広くて快適な道を、鼻歌交じり走り、平和島の素敵な立体交差の下を潜ろうと…ちなみにこういう立体交差なんですが…
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20050522/1116760670
これの下を潜ろうとしたとき、なんだかわからんけれど、がーん、と衝撃。続いて、まさにクラッシュといった態で跳ね飛ばされて、前に投げ出される体、とっさに受身、ってほどの落下感は無かったけれど、膝で受けてもうて…もろじゃないけど、結構摺った…
若干落ち着きを取り戻すと、なんとか無事生きておりまして、それほど体全体の痛みは無い、動かない箇所は無さそう。でも膝の動きに違和感が…ただの捻挫ならいいけれど…。自転車は…。近寄って起こしてみると、少し歪んだ箇所もありそうだけれど、まあ転がせそう。というか、普通に走れそう。自転車屋で少しヒネってもらう程度か…。
ほいでもって体のほうは…。あー、ジーンズの左膝がぱっくり切れてるなあ。膝本体はどうでしょう……。うははｈ、この白いの骨かあ？いや骨じゃないか？とにかく、わりと素敵にスプラッタ。とりあえずハンカチで血を…。おおお、真っ赤に染まるハンカチ、血がまだ出てくるなあ。でも吹き出るってほどじゃないな、滲み出る程度だな。血小板が多いから、まあ、止まるだろうな…。いずれにしてもこりゃあ医者直行だなあ。
それにしても、何に引っかかって転んだのか…。あー、合流地点の突起物か。しっかし、後ろから車が来てなくて良かったなあ。左肘もだいぶん…なんか変な膨らみ方しとるが大丈夫かあ？それ以外は細かい擦り傷が数点…。物損は…。カバンが少しなあ。ま、ジーンズもカバンも、随分活躍してもらったからまあいいかな…。
それにしても医者どうする医者。土曜日だなあ。診療してるかな。地図を取り出して…東京労災近いなあ。でも自力で行けるか知らん。自転車漕げるのか俺は。そもそも、初診でこの程度…いや、この程度ってことにしておきたいけど実際は知らんけれど、この程度で大きい病院ですぐに見てもらえるのか。あー、救急車呼ぶか？いやいやいや、この程度で救急車か？じゃあタクシー。ここの場所は何て言えば判って貰えるのか。血で汚れたら嫌がるだろうなあ。というか、自転車ここに置いていくのか？
うーん、まあ、自分で自転車はなんとか漕げそう…漕げるな。でも左膝の違和感がなんかやだなー。とりあえず平和島の駅方面に出てみようか…。
そんなわけでおずおずと動き出して、途中、白バイのお兄ちゃんがいたので『医者はどこだ』
…あ、いや、そんな気の利いた事が言えるほど落ち着いてもおらず、このあたりに病院はありませんかね、と聞くと、大きい病院ならわかるんですけどねえ、平和島の駅のほうに行って聞いてみてください、と済まなそうに言うのでその言に従う。あちこち傷を作って人の大勢いるところに行きたくは無いが…。
駅前に出ても、ちくしょう歯医者ばかりではないか。ええい、それよりも交番で聞けば…。おお、なんか、商店街に診察内容の多そうな病院があったぞ。さっそく訪問。受付で傷を見せると、あらまあ、といった表情で奥に引っ込み…。出てきた先生、『この先の形成外科に行ってもらった方が』ああ、ここは内科ですか、失礼しました。
形成外科で傷をみせると、こっちでも、あらまあ、といった表情。診断書に書き込んで（“症状は何時からか判りますか”とあったので“午前11時”と調書風に書いておいた）、先生…割合若くて、手際の良さそうな先生に見せると、とりあえずレントゲン。骨には異常が無いことがわかったけれど、これは縫わないといけない、ということらしい。縫う、と言われてとっさに頭に浮かんだことが、数日は酒が呑めない、数日は風呂に入れない、ということ。ああ。
ベッドに寝かされて、これでもかと、親の敵のように、アホほど消毒液のようなものを掛けられて、薬か何かをぐりぐりと塗られて、続いて局部麻酔。おお、麻酔もするのか…。ほいで次に鋏が出てきて『汚れた部分は切りますからね』ううむ、自分の皮膚が切り取られているのは、あまり愉快な感覚で無し。続いて糸と針を取り出して、結構縫ったなあ。最低8針、10針以上縫ったかも。時々チクチク。『結構、治るのに時間かかるかと思いますが』とのことで終了。ありがとうございました。腕のほうも消毒と包帯だけされておしまいだった。まあ、思ったほど、大事にならずに安心。
終了後、待合室で血まみれのハンカチなど洗いながら待っていたけれど、窓口の人が2人、診療報酬の計算の仕方をめぐって議論していて『え？こんなに？』『いっぱい使ったから…』『レントゲンの分も入れた？2枚』とかやっていて、によによしながら見ていた。まあ、笑うところでは無いのだが。よっぽど高くなるかと思ったけれど、3500円くらいだったので、まあ、よし、と。薬を貰って退散。来週もまた来なければ。
