日毎に敵と懶惰に戦う

酒と食い物と美術と旅と横浜…などの記録。Twitterやってます @zaikabou

あやしい食堂

昼飯に、この間も行った不思議な食堂へ行く。前回は日替り定食を頼んだら金魚ばちでカツカレーが出てきた店である。今回は念の為確かめて、日替りが何かと聞くと愛想の無いおばさんが「さんま定食だ」と言う。さんまという気分でもないのでメニューを見て、メニューにカツカレーがあったので、今日始めてここの食堂に来た人に、先達としては当然の義務として通過儀礼だよと諭してカツカレーを頼ませ、自分たちは山かけ定食にする。
山かけというからには山芋だけでなくマグロもついているのだろうか、と議論してみたが、別にまぐろが付いていようと何がついていようと期待しているわけでもないので大人しく待ってみることにする。20分。カツカレーが来る。先日の日替り定食とまったく同じ内容である。日替りの意味や如何に。
さらに待つこと15分。学生の頃、学校の近所にあった親父が一人でやっていた喫茶店を思い出す。数人で別々のメニューを頼むと本気で怒った店。そんな話に花を咲かせ始めていると、ようやく山かけ定食が来た。仏壇に供えるようなてんこ盛りのごはん、山かけ、茄子のようなもの、味噌汁、頑張り過ぎた朝の太陽のように黄色いおしんこ。山芋をかき混ぜてみると、なかに豆腐が入っていた。斜め上だ。なんなんだ豆腐の山かけって。長野だと普通なのか。「茄子のようなもの」は味が無かった。味は全体として可も無く不可も無く、とにかく腹いっぱいにはなる。650円なり。カツカレーを頼んだ人は残していた。