日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

上野のお山2.東京藝術大学大学美術館

次に、芸大の美術館へ。開催中の吉村順三建築展に向かう。大学の敷地に入ると、正面に大きな看板。

軽井沢の山荘の実物大図面であるとのこと。おー、インパクトはあるが、意図はイマイチ不明だが…。入場券800円を払って美術館の3階にのぼると、おお、びっくりするほど人が入っている。年齢層を問わずで、フロアがぎっちり一杯になるほどの人出。私は北斎展に来たつもりは無いのだが…なんでこんなにいるの?
吉村順三の作品は、皆、衒いが無くて素直、ああ、居心地が良さそうだな、暮らしやすそうだな、使いやすそうだな、と思わせるものばかり。かといって面白みが無い、味気ない、ということはなく、きっちり一本筋が通っている感じ。家具もデザインしているが、これまた使いやすそうで暖かみのあるものだった。展覧会としては、図面も模型、映像も多く、なかなか見応えがあった。
ついでに、同時開催の日韓交流うんぬんの美術展も覗いてみたが、入場無料です、どうぞこちらへ、図録も無料で差し上げております、となにやら宣伝過剰と言うか、よくわからぬ。まあ、会期が今日までだから、というのが主な理由だろうとは思うが。あんまり印象に残る作品はなし。なんか、造形部門は、デュシャンっぽいのが多かった。乳ほり出したおねーちゃんが鞭を振り回している映像作品があり、うーむ、なんだこりゃ、と首を捻る。
この美術館にミュージアムショップがあるのだが、それ以外にもう一軒、芸大の中にお店がった。学長の作品のレプリカとか、いろいろ販売中であった。