日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

若い人が死ぬと

若い人が悲惨な死に方をすると、なんか、「生前好きだった歌」をバックにその人のことが…こんな夢を持っていたとか…がテレビで紹介されたりするわけです。まあ、テレビはともかく、普通に(普通ってどんなだ)死んでも、葬式でその歌が流されたりするわけです。
で、その「生前好きだった歌」ですが、本人に聞くわけにもいかないし、どうやって判断しているのか。もしかして、死ぬ直前にぽろっと「俺、この歌好きなんだよね…」と知人に漏らしたり、あるいは死ぬ直前に良く聴いていた歌が選ばれたりするのか。
そうすると困るのよね。私が今、突然死んだら、笠置シズ子の「ジャングルブギ」か三波春夫の「東京五輪音頭」になると思うですよ、いろんな状況証拠から。そんな歌、葬式で流しても、みんな困惑するし。あと、今はいいですけれど、時期によっては「インターナショナル」だったかもしれないわけで、葬式で「あそこの息子さん、真面目にお勤めしていたみたいだけれど、実は…ヒソヒソヒソ」みたいなハメに。
というわけで、はっきり宣言しておきます。私が死んだら葬式では中島みゆきの「ふたりは」でお願いします。

藤野文晤さん、その後

以前、文藝春秋を読んでいて興味を持った「藤野文晤」さんであるが、
http://d.hatena.ne.jp/zaikabou/20041206#1148628309
その後の活動を追っていなかったので、久しぶりに検索してみた。基礎知識は
http://sv3.inacs.jp/bn/?2004100007780824011548.3407
あたりを読んでください
http://www.j-cfa.com/news/focus/menu.html
http://www.mtc.pref.kyoto.jp/ce_press/no_011/Seminar.htm
あー、まあ、変わらずお達者、という感じですね

NTTICCリニューアルオープン

ひとり暮らしアーカイブス様のところで知る。リニューアルオープンは6月6日。これにあわせて、シンポジウム開催。

オープニング・シンポジウム「ネットワーク社会の文化と創造」

日時:2006年6月10日,17日,24日,7月1日(各土曜日)
会場:ICCギャラリーA (LIVE EVENTはICC4F特設会場)
定員:400名(当日先着順)
入場:無料
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2006/OpeningSymposium/index_j.html

第一回が

「ネットワーク社会の文化と創造―開かれたコミュニケーションのために」
日時:6月10日(土)午後3時―5時30分
斉藤環藤幡正樹宮台真司浅田彰

なかなか、旬というか、盛り上がりそうなというか、香ばしいというか、とにかく面白そう。インターネット中継もあるようです。

森美術館『アフリカ・リミックス』内覧会

6時起床、8時過ぎに出社し、仕事。昼飯にカレーと里芋、冷奴。先日Wikipediaの「日本」の項目を見ていて、日本の農業特産物に「タロイモ」と書かれていて「は?」と思ったんだけど、里芋もタロイモの一種なんですってね。午後も打合せに出たりしつつ、お仕事。給料日のあった週の週末なので、定時過ぎに上がる。
電車に乗って、六本木ヒルズへ。森美術館の『アフリカ・リミックス』展の内覧会があるので、来てみたのである。森美術館の会員組織に入っているので。年8000円で、いろいろとお得ですよ、これ。展覧会は明日から。
なかなかまとめて見る機会のない、アフリカの現代美術の大展覧会。個々の作品ごとに、感銘を受けたものもあるのだが、ここでは個々の作品について詳しく言及することは避けたい。いや、つまり、「まとめて、全体的に、これこれな傾向」みたいな言説を取りたいわけではない。オリエンタリズムとかプリミティブアートの罠に嵌りたいわけではない。
作品はそれぞれ、そんなところにはもちろん留まっていない。いや、むしろ、それを利用しつつ、主張したいところを主張するように戦略的である。しかし、とにかく、単純に面白いのである。興味深いのである。
世の中を単純に理解したい、という欲求は誰にでもあるだろう。真理は極めて単純な公理定理で表現されるという欲求。しかし、世の中はそんな欲求の通りには出来ていない。そんな欲求は、世界を単純化する罠だ。しかし、だからといって、言葉を尽くして論理を尽くすところに真理はありや?それは真理かもしれないけれども、しかし、真の真理は、もっと沸き立つパッションのようなものに裏打ちされる、単純だけれども単純ではない部分にこそあるのではないか。
そんなことを、極めて戦略的に訴えてくる作品群、とびきり興味深い作品群なのであった。是非、見ていただきたい。
ウィリアム・ケントリッジの作品もあって、ああ、そういえば、この人は南アフリカの人なんだなあ、と思った。

レセプションも

その後、52階のカフェでレセプション。なんでこんなに?ってほど、欧米の人が。英米系に限らず、やはりアフリカ関係だからだろうか、フランスの人が目立つようにも感じられた。そして、アーティストを含む、アフリカの人も多数。

ガヤガヤとした中で、一つ二つ見知らぬ人と言葉を交わしつつ、とにかくお酒を楽しんだのであった。普段、仕事をしていると合わないような人に会うも楽し。カクテルが美味しく、一杯あたりの量は少ないものの、カクテルを6杯、シャンパンを2杯、ワインを2杯貰った。意地汚いことである。
終了後、「勝丸」でネギラーメンを食べ、ロブションで朝ごはんのパンを買い、HARBSで1日遅れの給料日のケーキを買い、帰宅したのであった。