日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

横浜みなと博物館『横浜港を結ぶ交通』

日本丸のすぐ真下、横浜みなと博物館へ

ここで昨日から行われている企画展『横浜港を結ぶ交通』に行く
【帆船日本丸・横浜みなと博物館】横浜みなとみらいにある帆船日本丸・横浜みなと博物館・日本丸メモリアルパークへようこそ
企画展と言っても、ここはほとんどが常設スペースが占めていて、企画展スペースはそれほど広くない。常設展はあまり記憶に残っていなかったので、そちらも含めて見てみたら、こんなに充実した展示だったっけ?と。横浜開港以前から、開港、発展、関東大震災、復興、二次大戦と接収、返還と発展、コンテナ港へ、そして国際競争、港湾部の再開発…と、豊富な展示資料と模型、ニュース映像などで横浜港の歴史がばっちりわかる常設展示だった。ほんと、非常に充実した内容で、もっと注目していなかったは不覚だったなあ。
さて、その企画展のほう。『蒸気船、鉄道、そして近代港湾・新港ふ頭へ』と題した展示は、スペースはあまり広くないが内容は濃い。メインは鉄道に関する展示で、鉄道敷設の計画図、地図、初代から二代目の横浜駅に至るまでの変遷など、貴重な資料がとても多く、情報量の多い資料をじっくり眺めているだけで時間が過ぎる。横浜線(横浜鉄道)の全線にわたる計画図なんてのもあった。あまり前知識のない人にはけっして解説が丁寧な展覧会とは言えないのだけれど、お好きな方には堪らない、眺めているだけでご飯何杯でもいけるぞ、という内容。
錦絵の類ももちろん面白んだけど、広告類の情報量が半端ないですね。『横浜鉄道株式会社記者発着時刻表』とか『横浜倉庫株式会社案内』とか、東京横浜間を往来する汽船の広告とか、アメリカの船会社の広告とか、あるいは後の日本郵船の船名と航路が一枚になったポスターとかね、ずーっと眺めていたい資料ばっかりで。マニア向けだね、これは。いろいろとお好きな方にオススメしたい展覧会でした。計画図・地図・広告の類の原資料をじっくり楽しむ展覧会。常設展と合わせて、2時間近くも過ごしてしまったよ…
売店も充実していて、特に本が。結び目の詳しい解説本とか、以前の企画展のカタログでは、日本の捕鯨史についてのもの。あるいは、横浜を題材にした歌や映画やその他について、ひたすらジャケ写などが並んでいて詳細解説がなされているもの。ふおお、これは欲しい!ってのが多かったです。
実は来週の2月26日、27日は、区民デーということで、中区・西区・神奈川区の区民、勤務者は入館無料になるらしい!まあそもそも、常設展企画展併せて400円で、そんなに高い博物館じゃないんだけれど、この機会にどうぞ
http://www.nippon-maru.or.jp/news/news.html?id=337