日毎に敵と懶惰に戦う

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『正直引いた』『どっちもどっち』と言うのではなく

はてなブックマーク - 「在特会許すな!ファシスト倒せー、おー!」 - はにかみ草
はてなブックマーク - 外国人排斥を許さない6・13緊急行動に参加してきました - こころ世代のテンノーゲーム
はてなブックマーク - 穢れてない日の丸なんてないのに(外国人排斥を許さない6・13緊急行動)【追記あり】 - planet カラダン
在特会には反対だけれど、どうにも乗れねえ…。と思う気持ちはわかります。だけど、別に在特会的なものに反対するために、この抗議行動全般に賛同する必要も無い。
この在特会に対する抗議行動は、私やあなたの意志を代表したものではなく、あの人やその人による意思表示の一形態である。『それでは説得できない』とか『一般の賛同が得られない』とか、そういうことを申し上げても仕方が無い。詮無いことです。この方たちが何を主張しているか、ということと、あなたやわたしが在特会のようなゼノフォビアの表明に対して異議を唱える、嫌悪する、反発する、その間には特に関係が無い。
『それでは説得できない』『一般の賛同が得られない』と言いたい気持ちはわかります。彼らの運動が穏当で誰にも受け入れられるものであれば賛成していっしょに運動に加わるのも吝かではない、という気持ちはよくわかります。
だけどそれは期待するべきところではない。別にあの人やその人は、説得しようとか一般の賛同を得ようとして行動しているわけではない。ただ自身の信じるところに従って行動しているので、やりかたが悪いとか戦略が悪いと言ってもしょうがないのです。その主張のうち賛同できる部分と行動には敬意を払いつつ、あなたやわたし自身の良心に従って、在特会のようなものに対抗していくしかないのだと思います。
『どっちもどっち』と言うとき、わたしやあなたは、価値判断の一部をそれらに預けてしまっている。わたしはどっちにも預けたくありません。あなたが預けるべきなのは、あなたの良心であり、あなたの信念である。ねがわくば、『どっちもどっち』を何もしないことの口実にはせぬよう、これはほとんど自戒として申しておきます。