富士屋ホテル花御殿に泊まる
土曜日、妻の誕生日なので、箱根に行くことにする。横浜から東海道線に乗って小田原へ。お昼ご飯は、Twitterでもお馴染み、小田原魚國さんがやっている、小田原駅ビルの食堂『海鮮茶屋魚國』で、刺身御膳。
お刺身たっぷり、小田原であがる「ヤガラ」も入っているぞ。美味しかったです。駅ビルに入ってるのが便利。
先週できたばかりの「ミナカ小田原」へ。
駅ビルが城下町の街並みに…、的な。店舗はけっこう沢山、入ってますね。二宮金次郎の像がある広場は、ビルに映った小田原城が入るように撮ると城下町感がなんとなくあるんだけど、このアングルで映るのは狙ったのかな?
14階に無料の足湯と展望スペースがあって、小田原城と海がよく見える。
街の規模とまわりの山の感じが、ちょうど良い高さからの眺めになってます。これはよいね。
さらに小田原魚國のお店にも行ってみた。駅の近くなのね。
今日はこれから箱根なのでさすがに魚を買うわけにはいかないが…。明日は日曜で休みなのかと思ったら、営業していることもあるみたい。
さらに駅前の「ういろう」で和菓子を買って
さて、箱根に向かいましょう。紅葉の季節はすごく混んでいて、箱根登山鉄道に乗るにも1本待たないと…みたいな話を聞いていたのだけれど、特に並ばずに乗れたし、簡単に一番前に座れてしまった
10年以上前、アジサイの時期に、3本待ってここに座っているんですという車椅子の人に、席を譲ってくれと鉄オタを人が執拗に迫っていたのを思い出してしまった…
宮ノ下で箱根登山鉄道を降りる。
で、宮ノ下で降りたからには、お泊りはこちらです
はい、憧れのクラシックホテル、富士屋ホテルである
1878年開業、戦前から戦後にかけて多くの著名人が泊まり、今年の7月15日に大規模改装を終えてリニューアルオープンした富士屋ホテルは、リニューアル後、かなり価格帯を上げてしまい、なかなか泊まれないお値段になりまして。
しかし今回は、GoToTravelと、かながわ県民割を使って、かなりお得なお値段で泊まることが出来たわけです。
2人で総額5万円も補助をいただいてしまったわけで、ありがとうございます…GoToの上限まで使うのははじめてだ。
ロビーでチェックインを済ませ、お部屋に案内される。富士屋ホテルは開業以来、徐々に建物を増築していったんですが、今回の部屋は、1936年に、国家的なインバウンドブームの中、特に豪華に造られた「花御殿」である。そしてお部屋は
こちらです
花御殿はオープン当時43室すべてに花の名前が付けられた。その後の改装で最上階の4室が「朝顔」の1室にまとめられたが、そのほかはオープン当時のまま、40室にお花の名前が。そして今日泊るのは「椿」の部屋であります。
部屋の中のあちこちに椿があるのですよ
一室ずつ違うものがあるわけで、これは手間がかかってますよね…
お部屋からも紅葉が
お風呂は温泉の源泉が引かれているので、お部屋で温泉に入れる。
今回の改装で広い大浴場が整備されたけれど、部屋の風呂にも入るぞ。さて、チェックインしたのは15時。これから18時の晩御飯まで、ゆっくり館内を散策しましょう
なにしろ歴史の古いホテルなので、館内に見どころが多いのです…なにより広いし
戦後に建てられたフォレスト・ウィングの上階に今回のリニューアルで大浴場とスパが作られていて、そのスパから見えるホテル全景
こちらは花御殿のクラシックチャペル前
階下にあるレリーフ
地階には素敵なプール
2階にあるくつろげる図書室
うろうろしてしまう
館内に資料館的なスペースがたくさんあったり
これは皇族用の食器、大倉陶園ですね!
ホテルの従業員用のマナーブックとか、戦前に友好関係を結んだホテルや旅館と作ったパンフレットとか。このパンフレット欲しい
この広い資料室のほかにも
長い廊下が資料スペース的にもなっていて
花御殿の昔のルームキーとか。大きいですね
今のルームキーも大きくて、なかなか邪魔ですが…
ホテルのワッペン
ロビーの暖炉?も面白い
庭園も散策
外にもプールあるのね
庭園から見える西洋館。本館の次に西洋館が出来て、そして花御殿という順で、ここまでは戦前に建てられた建物
今の本館よりもさらに昔に建てられた建物も、移設されて庭園の奥に残っているが、かなり廃墟感がありますね…
この建物に続く階段、脇のほうから明かりがついているのが見えたんだけど、今も何かに使われているんだろうか…
庭園から見えた宴会場
覗きこんだら大倉陶園のお皿が並べられていて、結婚式の準備かな?
関東大震災の時に、ホテルの宿泊客や従業員の水源となったという井戸を見つつ、また建物の中に戻りまして…
西洋館の中や
本館の中などを眺めているうちに
すっかり、日も暮れてきました
さて、晩御飯は、メインダイニングのザ・フジヤで。スマートカジュアルということで、いちおう、ジャケット着ていきました
このダイニングがなんだか内装がすごくて、折上格天井で御簾付きという、クラシックホテル!なレストラン。
最初に出てくるお皿が特注の大倉陶園で、テンション上がりますね!
まじまじ眺めてしまう…
しかしこのお皿はすぐに下げられて、あとは普通のお皿だった。お料理は、クラシカルなフレンチで、最近、飛び道具的な旨味の料理を食べまくっていたので、ある意味落ち着きます
コンソメスープが、肉そのものな味ですごかった
パン皿は大倉陶園の…ブルーローズのいちばん安いのだな
肉のソースがさすがに美味かったのが印象的ですね
富士屋ホテル特製ラベルのワインなどいただいておりました
事前に伝えておいたらお誕生日デザートプレートなどもあり(これは普通のほうですが)
すぐに裏を確かめてしまう、マナーが悪いので!ノリタケの、今年作られたお皿みたい
ゆったりディナーを楽しみ、お部屋に戻り、大浴場でのんびりお風呂に入り、部屋に戻ってお茶。「ういろう」の生菓子、美味しい。汕頭の茶業者の方からお土産にいただいた、すごい旨い単そうがすごいうまい…
そのように夜は更けていくのでした…。翌日の朝食はこちらで