日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

今日のまた牡蠣食ったよ日記

7時起床、9時出社。午前中バタバタ仕事。昼飯はとりそば。小鉢のほうれん草となめこおろしをかけると妙に豪華人なって嬉しい。
午後、夕方近くに出て、渋谷で打ち合わせ。終わった後、六本木ヒルズに遊びに行き、森美術館の「東京−ベルリン ベルリン−東京」展をもう一度。
2度目でも内容が豊富すぎて右往左往してしまうが、見るごとにいろいろと興味が沸いてきて面白い展覧会である。1918年から1930年にかけて、ロシア革命に影響を受けた、まさに「前衛が言葉通りの前衛であった時代」の芸術、そして、モガモボ、バウハウス。さらには、戦中の芸術。正直、純粋に芸術としてはどうなのよ、と思うものも多いのだけれど、無定見なエネルギーに横溢していて圧倒される。戦中のものも、なんだか訳のわからないエネルギー。
また、日本の対外宣伝誌「NIPPON」も展示されていて、その圧倒的なセンスはやっぱり凄いわ。ミュージアムショップに復刻版が売られていて、全37冊で30万円はさすがに買う気にはならないけれども、ぱらぱらとめくってみてそのクオリティの高さに身震いする思い。
今、こんな展覧会をやっているらしい。

うーむ、福島か…。ちょっと遠いのう…しかし行きたい。
巨大建築愛好会的に言えば、堀野正雄の写真集『カメラ・眼×鉄・構成』が涎物ですぜ旦那。「機械美を追求・表現した」誠にすてきな、工場や機械の写真集。

カメラ・眼×鉄・構成 (日本写真史の至宝)

カメラ・眼×鉄・構成 (日本写真史の至宝)

去年復刊されている。しかし、国書刊行会か…。高いしな…
また、前述「NIPPON」を作っていた「日本工房」の写真、「放送技術研究所鉄塔」も、鉄塔を下から見上げた素敵写真なのであった。
展望台に寄って、ライブラリーで少し仕事して表に出る。
ちょっと歩いて、前から行ってみたかったオイスターバー「TSUKIJI」に入る。オイスターバーというから、てっきり、男が一人で生牡蠣を貪り食ってさっと出ても違和感が無いような店だとばかり思っていたのだが、バブルの名残と悪いコンセプトの人に騙されたような、まあ半端なオサレな店であった。ちと居心地悪し。普通のテーブル席に通される。
とにかく生牡蠣である。6種類、合計1ダース持ってきてもらって、食う。食う。とにかく食う。外国の牡蠣もあるのだが、まずワシントンの牡蠣は味わいが無い。キャッツアイはまあまあ。ニュージーランド産とオーストラリア産の牡蠣も味わいがあってなかなかだが、やはり宮城産の牡蠣が、一番、なんというか、滋味というか苦味というか深みがあって美味い。これだから鯨も食わんような毛唐の国の海産物など…と一瞬思いかけたが、まず私の味の好みの問題であるし、そもそも、この店の輸入物の牡蠣の品質がいまいちなだけかもしれないので、判断は保留しておく。
周りを見渡せば、ロシア人のおねーちゃんと飯食っているおっさん(あとから、もう一組、ロシア人のおねーちゃんを連れたおっさんが来て合流していた。なんだありゃ)、男一人に女二人が一組、デートのようなものが三組。いかにも商社マン、昔なら海軍兵学校を出ていそうな男のところのカップルが見た目がきれいであったが、あんまりじっくり見ていても馬鹿なので、牡蠣だけ食ってさっさと出てまいりました。

バスで渋谷に出て、東横のれん街で焼き菓子を購入して帰宅。

名取洋之助と日本工房(1931‐45)

名取洋之助と日本工房(1931‐45)

おお、こんな本も…。この値段なら買える…

復刻版 NIPPON

復刻版 NIPPON

復刻版 NIPPON 第2期

復刻版 NIPPON 第2期

復刻版 NIPPON 第3期 全17冊

復刻版 NIPPON 第3期 全17冊

ふふふ、高いわ…