コロナに打ち克った中国のプロパガンダ番組を見て過ごす
月曜日、だらだら寝ていたら9時ごろに宅急便が届く。エリックサウスマサラダイナーからの冷凍カレーだ!
朝飯食べたりぼんやりと過ごす。去年の今頃は汕頭の街をぶらぶらしていたし、3年前の今頃は杭州でご飯を食べて西湖のほとりにいたな…というようなことを考えていた。お出かけできない連休。
CCTV大富をつけたら、再放送でメーデー特別番組をやっている。有名な紅歌の替歌で労働者を讃えるショーをやっており、背景画像に建設現場とかが出てくる。こういうのは誰が喜んで見ているのだろうか。自分みたいな人間以外には。
この『中国夢・労働美』は要するにプロパガンダ番組なんだけど、役者も歌手もゾロゾロ出てきて、世界中の歌手をリモートで繋いで武漢の医療関係者を讃えて歌ったり、働くクルマのアクロバティックなショーがあったり、やはり気合が違う…。気合は違うが、これだけ発展しても、この手のもののノリは『東方紅』からまったく変化が無いのは何故なのか…。
晩ご飯は、エリックサウスで通販した鹿肉のローガンジョシュに、ココナツキーマカレー。
稲田俊輔さんの本格インドカレー本から、レモンのウールガイ、カチュンバル、茄子のシンプルスパイスロースト。刻んだ香菜も添えて。バスマティライスも本に書いてある通りに炊いた
非常にうまい。家で大満足。
21時から、CCTV大冨で五四青年節の特別番組を見る。昼に労働節の番組もこれも、どちらもひたすら、武漢で活躍した医療従事者と病院建設者リスペクト。疫病との戦いと勝利は、完全に祖国愛と団結の象徴になっている。
海外に留学している中国人学生に届けられる支援物資の様子が、中国のパスポートを誇らしく掲げる学生と共に流され、留学生が留学先の各国語で歌う抗疫歌曲が…。
続いては全国少数民族の皆さんのメドレー、五十六の民族が富強大中華。強いプロパガンダ。少数民族の和合と団結は、かのミュージカル『東方紅』でも繰り返し描かれるんですよね。正直鼻白む部分はあるが、建前でもこれだけのことが言える国は強いな、とも思う。
22時過ぎ、突如の緊急地震速報、千葉で震度4。びっくりした。
CCTVの番組を見終わった後は、改めて『東方紅』を見直す。ほんとうに、今日見ていたもののルーツはすべてこれなんやな…と思うわけだけれど、では、東方紅のルーツはどこにあるんだろうか。やっぱり京劇とか越劇とかなんですかね。ソビエトからの影響とかもあるのだろうか。