日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

牛島達治展を見に銀座へ。そして奥野ビル

9時起床。のんびり起きて、朝飯に夕べの残りのカレーを食い、12時前に出かける。日比谷線で銀座に出て、UCサービスセンターでパスネットを購入。山野楽器など冷やかしつつ、銀座一丁目奥野ビルに到着する。
オンボロ画廊ビルを5階まで上がり、ここで開催中の牛島達治展。牛島達治は無意味な機械を作っている人で、先日、BankART NYKの3階で、バケツとか滑車とか重量級の機械が倉庫の殺風景な空間でだゆんだゆん動いているのを観察して面白がったわけだが
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20051113
今回は画廊の小スペースで省エネルギーに動く機械であった。それにしても無意味。くるくる廻る機械が紙粘土をこねて、跳ね飛ばすだけ。紙粘土を供給してくれたギャラリーの人によれば、遠くまで飛ばしたりボトッと落ちたり長く伸びたりいろいろです、ということなんだけど、私が見ていた二回では、いずれも情けなくボトリ、と落ちただけであった。「あー、情けない…」と機械に情が移っている風なお姉さん面白し。
変な音、例えるならば京急ドレミファインバーターみたいな音を立てつつ、紙粘土をこねるマヌケな機械を、おねーさんとふたりでじっと眺める、なんだか良くわからない空間。徹底して無意味。だが、それがいい
さて、牛島達治展も面白いのだが、この奥野ビルも面白し。昭和7年築で、当時は高級アパートであったらしいのだが、物凄いおんぼろビルに、画廊だのギャラリーだのが山のように集結している。


そして、特筆すべきがエレベータ。

古いのはもちろんなのだが。はじめ、1階から呼び出したときに、7階にあった箱がゆっくりと下りてきたまでは良かったのだが、1階に着いたまま何も動かない。おかしいな、と何回か呼び出しボタンを押したのだが、微動だにせず。も、もしや、と、扉についている取っ手を引くと…動くんである。このエレベータ、扉が手動だ!
で、乗り込んで、目的階を押すとガタガタと上っていき、きちんと止まるのだが、降りるときもやっぱり手動…

それもかなり重い扉で、内側の扉と外側の扉を支えながら一遍に開けないといけないので、非力な人には絶対無理。乗れないか、乗ったまま降りられないか。よくわからんけど、法律とかいろいろ、大丈夫なんだろうか。しかし、貴重な体験が出来ることは確か。凄いなあ。

ビルを後に、京橋に出て、途中、たまたま見かけた明治製菓本社脇のカフェ(http://open.meiji.co.jp/sweets/choco-cafe/)でチョコロネを購入。ソースが6種類もある。その他、チョコレートが56種類あったりして面白い。そして、オジャマモンビル、じゃなくて、パシフィックセンチュリープレイスの沖縄料理屋で昼飯にタコライスを食し、中央郵便局で郵便を出し、東京駅へ。東海道線で横浜に向かう。