日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

ZAIMサポーターズ・スクール『アートと市民をつなぐ市民メディアの役割』

横浜スタジアムのすぐ側に、『ZAIM』という建物。かつては関東財務局だった建物なのだが、現在、2年間限定で、次回の横浜トリエンナーレ2008に向けた準備施設となっている。
ここの建物で今日行われるイベントが『ZAIMサポーターズ・スクール』というもので、横浜トリエンナーレ2008に向けて、ボランティアの育成をしたり、アートと市民の関わりを考えたりする場になっている。
2005年のトリエンナーレ以降、勉強会をしたり、青森に合宿に行ったりしていたらしいのだが、第7回目の今回、興味を持って参加してみることにした。
http://www.ycan.jp/archives/2007/01/7_zaim.html
今回は『市民メディア』がテーマと言うことで、ポッドキャスティングで実況しながら。ギャラリー情報の冊子を作っている人、2005年のときに、ポッドキャスティングでアーティストのインタビューをしていた人、ヨコハマシティアートニュースという、トリエンナーレミニコミ誌を作っている人。実際にアートに関わるメディア活動をしている人の話を聞く。
メディア、媒体の意味、伝えるということ、伝えたいこと、伝える必要のあること、アートとメディアをめぐる広範な話題について言及されていて、非常に興味深かった。全般に渡って深く掘り下げられたわけではないけれども、やはり経験している人の話は重みがあるし、いろんな考えるヒント、きっかけを得ることができたように思う。面白かった。皆さん、自分のやっていること、その影響に対して、凄く自覚的。想像以上に。
ただ、やっぱり、こういう活動に関わっている人は、横浜に行ったり取手に行ったり妻有に行ったり…と、同じ人がぐるぐると狭い世界で廻っているのかもしれない、という印象はちょっと持った(いや、勿論、それぞれの地域に根付いた地元の人達はいるわけだけれど)。どんな芸術も、量が質を支える部分があるわけで、耳目を引くような花火はもっと上げるべきだと、自分は思う。
アートに関わる市民メディアってのは、美術館の外にそれぞれの美術展をキュレーションしているようなものなのかも、しれない。自分は、こういう、適当なブログを更新しているだけだけれども、いろんな人に興味を持って美術館に足を運んでもらえたらな、とちょっとは思っているわけです。もう少し、積極的にいろいろ関わってみてもいいのかもなあ。
会場を後にして、電車で戻り、近所の酒屋に寄って帰宅。