「米を作って人間は一人前だ!都会の人間は半人前だ!米が輸入されても外米を食うのは國賊だ!いくら高くても日本の米を食うべきだ!」などと大騒ぎして、友人に大層煙たがられた記憶がある。

  • 『ふるさとの伝承』オープニング

NHKで昔、放送していた、地方の伝承芸能や里山の暮らしを紹介するドキュメンタリー。そのオープニングで、色々な伝承の映像のカットバックに、「米」とか「祭」とか「鬼」とか文字がばばばーんと被る。で、毎週、テレビの前に座り込んで、涙で曇る目で凝視していたように思う。
今にして思えばNHK的な取材の傲慢さが端々に垣間見えて、色々疑問もある番組なのだが、いまだにオープニングを見ると勝手に涙が溢れる。これこそ、“これ見たら泣く”回線であろうな。