週刊文春の『シネマチャート』欄は、評者による評の差が激しくていつも楽しく読んでいるのだが、直近の号はまた凄い。評者が1点から5点まで見事にバラけている。
芝山幹郎 ☆☆☆☆☆
周到で果敢な笑いの爆弾だ。主人公の愚行とアメリカの愚行が正面衝突する。観客も、窮屈で陰険な感情から開放される。
中野翠 ☆☆☆☆
シモネタと差別ネタの連発だが、意外にも後味さわやか。すべての狂信に対して、愛嬌たっぷりに蹴手繰りをくらわす快作。
斉藤綾子 ☆☆☆
どこまでがやらせなのか、ことによっては命がけのドキュメント。破廉恥に常識を弄り続ける彼のパワーに嫌悪?賞賛?
品田雄吉 ☆☆
「下品」が大好きな人のためのおふざけ映画。それにしても、カザフスタンをこんな風におちょくっていいのだろうか?
おすぎ ☆
これを楽しめる人はどこか人間的な欠陥があると思います。それほどクダラない差別満載なのです。見た自分が恥ずかしい。
ちゅうか、おすぎ…