日毎に敵と懶惰に戦う

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BankART1929『建築/風景の生成』山本理顕×張永和

歩いてBankART1929に出て、『建築/風景の生成』展を。北京でやった展覧会の再構成。山本理顕は横浜の人。張永和は中国の人で、素敵サイトの「非常建築」の関係の人なのだな。このサイトは前から知ってたよ。
http://www.fcjz.com/
山本理顕は、横須賀美術館福生市庁舎の模型と図面、それから本人による設計プロセスの解説映像。透明感の強い、しかし外側の壁と内側の壁の二重構造で、かなりアヴァンギャルドな内壁を持つ横須賀美術館と、有機的な曲線を持つ低層部の「大屋根」が、高層建築と一体感を持っていて、しかも大屋根の上が一種の広場のようになっている福生市庁舎。でも、どっちも内部構造はわりとオーソドックス。
張永和の作品は、箱の集まりからできているような、角ばった構造がフラクタル構造を描いているような一種無政府的、果てしなく増築が繰り返された九龍城を彷彿とさせるような不思議な建築物。主張が強いんだけどモニュメンタルじゃなくて、強烈な違和感を発している。二人の建築物は、かなり対照的で面白かった。
ここの建物、以前は1階に小さなブックショップがあっただけなんだけど、2階もショップになっていた。いろいろと品揃えが増えていいですね。いろいろと眺めて出る。
ところで、このBankART1929の目の前には、東横インがあるですよ。営業中だったけど。